2020/01/14 のログ
■シュティレ > 届くワインも、とても濃厚で芳醇な香り。素晴らしい品質の物であることが判ります。
一級の酒場には、一級のお酒が有るという事、其れを強く感じさせてくれるものであり、それはこの国でも同じであることが判ります。
くい、と一口それを口にすれば、ワインの渋みが、濃厚な香りが舌に、口に広がって私を楽しませてくれます。
お酒もいい、雰囲気も良い、そんな良い酒場です。私はお酒を、ちびり、ちびりと口にしながら、音楽に耳を傾けるのです。
楽師の歌う歌は、私には何の歌なのかはわかりません、流石に途中からでは、把握もできませんので、いい歌だな、と思うぐらいでした。
ホットワインは、体が温かくなり、良い心地になります、お酒が回ってくると、少し誰かと歓談したくも思います。
しかし、悲しいかな、私は友人を作るというものが得意ではない模様、歓談できる相手が見当たりませんし、心当たりもありません。
其れは、我が身の不徳と言う所でしょう、ちらり、と周囲を見るも、楽しそうにお酒を飲むヒトばかりです。
仕方が有りません、もう少しだけ、お酒を楽しみ、戻ることにしましょう。
■シュティレ > ―――しばしの時間の間、私はワインを楽しみ、音楽を愉しみました。
ある程度お酒を飲んでいたのでしょう、自分でもわかるくらいに私は酒精を積んでいるのです、口からは、はしたなくも酒精混じる吐息がほぅ、と。
これ以上は、いけませんね、そう、感じたので、私はマスターに視線を送りました、素晴らしいマスターさんはそれだけで理解してくださったようで。
私は何も言わずに、お酒の対価としての金貨を数枚、テーブルの上に置きました、マスターさんは何も言わずに、静かにお辞儀をしてくださいました。
問題は無かったようです、初めての店なので、勝手が判らなかったですが、安堵いたしました。
「それでは、ごきげんよう。」
素敵なお店に、お礼の意味を深く籠めて、私は挨拶を一つ。
そして、扉を開けば、店の外の寒さに身を引き締められます、今は冬なのですね、と感じさせる冷気。
何時までも開いていてはお店の空気が冷たくなりましょう、私は扉を閉めて、店を後にするのです。
また、此処に来ましょう、と心に誓い。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 BAR」からシュティレさんが去りました。