2019/06/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 公園」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > 研究というものはいつでも順調というわけではない、なので、気晴らしに家から出ることにした。
 とは言っても、一人でぽてぽて出ると、煩いのがいるので、今回はその手にリードを握っていた。
 リードの先には、とても大きな狼犬がいて、のそりのそりと歩くのだ。
 俗に言う散歩というやつである。
 狼犬はグリムという名前で、義理の姉であるゼナが連れてきたワンコである。
 わんこと言うには大きすぎるかもしれないがわんこだし、それでいいと思っている。
 特に目的もないし、グリムの歩きたいように少女は歩かせて、進んでいくのだ。
 夜も更けたこの時間は、静かであり、少女はそういう時間が嫌いではなかった。
 軽く鼻歌を歌いながら、珍しく機嫌がよさげに、歩いていく。

竜胆 > 気晴らしは、たまにはいいものね、と、鼻歌を歌いながら歩くのだけれども……やはり、退屈感が否めない。
 誰かと話したり、セックスとかしたいわと、思うのだけれど、この公園は、安全なだけあって人の通りが少ない。

 ―――逆を言うと、だからこそ、変態貴族様が、茂みとかで盛ったりするのだろうけれど。
 まあ、今の自分は相手などはいないので、ただただ、ワンコを散歩するだけなのだ。
 ……軽くため息。
 周囲を見回してみる。

 ―――だれかいないかな。