2019/10/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 富裕地区の一角に構えられた巨大な公園――というよりも庭園で開かれているのは、様々な芸術家達の展覧会兼立食会。

展示された作品を眺めながら酒と食事を楽しみつつ、製作者と話が出来るという触れ込みで開催された此のイベントは意外に好評の様子。
敷居を下げる為に貴族の屋敷では無く公共の庭園で行われているのも相まって、身分の差無く様々な者が作品を眺めている様が視界に映る。

「……まあ、全く分からんのだが」

逆立ちした鎧の上に掲げられた案山子という珍妙な作品を眺めながら、己に対して軽く苦笑い。
神は己に芸術に関する才覚は与えてくれなかった様で、実際に作品を眺めてみても首を傾げる様なものばかり。
そんな様を見せる訳にもいかないので、時折声をかけてくる製作者や貴族、平民達と言葉を交わしながら、散歩がてらのんびりと作品を眺めていた。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 既に夕刻も近いという事もあり、ぽつぽつと人の姿も減り始めてきた。用意された食事も片付けられていき、翌日の準備の為に忙しなく動き回る芸術家やスタッフの姿が目立ち始める。

「…しかし、改めて見ると気の抜けた…いや、平和ボケした催し物だ。警備は笊。王城からの警護兵も出ておらぬ。無粋な輩を手招きして誘っている様なモノでは無いか」

開放されたとはいえ、己の様な王族も訪れる富裕地区の庭園としては異様に警備が少ない。入り口の正門で歩哨代わりに立っている傭兵と、中央部で暇そうに突っ立っている者達くらいだろうか。
流石に緩すぎやしないかと溜息を吐き出しつつ、主催者には一言言っておくべきかと悩みながら自然その歩みは公園の隅へと。
展示された作品を眺めている内に、人気のない場所へとその身を進めていくだろう。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > そんな懸念も、今宵は杞憂に終わった様だ。
展覧会後の食事にと声をかけられれば、少年は貴族としての仮面を被り直して笑顔で其方へと向かうのだろう。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。