2020/02/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にアルマさんが現れました。
■アルマ > 平民地区とは比べ物にならない煌びやかな世界を1人歩く。
今宵は仕事でとある貴族の屋敷に花束を届けた帰り道である。
この時間にみすぼらしい、とは言い切れないけども平民地区です感丸出しの少年が一人歩いていれば奇異の視線もひそひそ話も聞えてくるこの場所で……迷子である。
「おかしい、いやおかしいって、この道三回目だよ?」
異界化したわけでもなく、迷宮になっているわけでもなく、その周囲の風景と立派なお屋敷と時折こんな時間でも護衛と共に歩く貴族の方々の姿をちらちら眺めた所為で、先程から同じ場所をぐるぐると、いやもしかしたら同じ場所ではないのかもしれないけども、行けども行けども平民地区との境界線が全く見えてこない。
なので此処で一度大きくそして寒さで白い息を吐き出してクールダウン、アンド、スマイル。
エプロンは無地ではあるが貴族の方には利用者や見覚えがある方とすれ違うことも多々あるだろう、その際に変な顔をしてお店の看板に泥を塗るわけにも行かず、空元気を発揮し無駄に人懐っこそうな笑顔を浮べながら、歩く速度もゆるやかに今夜は此処に用事があって来てます、行く道はあってますよ的な素振りで富裕地区の通りを闊歩するのであった。
コートの一枚でも羽織ってくるべきだったと思うこの寒さ、しかしコートは厳禁である、何故ならコートは中に色々と潜めることが出来るからである、なので仕事はこのスタイルを義務付けられていて、と……後半は言葉にだしてブツブツと、是くらいは防寒具一枚くらいは何とかして待遇を改善してほしいものだ。
■アルマ > 何度か同じ道を巡った挙句、結局は何とかなった。
元々迷子とは縁遠い道を覚えたりする能力に長けていた気がするが、何だろうか疲れからだろうか、平民地区への道を見つけるまでだいぶ時間が過ぎていて……。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からアルマさんが去りました。