2019/06/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 公園」に竜胆さんが現れました。
■竜胆 > 研究というものはいつでも順調というわけではない、なので、気晴らしに家から出ることにした。
とは言っても、一人でぽてぽて出ると、煩いのがいるので、今回はその手にリードを握っていた。
リードの先には、とても大きな狼犬がいて、のそりのそりと歩くのだ。
俗に言う散歩というやつである。
狼犬はグリムという名前で、義理の姉であるゼナが連れてきたワンコである。
わんこと言うには大きすぎるかもしれないがわんこだし、それでいいと思っている。
特に目的もないし、グリムの歩きたいように少女は歩かせて、進んでいくのだ。
夜も更けたこの時間は、静かであり、少女はそういう時間が嫌いではなかった。
軽く鼻歌を歌いながら、珍しく機嫌がよさげに、歩いていく。
■竜胆 > 気晴らしは、たまにはいいものね、と、鼻歌を歌いながら歩くのだけれども……やはり、退屈感が否めない。
誰かと話したり、セックスとかしたいわと、思うのだけれど、この公園は、安全なだけあって人の通りが少ない。
―――逆を言うと、だからこそ、変態貴族様が、茂みとかで盛ったりするのだろうけれど。
まあ、今の自分は相手などはいないので、ただただ、ワンコを散歩するだけなのだ。
……軽くため息。
周囲を見回してみる。
―――だれかいないかな。