2021/06/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 秘密舞踏会」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 秘密舞踏会」にアティさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ > 夜の秘密会場
富裕地区に設けられた其処は一定の身分や役割が確立され、重要な“信頼”さえあればドレスコートを守ることで、誰もが入場できるだろう
入るに至る知り得る事は紹介に他ならず、それが冒険者や手練れ者を傍に置く成金 貴族 宝石商に奴隷商
そして国を管理する以上騎士や軍人のような者までもが、秘密の夜会へ訪れる
ガラスや美麗な建築が施された表建つ会場ではない
其処は地下や地味な倉庫壁のような外見の場所であり、周りを固める門番や番人に対し、入場するための印を魅せなければいけない
メイラ・ダンタリオも又、馬車という乗り物を用いてから降り立つ
その会場に訪れる為の印を持ち、黒い服の身形の者達へと見せたのであれば、中へと入るだろう
赤い絨毯 堅牢な黒壁 会場内を照らすための魔導機械照明による、眩しすぎず暗すぎない明かりの調整
供を連れたメイラは、普段の装いとは違い黒のドレスに青い薔薇
膝までの長い髪はハーフアップスタイルで整え、手元には扇子が黒く煤けた年季のある竹で拵えたか
飴色の扇子が一つ
ただメイラという、暴力の塊のようなそれを表すように、両手にはドレスグローブではなく、黒革のそれ
五指は露わにしたまま、打突部分にはカッティングされた硬度10の石が嵌めこまれている
装飾品で身に着けているならばまだ下品で済む それは殴りつける為のものでもあるかのように
周囲に威圧を備えていた
暴力的な令嬢にしては珍しく、大粒の宝石を身に着けているといえども、用途が用途
知人と顔を合わせることがあれば 『らしい』 と苦笑いされ
初顔からしてみれば その打突部分に嵌めこんだダイヤモンドナックルの大粒に目を光らせている。
「こういう会場に赴くと、わたくしも貴族だったのだと、思わず考えてしまいますわ。」
王の暴力 王の嵐 王の狂犬
それだけでいい貴族からしてみれば、秘密的な場所 秘密の場所の華やかさの中で
質の好い黒のドレスで身を包んだ姿で供回りである相手 アティへそう声を漏らす
別に貴族という意識はしていなかったような言いぐさで、飴色に燻された竹の扇子でぱたぱたと仰ぎ。
■アティ > 貧しい地区には貧しい地区の、栄えている地区には栄えている地区の、それぞれ表と裏の顔はある。
それでも、表の顔が煌びやかであるほど、裏の顔は多種多様であり。
裏は裏でまた別の煌びやかさがあるのは、世の常といったところだろうか。
表の顔と裏の顔を併せ持つように、何かしらの権力を持つ者ほど、秘かに集まっていればその場は、この街の闇といったものを、これ以上なく感じられる場所の一つとなるかもしれない。
場所から降りていく、一見令嬢とも見える女性に従い。
一緒に横に並んで進んでいく姿は、一見違和感がなくも見えるだろう。
けれども、その頭についている耳は紛れもない本物の兎の耳であれば、ちゃんとした衣服といえる格好と相まって、少しだけ人目を引くことになったようだ。
明らかに奴隷扱いであるはずの、ミレーにしか見えない者が、ちゃんとした衣服を纏い。
付き人のように信頼をある程度置ける位置に並んでいる、といったところからだが。
女性の素性を知っている者からすれば、その位置にいようとも、そんな心配は無用だろう。
直ぐに物珍し気な視線は大体散ることになったようである。
「それだけ手慣れていたら…十分貴族にしか見えないと思うけど…」
ポツリとこぼれる声に、少し苦笑交じりにこぼす兎は、態度だけ見れば従者のようにはまず見えないだろう。
実際に従者という立場とは少し違うわけだが。
基本的に誰を相手にしても自然体という部分が強い兎は、雇うという立場になった場合には、好みがわかれる部分になるだろうか。
少々気慣れない服がまだ馴染んでいないのか、落ち着かない様子を見せてはいるが。
彼女のナックルグローブともいうべき手袋より目立たないとはいえ、つま先が床に当たれば、ゴドンっと鈍い音を立てる靴には、金属が仕込んであり。
装備に関しては、兎も似たようなものであることが伺えるかもしれない。
「えーっと…これから私はどうすればいいんだっけ」
横に並ぶようにして、それとなく当たりの様子を伺いつつも、ウサギはポツリと零していく。
内容を再確認するように零すのは、プロの心構え。
というわけではなく。
ただ単に、忘れないようにもう一度聞いておこうといっただけのことのようだが。
■メイラ・ダンタリオ > 会場内は、入場しては顔見知りグループで群れもすれば、普段顔を合わせない者同士がこれを機に巡り合う場所
それは変わりない 秘密は会場だけであり、内部に掬う人種に秘密はない
皆が有資格を持っているのだから、それ以上に隠す必要もない
清潔な国の暗部ではなく、ここは性と暴力が渦巻くそれが大杯に満ちる国
仮面舞踏会などというお上品な気どりも面白いものの、メイラからすればそれはいらないというだろう
口元のギザ歯がトラバサミのようにきれいに嚙み合わさり、口角が三日月を描けば分かるものは分かる
そうメイラは前日後日どちらでも言うのだろう
最も、そういった趣きで遊びにでかけたいというのであればやぶさかではないかもしれない
そんな中、供に連れているそれが兎の耳と尾 銀髪に日焼ける肌 ディーラードレスにも似る
清潔な布とクロスタイで締めくくられた姿
ミレー族に見えてしまうかもしれない、獣人というだけで目の色が一部変わり出すこの国の特色
アティは周囲の視線にさらされながらも、その筋肉質な造形は黒タイツの上からでもくっきりと浮かび上がる
これはおもちゃでも奴隷でもなく、荷運びでもない
れっきとした武器の一部を携えているようなものなのだ。
「あら、ごきげんよう 卿もこちらにいらしておいででしたの?」
知り合いと顔を合わせれば、こういう会場でメイラはそつなくこなしていく
それは育ちという環境と教育もあれど、大多数を占めるのは メイラにとって大多数は平等だから
扱いが 認め合うなにか でもない限りは王以外須らく平等
故に扱い変わらずの接し方が、手の甲に唇を落とす挨拶も、目上のような肥えた老人に対して
その黒いロングスカートを両手で持ちあげ、挨拶を交わすようなことも 全て変わりない
故にメイラという暴れ狂いに対し意外にも、こういった場所での対応は
メイラが気に入らないと思う相手以外はなんでもない出来事でこなされた。
そんな中、アティはそんな様子を見ては いや、貴族でしょ とフランクに返す
周りが無礼な態度に見えるかもしれないそれに 一瞬 ギョッ とした顔をするものの
メイラも飴色の竹扇子を片手に気楽に返事を返す。
笑みは三日月を 歯列は乱杭歯とも称されえるそれをジグザグに描かせて
「戦狂いがわたくしの本領ですもの
訓練場の不良貴族息子共が見れば、吹き出すか目を剥くかではなくて?」
そう言ってアティとメイラ
二人は気さくに会話をしていく 中にはアティを聞く者もいるだろう
『ごきげんようメイラ嬢 今夜は屈強な供回りを連れているね?』
中年の、整えたスーツスタイルとの会話
それにメイラは挨拶を交わしながらも。
「わたくしは今夜は手癖しか悪くできませんもの。
この子は、外部者といえどなかなか足癖の悪い子として認めていましてよ。」
そう言って、筋肉質なやや太めの脚の先 ゴツリと絨毯の上でも重く聞こえるヘヴィブーツの音
メイラが連れるのだから、強い者なのだろうと中年紳士もうなずきを返しつつ
会場の催しが始まる最中を楽しみに待つとしようじゃないかと、別れるだろうか
そして偶に周りに訪れる者らは、軽食を摘まむものもいれば、トレイで配られていく酒精を携えていく。
メイラとアティも例にもれず、淡い桃色の色合いをしたロゼを手にしては
確認をしたがるような、この場に慣れないようなアティの素振りにクスクスと扇子で笑みを隠し。
「気楽にボディガードをしていなさいな。
わたくしも貴女を連れて、会場内の催しでも眺めていきますわ。
飽きれば食事でも、寝床でも移ればいいんですもの。」
ここでメイラも、アティも手癖足癖を悪くさせることは
何か面白いトラブルでもない限りありえないだろうけれど
そうして何人かと歓談を終えていけば、やがて催しが始まるだろう。
■アティ > 暗部に触れる機会がない人種などからすれば、裏は裏で社交界の場を設けたりするということは、頭でわかっていても、中々慣れないものはあるだろう。
そんな暗部に全くかかわりがない。
とまではいわないものの、自分からわざわざ飛び込んでいくことはない兎からすれば、裏の世界。
特に富豪などが犇めく、国で力を持つ者たちの暗部といった集まりは、色々と新鮮な部分はあるのだろう。
下手をすれば、海の藻屑がマシ。
そんなことがあり得る界隈だというのに、気負うこともなければ、そういったことに不安を覚えることもなく。
ただ気慣れない格好が少し落ち着かない、といった様子であれば、悪く言えば能天気すぎるといっても過言ではないかもしれない。
「カーテシー、っていうんだっけ?
私よりそういうの慣れてて…戦もできるなら十分だと思うけどね。
偉い人って、知略も必要だけど…武力も必要なイメージあるし」
なぜ気安い態度に対して、ギョっとされたかは本当に理解していないのだろう。
仕事としては態度まで厳粛に命じられていなければ、ウサギとしては堅苦しいよりいいとすら思っているようだ。
回りも者たちも、珍しい視線を向けてくる以上のことを、悪い意味で何もしなければ、特に何かを兎からすることもなく。
むしろ少女の手慣れた様子で、淑やかに対応をしていく様子に感心するように、その所作に視線を滑らせてさえいるのである。
そんな様子を見た上だからだろうか。
個人にイメージは押し付ける気はないものの、戦狂いといわれても、貴族に武力があるのはいいこと。
といった、むしろ肯定的な言葉を零してはニっと笑みを返していくのだ。
「単純な戦闘力だと…あの子の方が上かもしれないけどね」
脚癖の悪さは、限度を超えた悪人にのみ向けられる。
もっとも裏の社交場という場所であれば、それは自分と彼女に危害を加えようとする。
といった輩に向けられることになるだろう。
自らの姉妹はもっと強い、なんてどこか姉妹自慢でもするように零しつつも、音と反比例するように足取りは軽いのだ。
よほど鈍い者でなければ、その音がする硬さと重さを持った靴をまるで何も履いていない。
そんな様子で軽々と履きこなしているのだから、脚癖の悪さをもらえばどうなるか。
といったことくらいは予測できるかもしれない。
「はーい、って言っても…これだけ人目がある場所で…何かする人っているのかな。
半端な地位の人じゃ、町にその後住めなくなりそうだし」
流石に裏とはいえ、権力渦巻く場所である。
配られる酒すらも、そこらの酒場よりずっと上等なのだろう。
少し鼻先を近づけ、香りをかぐようにしつつも、軽く舌先に渡されたグラスの中身に触れさせれば、広がる口内への味に少し、耳をウサギは跳ねさせるのだ。
そして返される彼女の言葉に、また軽い口調でそんなことを零していけば、一応辺りに気を配り。
よく聞く耳をそばだてながらも、彼女に並んで始まっていく催しへと、視線を揺らめかせていくようだが。
■メイラ・ダンタリオ > 互いに唇を濡らしながら、酒精片手に場所を移動していくだろう
催しものの時間も近いのだ
黒のドレスと飴色の竹扇子片手に、互いに隣り合って動いていけば
今夜の催しの中身はといえば人身売買に近い
商品アピールや詳しい話は後からも詰められるものの、いわゆる 少女兵 といった類
それを使った催し事へと赴いていけば、互いの夜はそれで更けていく
手癖と足癖の悪そうなコンビは、その日秘密の夜会の中で、メイラの普段身にまとうことが少ないようなこの姿も相まって
周囲の知人の記憶へと残っていったようである。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 秘密舞踏会」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
■アティ > 催しもの、一口に言ってもそれは多種多様にわたるものである。
裏の社交界での催しものといえば、表では忌避される類の物か、大きな金銭が動くもの。
その辺りが妥当だろうか。
彼女にあくまでも付き従う形で、あたりへの警戒は一定を止めたままに、兎は催し物へと一緒に興じていくことになった様だが。
「…流石…裏社会の社交場、っていうべきなのかなこれ…」
下手をすればミレー族の扱いがマシに見えてしまう。
そんな危うさも感じさせる催し物の内容であった、というのが兎の正直なところなのだろう。
あらゆる手段で兵として鍛え上げられ、それのために特化を施されていく少女達。
わかりやすい悪趣味なものではなく、精鋭兵の販売といったところであれば、中々に判定が複雑な部分はあるのだろう。
もっとも、裏社会らしく確かに表では頻繁に見かけるような内容ではなかったのは、間違いないのだが。
色々と普段では触れることのない知識を、兎はちゃっかりと蓄えつつ。
仕事をきちんと終えるまで彼女と、時間を共にしていったようだ。
それなりに印象を持ってもらえていれば、兎としても仕事の伝手が一つ増えたのが間違いないのだろうが。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 秘密舞踏会」からアティさんが去りました。