2019/06/11 のログ
竜胆 > 少し歩いてみるものの、特に誰かがいる気配がない。
 というよりも珍しいことに、周囲の茂みががさがさ動いている気配もない。
 それもこれも、公主の降嫁の効果なのだろうか……?なんか違う気もする。
 うーん、と首をかしげていると、グリムがグイグイ引っ張ってくる。
 もっともっと歩きたいらしい、考え事ぐらいさせなさいよ、と不満げに言えば、くぅん、と悲しそうに鳴くものの、移動したいらしい。
 はふ、と溜息こぼして、少女は進むことにする。

「……ふぅ、む。」

 どうしたものかしらねぇ、半ば引っ張られるような歩みを繰り返しながら。
 少女は公園を奥へと進む。
 そういえば、こっちの方は来たことなかったわね、とふと、思い出す。
 グリムがこっちまで来たがったことなかったしなぁ、とも、考えた。

竜胆 > そのまま少女は歩くことにする。
 誰もいないのならば仕方がない、そのまま進むしかないのであればいくだけである。
 軽く肩をすくめた少女はそのまま、進んでいって。
 グリムとともにいなくなっていくのであろう、彼女らがどんなものを見たのかを知るのは。

 また別の機会ということなのであった―――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 公園」から竜胆さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ホテル」にナインさんが現れました。
ナイン > (膚に絡み付くシーツを剥がし。半身を起こしてみれば。
既に夜明けも近いのだろう。半端に閉ざされたカーテンの向こうから、薄紫から紅へと変わりつつある、そんな光が漏れていた。)

 ―――― 、っ――ぁ…ぁ……

(未だに強い眠気の残滓が、思考回路に絡み付いてくるのを。頭を揺すって無理矢理に追い払えば…少しずつ。思い出してきた。
さる貴人の主催した、城外での宴は。案の定姦乱淫蕩を極めた代物だった。
己を含め、誰も彼もが乱れ、酔い。宴自体が終わった後も…冷め遣らぬ狂熱侭に。誰かと、部屋を取ったのだ。
共に縺れ込んだその人物と。互いに互いを貪り、熱の残りを交わし合い。
力尽きて眠りに落ちたのが――何時間前なのだろう。)

 っは。…中途半端で、厄介な事……だ。

(そんな熱の残り香が、未だ冷めきっていない事を。胎に手を当て自覚する。
苦笑めいて唇を吊り上げれば。もう一方の手を伸ばそうか――共に褥に居るのだろう、その誰かへと。)