2019/08/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」に竜胆さんが現れました。
竜胆 >  家から出て、軽く歩いているところに、愛おしい少女を見かけた。
 何やら、杭に繋がれているらしい。鍵は見えるが手が届かない様子。

 ―――しかし。

「……あの子、何してるのかしら。」

 遠巻きに見て、竜胆は知り合いを助けに行かない。
 理由は簡単であり、彼女が助けを求めているようには見えないから。
 なので、彼女の事を見かけた、繋がれていることも分かったうえで、放置する。

 それが、彼女の生的趣向を満たすための行為なのかもしれないし、邪魔をしたら悪いだろう。

 さて、と視線を愛おしい恋人から外して、少女はとことこと歩き始める。
 目的はなく、散歩であり、何か歩きながらいい発案が出てこないかしらと思う。
 うーん、と尻尾を振りながら、少しばかり視線は夜空に向けられる。

竜胆 > 「……ポーション……は、うーん……。」

 先ずは、何を学ぶべきか、薬剤はそれなりに色々と学んでいる。
 錬金術は多岐にわたるし、今自分が持っている技術の発展形にした方がいいだろうか。
 それとも、新たな物を学ぶべきか。少女は小さくうなる様にしつつ、歩くのだ。
 思考に合わせるように背中にある翼が揺れて、尻尾が地面をぺちぺち叩く。
 薬品類、ポーションなどは、材料が余るほどあるから作ろうと思えば作れる。
 というか、自分の唾液や血を使えば、最上級のそれが直ぐにできてしまうのだ。
 ポーション系はまあいいか、とそんな風に考えてしまう。
 やはり。

 新しい技術だろうか。
 いつか見た、小鳥の様なゴーレムの事を思い出して。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にゼナさんが現れました。
ゼナ > 「―――ふふふっ、リス、興奮してくれるでしょうか?❤」

元々のゼナは冒険者という職業柄か、過剰な色香を振りまくグラマラスボディを有しながらもボーイッシュなデザインの服を好む傾向があった。駆け出しの頃は過保護な先輩冒険者の手によって悪い虫を徹底的に追い払われていた事もあって、一度知り合ってもすぐに距離を取られてしまう事が多く、その結果として『自分は男の人にとって思ったよりも魅力的ではないのかも知れない』なんて勘違いをしていたのも女の子らしい服装を避けて来た理由の一つ。
自分みたいなおっぱいばっかり育ってしまった男女が、可愛いらしい服など着ていても滑稽なだけだろうと思っていたからだ。
しかし、最愛の竜娘と夫婦になったゼナはいつだって女の子っぽい彼女に憧れの様な物を抱いていたし、そんな彼女から毎日の様に可愛い可愛いと褒めてもらえて『わたしもちょっとくらい可愛い服を着てもいいのかな…?』と考えを改めはじめていた。

そして本日、散歩帰りになんとなく足を向けたランジェリーショップにて、上品でありながらも淫靡なデザインの下着を目にして「ゼナお母様も全裸ばっかりではなくてたまにはこういう下着も着るべき。きっとリスお母様も興奮する。」という早熟な愛娘のありがたい助言を思い出して購入に踏み切ったのである。
購入したその下着を試着室にて早々に着用してそのまま居宅へと向かうのは、早く彼女にこの格好を見てほしかったから。
そんな感じで心を浮き立たたせていたのがいけなかった。
曲がり角を曲がった所で、丁度こちらと同じ様に考え事に耽っていた竜娘と正面衝突してしまった。

「――――きゃっ!?」

存外に可愛らしい声を漏らし、しかして互いの天然エアバッグのおかげか怪我などは無し。もしも彼女が衝突の衝撃で倒れ込みそうになるのなら、とっさに腕を伸ばしてその体躯を抱きかかえるなんて反応も見せるだろうが……果たして。

竜胆 > 「―――ぁ?」

 ブツカッタ?
 人竜なので、人よりも匂いや音には敏感である少女。
 しかし、それは仕方のない事なのかもしれない、ぶつかる相手はとてもなじみのある匂いをしていて。
 家の中でよく見る姿でもあるのだから。
 つまり、この娘の警戒心を一切あおらない存在なのである、それが近づいていても普段の事、気にすることがないのである。
 故に、曲がり角でぶつかってしまうのであった。

 ―――むにゅう。と言う音が響いて次の瞬間その反発力に跳ね返されてしまうのだ。
 お互いの双丘の弾力の所為か。
 彼女のパワーの所為か、少女の方はよろける様に後退り。
 腰に腕を回されて、コケるのを止められた。

「―――あら?お義姉さま?」

 自分を受け止めてくれた相手を見る少女。
 なんでこんなところに居るのかしらと言う思考、そして、視線を向けて。
 むしろ、自分がこんなところに居るのか、と言う思考。

「いつの間に、此処まで足を運んでしまったのね。」

 彼女の腕の中、周囲の店を眺めて感想を一言。

ゼナ > 彼女との正面衝突に命の危険が含まれていたならば、もしくは彼女の心に殺気の一欠片でも覗いていたなら、どれほど心が浮き立っていようとぶつかる前に回避する事が出来ていただろう。それが長年修羅場の中で生存してきた一線級の冒険者という物だ。とは言え、そんな冒険者とて気の抜けるタイミングが無いわけではない。それがたまたま今日この時にうまく重なってしまったというだけのこと。
それでも、突然の衝撃からの立ち直りの速さは流石といっていいだろう。
互いの柔肉の弾力によって跳ね飛ばされる事となった相手を抱きとめ、その怪我を防ぐ事が出来たのだから。

「――――ひゃあっ!? り、りりりりり竜胆ちゃん!?」

その結果、情熱的なダンスの如く下腹を密着させることとなった相手が、リスとの結婚の結果同じ館で暮らすこととなった少女だった事はゼナにとって何とも運のない出来事といえた。
抱きとめた相手が最近特に深く知ることとなった彼女である事に気付いたゼナは、衝突の瞬間以上に素っ頓狂な声音をあげて、見るからに狼狽しながらあわわて密着の距離を離した。

「ぐ、偶然ですね竜胆ちゃん。えっと……その……い、今から帰る所ですか?」

必死で普段通りの笑顔を作ろうとするも、元々そうした腹芸を苦手とするゼナである。その笑みは明らかにぎこちなく、じわわわわーっと小麦色の頬に広がって行く朱の色彩もまた非常に分かりやすい。
少し前、恋人の留守中に起きてしまった背徳の不義を思い出し、一体どの様に彼女に対すればいいのか分からなくなってしまったのである。

竜胆 > 流石は上位冒険者というものなのだろう、自分よりも身体能力が高く、彼女の腕は自分を抱きとめてくれていた。
 反射で意図していないのであろう、彼女は自分を認識するのに時間がかかった模様で。
 自分を見る視線、理解が追いつくとともに、面白いように変化していった。

「―――こんばんは、ゼナ義姉さま。
 何故、そんな素っ頓狂な声を?」

 しっかりと密着してしまえば、ふんわりと大きく膨らませているスカート、その下に隠しているそれが彼女に押し付けられてしまうのだ。
 それは、彼女も知る秘密―――というよりも、彼女の伴侶である姉も同じものを持っているもので。
 其れに驚いたのか、別の理由か、彼女は直ぐに離れてしまう。

「私は散歩してましたが……、ゼナ義姉さまは、お仕事の帰り―――ではなさそう、ですね。」

 笑顔を作ろうとして引き攣っている彼女、何かを取り繕うとしているのは目に見える。
 そして、赤くなっていく顔は、きっと――――。

 その理由が判っているからで、にんまりと笑いを浮かべてしまうのだ。

「もう少し散歩、とは思いましたが、夜になってきましたし、そろそろこの辺も危険でしょう。
 私もゼナ義姉さまと一緒に帰りましょう。」

 せっかくだから、冒険者である彼女に守ってもらおうという意味でもあるが。
 少女は彼女の腕に己の腕を絡めて抱き着いていく。
 まだじゃれているレベルの行動ではあるけれど、彼女であればきっと。

ゼナ > 「べ、べべ別にそんなおかしな声は出してません、よ……?」

抱きとめた際、下腹に感じた明らかな膨らみ。既にガチガチに硬くなっているなんて事はなかったけれど、それでも本来女の身体に付いているはずのない器官の、それも常識外れなサイズのそれが、背徳の爛れた出来事を色鮮やかに思い出させた。
かぁぁ…っとますます頬の赤みを強めるゼナは、眼力の強い蒼瞳をそわそわと左右に泳がせ、特に乱れているわけでもない金の短髪を耳に掛けたりと落ち着かない。

「――――ふぇっ!? あ、ぅ、そ、そう、ですね。竜胆ちゃんみたいに綺麗な女の子の独り歩きは危険ですし……えっと、はい……」

何か適当な理由を付けて彼女から逃げ出そうと考えていたゼナは見事に先手を取られ、彼女の手のひらにコロコロと転がされてその提案を受け入れてしまう。する…っと自然な様子で絡む腕が、ふにゅぅんっとたわわな豊乳を押し付けてきて思わずビクッとしてしまった。

「あ、あはっ、あははははは…。え、っと……そ、それじゃあ、行きましょう、か……?」

ガチガチに身体を強張らせつつも、彼女を振り払って逃げるなんて事まではしない。別に彼女の事を嫌っているわけではないのだ。むしろ、どちらかと言えば好ましい相手である。リスと多少タイプはことなれど、彼女もまたれっきとしたお嬢様。
落ち着いていて品のある物腰と、しとやかな美貌。日常生活の中で彼女が見せるちょっとした所作の一つ一つに思わず目を奪われるなんて事も少なくない。
だからこそ、ばくんばくんとうるさいくらいに激しく跳ねる心音は、単にあれこれ気にしすぎているだけの事だと分かっているのだけれども、何も気にせず普段どおりのゼナでいることもまた不可能だった。
何故ならば、リスとの結婚によって義理の妹となった彼女と褥を共にして、リス以上に逞しい剛直にて散々に鳴かされたという不義の記憶が2人の間にはあるからだ。

竜胆 > 「ふふ……?そういう事に、しておく、わ。」

 あからさまな様子、それを延々と突っ込んでいくのも楽しいが、それはやめておいた方がいいだろう。
 本来は、その視線で並みの男を散らすような女傑なのに、こんなに可愛い姿を見せる。
 と言うか、基本的には、家の中ではそんな感じなのである。

 外では強くて、中では可愛い女の子、そんなギャップを持っているのが、ゼナと言う義理の姉、そういう風にとらえてしまうのだ。

「もう、そんなに驚かなくてもいいと思うのですがー?」

 きゅ、と少しばかり強く抱き着いて、少女は自分の脇に居る義理の姉を見上げるのだ。
 そして、ふと、思い出すように。

「そうそう、姉さんは、これからしばらくダイラスに戻るって。
 商人ギルドの件と、最近の収支報告があるらしいから。」

 家に戻りがてらの時間、少女はそんな風に言葉を放つ。
 先程、護衛を何人か雇って出かけていたのは、嫁であるゼナが見当たらなかったから。
 彼女だけではない嫁なども、護衛に入るらしいから、大丈夫ではあろう。
 ゼナ自身、冒険者の仕事もあるだろうしと、会えなかったら仕方ないという形で出かけてしまった模様。

「ふふ、義姉さま?
 どこか、食事でもしませんか?」

 家に戻って、専属のコックに作ってもらってもいいですが、と。
 硬くなっている義理姉に問いかけるのであった

ゼナ > 「べ、別に驚いてなんて……………えぇっ!? え、そ、それじゃあ、その……こ、今夜はリスがいないってこと、ですか……?」

義妹の言葉に最初に見せたのは、グリムであればその犬耳をへたんとさせたであろう落胆。ゼナよりも少しばかり背の高い竜胆が胸を押し付けるようにして身を寄せているのなら、ちらりとその視線を下に下ろせば見えてしまうはず。
未だ夏の熱気の残る中、涼しげに大きく開いたその襟ぐり。ふにふにの柔らかさと小生意気に押し返す弾力を共に備えた小麦の肉鞠が、普段のゼナが身につける事のないレース飾りも瀟洒なブラジャーで彩られている事が。
それを最愛の恋人に見てもらおうと、スキップでもせんばかりの上機嫌で家路についていたというのに、その相手がしばらく戻らぬというのだからしょんぼりするのも仕方がないという物だ。
が、その表情が続けて何か重大な事に気付いてしまったといった感じでビクリと強張り、若干青褪めた顔色で恐る恐る傍らの義妹を見上げた。
もうひとりの義妹であるラファルちゃんは今日も元気に冒険中で、帰ってくるのはしばらく先。愛娘たる双子は今朝方「シロナと海に行ってくる。3泊4日」と言い残し、仲睦まじく手をつないで馬車に乗ってでかけていった。
無論、大きな館なので、家族がいなくとも大勢の使用人は常駐している。しかし、その正体が竜であるためなのか、彼ら彼女らはゼナ達の関係に対して無頓着なのだ。
そして、唯一の良心といっていいゼナの実妹シスカもまた「リス様からまとまったお休みいただいたから、しばらく寮に戻って弟妹の面倒見てくるね。お姉ちゃん、わたしがいないからってこの間みたいに裸のままお客様を出迎えたりしないでよね?」なんて言葉を残して商会寮へと戻ってしまっているのである。
これはもう、最近では獲物を狙う目を隠しもしない背徳の竜娘にとっては千載一遇のチャンスというやつなのではないだろうか。そんな思考に思い至った戦士娘は

「―――ひぁっ!? えっ、な、何…? あっ、う、うん……そ、そうですねっ、どこかで食事して、きょ、今日は外で泊まったりするのも、た、たまにはいいかもですよねっ!」

館に戻ったら絶対夜這いを掛けられる!
そんな確信めいた危機感から、彼女の提案に余計な一言まで付けてこくこくこくこくと勢いよく頷いてしまった。
上品で綺麗な義妹に対してなんとも失礼な思考ではあったが、そんな風に考えざるを得ない程、今のゼナは彼女に苦手意識の様な物を植え付けられてしまっているのだ。何よりも、彼女に夜這いを掛けられるというシチュエーションに、少なからずドキドキして奔放な体躯を火照らせてしまう己にこそ強い不安を抱いていた。

竜胆 > 「今夜、と言うか、2~3日位じゃないかしら?
 冒険者雇ったという事は、竜は使わないつもりだし……移動の時間はそれなりに掛かると思うの。」

 子犬の様な様子、グリム君の様な様子は見ていて可愛らしい。
 尻尾もあれば、しゅーん、と垂れているのだろう、そんな幻視ができるのだ。
 何時もよりも肌色―――褐色であるがその成分のある彼女の瑞々しい肢体。
 そして、普段の彼女には見慣れない下着は。きっと、姉に見せたかったのであろう。
 ああ、だから彼女は上の空だったのだろう、いまさらながら少女は思うのだ。

 ―――彼女の硬い表情が、視線が、自分を見ていることに気が付く。

 そういえば。
 ラファルはいない、そういえば、自分の恋人は先ほどの所で拘束されていた。
 嫁は、実家に何かを取りに戻っている。
 ああ、なるほどと、少女は把握してしまった。

「あら、では、先ずはレストランに、行きましょう。
 お肉、食べましょ、お肉。」

 少女は、肉食動物故に肉が好みである。
 目の前の義理の姉も、とても健啖家であるのだ。
 なので、基本大盛な食事処が多い、こういう所でも、そういうのはあるのだ。
 なので、二人は連れ立って、食事に行くことになるのだった―――。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」から竜胆さんが去りました。
ゼナ > 「――――……お肉っ!? いいですねっ、お肉いいですねっ! ふふっ、どんなお肉を食べさせてもらえるんでしょうか、楽しみです♪」

混乱の最中に無理矢理紡いだ危機回避―――というよりは問題の先延ばしの如き方法―――がひとまずうまく行きそうだという安堵の中で、するっとゼナの思考に潜り込んでくるのは『お肉』というパワーワード。健啖家のゼナが甘い物と同じくらいに好きなのが、脂質たっぷりのお肉である。
つい先程まで抱いていた淫靡な不安もぱっと忘れて、ひまわりみたいな笑顔を浮かべた戦士娘は、義妹と仲良く腕を組み、道中「高い部位のお肉もいいですけど、わたしは断然バラ肉がいいです! あの脂がもう、あぁ、わたし今、お肉食べてますぅ…っ! って感じでですね……」なんて肉談義に華を咲かせつつ彼女の案内についていく。
その先に何が待っているのかなど知りもせず――――。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からゼナさんが去りました。