2019/06/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 公園」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > 今日は、少女は公園へとやってきていた。
 特に何か用事があるというわけではなくて、自分の家の飼い犬であるグリムくんの散歩、であった。
 3m級のワンワン、リードを引いて歩く少女は、く、あと、軽くあくびをこぼして進んでいく。
 別に特に何かがあるわけではないし、いつもの退屈な散歩。
 何か面白い発見とか、興味を引くもの、とか。
 可愛らしい女の子とかいないものかしら、なんて考えてしまうもので。
 特に、そういった何かがいないかな、ときょろ、きょろ、と竜眼で、右に左に。
 散歩だし、こう、雑談とか軽くできればいいなーと思う程度。

 しかし、公園はなんというか。

 いつものように、いつものあれで埋め尽くされてるわね。
 ゴソゴソ動く茂みに視線を向ける。

竜胆 > 「…………。」

 そこかしこで聞こえる甘い声は、性行為をしているのであろう。
 まったくもってお盛んなこと、少女は軽く息を吐き出す。
 別に、盛んなこと自体は問題はない、自分だって盛ればするのだから。
 こんな態度はただ単に羨ましいだけ、なのである。
 盛っている声に興味を持って、そちらに向かおうとするグリムくんのリードを引いて止めなさい、と引き止める。
 盛っている中に3mもの、大きな犬がやってくればどうなるか。
 簡単に想像できる、大騒ぎになるに違いない。

 面倒くさいことこの上ないわね。
 少女は軽く苦笑いをこぼして進んでいく。

竜胆 > 「なにか……なにかこう……。」

 ないかしら、閃きもないし、ただただ、ウロウロと歩いているだけである。
 たまには、普段行かない場所にでも足を運んでみようかしらと、首をかしいでみる。
 基本的にニートである少女の動く場所はだいたい同じ場所である。
 家の周囲、公園、図書館……。
 本当に気が向いた時に、ひょろりと、街の中で進むことがあるぐらいだ。
 それならいっそ、もっと別の場所まで行ってみるのもいいだろう。
 よし、と、思考を切り替え他少女は、じゃあ、どこに行こうか、と考える。

「………。」

 あまり遠出をしない少女は、ぱっとどこに行こうか、というのが思い浮かばなかった。