2019/08/05 のログ
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 暫くして、銀のトレイに乗った果実酒を運んできたメイドを一瞥する。メイドの方も、此方を気前の良い客。或いは、貴族のボンボンだと思っているのか媚びた様な、それでいて僅かに恐れを抱く様な視線を返すだろう。

「……流石に、娼婦に事務仕事を手伝って貰う訳にもいくまいしな。貴様で良い。私が連れてきた客人達が出て来るまで、相手となる事を許そう」

余り時間は無いかも知れぬが、と言葉を締めくくると、メイドは黙って頷き少年を館の奥へと案内する。

――結局、思いの外客人達はこの娼館を満喫してしまい、少年も此の館で一晩を明かす事になってしまうのだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 高級娼館」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。