2020/11/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/大路」にビョルンさんが現れました。
ビョルン > 週の報告を負え、お決まりの挨拶をして本家を辞去したのが半時間ほど前。
稀には外で胃を満たして帰るかと思った矢先、ほろ酔い加減に出来上がったマダムから酒場のカウンター越しに手招きされて苦笑いでやり過ごしたのが数分前。
この地区は、少なくとも女店主が程良く酔っ払っていられる位には平和だ。
見た目だけならば、いい服を着た己も場違いではないのだろう。
けれど結局水が合わぬ気がして貧民地区へ向けて帰路へつこうとした折、街頭の行商人が目に付いた。
正しくは、その商品にと言うべきだろうか。
秋の果実も、そろそろ終わるようだ。すぐそこには冬の足音が聞こえそうな空の下。

ビョルン > 富裕地区の商店街の一角、小さく露店の様に品物が並んでいた。
季節を告げる果物の中には、今年食したものもそうでない物も含まれていた。
その中に一際目を引く見た目の物。

「──その、トゲトゲは?」

指差して聞けば、木の実の一種で棘に覆われているのは殻だという。

ビョルン > 東方でもよく好まれる木の実であるとの説明が財布の紐を緩めたやもしれぬ。
殻を剥いた実と、話のタネにと殻付きの物も。
そこへあるだけ全部貰おう、と金貨を置いた。

紙袋を携えて、ロングコートの背は貧民地区の方角へと姿を消してどこかへ。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/大路」からビョルンさんが去りました。