2021/11/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 コーヒーハウス」にシシィさんが現れました。
シシィ > 王都、富裕地区の一角にあるコーヒーハウスは、そのサービスの上質さを売りにしている。

個室、大テーブル、寛げるようにいくつかのタイプの席が用意され、好みに合わせての注文にも融通をきかせてくれる。
当然スタッフの質も高い───場合によっては性的なサービスにも対応するとか、はまことしやかにささやかれている噂の一つだ。

王都の貴族たちの嗜みを思えばそれもまた、あながち嘘ではないのだろう。

己の使用用途としては──そこそこに無視することのできない客との商談用や、商人同士の会合に顔を出す際に利用することくらいではあったが。
今日は、後者にて。とはいえ場所柄そう形式ばったものでもなく、各個人の顔合わせや、つなぎとして利用される。
商人以外の顔ぶれとしては、そう、出資者として訪れる者もいる。

幾人かとの挨拶を終え、ゆったりできそうなソファに腰を預け、注文としては、コーヒーではなくミルクティを注文した。
店としてはコーヒーのほうが看板なのだろうけれども、スタッフは顔色一つ変えることなく己の注文に従ってくれる。


会合というよりは今や歓談の場となったそこで、己もまた、人々のつながりをそれとなく観察する。くつろいだ場とはいえ、商用のつ同意には変わりがない。
少し休憩を終えたら己もまた、会話に混ざる必要はあるだろう。

徒然に思考を巡らせながら、己の注文が届けられると軽く礼とチップを払いカップを受け取った。


「────」


ミルクで煮出された茶葉の、こくのある味わいを楽しむように、静かにカップを傾けて。
少しだけ、思考を放棄もする、ちょっとした休憩時間を己に許して、ほ、と寛いだ吐息を零した。

シシィ > 「───、さて、と」

茶をたしなみつつ、ある程度の休息と、それから己の考えをまとめるとカップをテーブルに戻し、立ち上がる。

柔らかな表情を浮かべながら、歓談の輪のなかへと己もまた身を進ませることで、あいさつ回りの再開を己へと課して──

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 コーヒーハウス」からシシィさんが去りました。