2019/06/05 のログ
ルヴィエラ > (力や権力、それらを得る原動力は欲だ。
貴族と言う、立場も金も、権力も得た者達が次に欲する物が
あけすけな肉体の欲であると言うのは、至極当然とも言える
其れほどまでに、彼らは欲の強さを持ち合わせているのだから。

彼らの欲を満たすため、宛がわれる者達は多岐に渡る
同じ貴族同士、参加者同士と言う事も在るだろう
或いは、サロンが用意した、或いは掻き集めた男女
娼婦か、奴隷か――いずれにしても、王都に進出した高級娼館に
娼婦を寄越せと声が掛かるのは、至極当然とも言えた。)

「―――さて、時が過ぎるのは早いものだ。」

(――ふと、馬車待ちに見える娘の隣へ現れたのは、燕尾服の仮面姿。
娘に記憶があるならば、幾人かの貴族宛に、娼婦を送り届けていた男だと判るだろうか
隣へと進み出ては、軽く会釈を向けて)。

「――――ごきげんよう、お帰りかな?」

ナイン >  …あぁ。今夜の所は、これで、さ。
 お陰で。随分と気張らしもさせて貰ったからな?

(傍らへと現れた男を。少女の方も覚えていた。
彼の者に関しては。顔すら知らないものの、その役割だけは知っている。
昨今港湾都市からこの界隈へと進出してきた、高級娼館の主。
彼が提供する娼婦に関しては。成る程高級を謳うだけは有り、貴族達の間でも上々の評価を得ている。

――此処で。「ようだ」だの「らしい」だのを着けずに言い切れるのは。
己も亦、一度か二度ではあれ、お世話になる機会が有ったからだ。
それこそ、欲を満たす為であるのなら。性別も立場も、嬲るも嬲られるも厭わない…という。正しく、この国の貴族である為に。

そんな良質の娼婦を提供してくれる相手なのだ。どうせ、迎えの御者が来る迄は時間も有る。
躰毎真っ直ぐに振り返り。世間話ではあれ、きっちりと向き合って語る事にする。)

 貴男の方は。相も変わらず盛況のようで。羨ましいよ。
 我々の方は何とも手詰まりだから。…つい、こうして。無聊を慰めてしまう。
 好い加減、城の方では同じ宴の繰り返しばかりで。飽き飽きしてくるという物さ。

(そう。彼の城は数多の公主が招かれて。帝国色の姦乱が、長々と続いている。
少女自身も、当然関わりはしているのだが。彼女等の思惑を伺いきれない侭、堕落ばかりに身を任せているのも、少々飽きる。

その点。何も肉欲を満たすに限った事ではない。その他、芸であれ会話であれ機知であれ。
客を迎え入れる、喜ばせる事のプロである娼婦には、実に世話になっている。
だからこそ。王城の酒池肉林と別。このサロンも、客足が途絶える事が無いのだろう。
最近はすっかり。彼と、彼の今日する娼婦によって。此処の繁盛が約束されていると言って良い。
有り難さと羨ましさを半々に。肩を竦めてみせようか。)

ルヴィエラ > 「―――成る程、愉しまれた様なら何より。
娘達も、以前より世話に為っていると聞くのでね。」

(だから、偶には挨拶を、と言う事だ。
自らの館、責任者の名自体は、己で無く別の娘の名と為っているが
実質の長が己である事は、館へと訪れる者には容易に知れる事。
此方へと振り返った娘もまた、己が館へと訪れた事が在る。
娘たちからも、其の名を時折耳にする機会がある、と伝えては

此方を振り返る相手へ、此方も、仮面姿とは言え、臆する事も無く向き合い。)

「嗚呼…ふふ、国が相手では、私の館も中々太刀打ちは出来ないがね?
其れを差し引けば、今の所は在り難い事に順調の様だ。
私は政治には関わらぬ身だが…故に、僅かなりと癒しを与えたいものだ。」

(まるで、城の方が娼館の様だ、等と
此処に真面目な騎士でも居れば、其の儘拘束されて仕舞いそうな戯言を向けては。

――ふと、相手の前で少しばかり、考える様な仕草を見せ。)

「―――もし、今も『飽き飽きしている』のなら。
また、館へと招きたい所だが…如何かな?
私が誘う手前、私自身の客人として、私の部屋へと招待しよう。」

(――其れは、この場所だけでは、「物足りぬのでは?」と言う意味合いも篭められている。
自らが送り届けた娘達も、娼婦としては皆須らく技量を持ち合わせているが
此処が館では無い以上、良くも悪くも自由には出来ぬ。
口直しに、と、まるで誘いの如く問いかければ――片掌を、相手の前へと差し出そう)。

ナイン >  勿論だとも…正当な献身には。相応――以上の報償で以て応えなくては。
 貴族、王族、それ等の名が廃るというものだから。
 …その逆も亦然り。ではあるけれど。

(つまりは。逆に、此方が相応以上を支払うから。更なる悦びを求めたいという言い草だった。
それが叶う相手なのだという事は。重々承知しているのだから。
…彼の者の正体が何であれ。例えば、王都支点の責任者含め。娼婦達が、彼に向ける視線を鑑みたのなら。

尤も。彼自身の視線、という物に関しては。残念ながら、未だお目に掛かった事が無いのだが。
仮面越し。窺い知る事の出来無い貌、瞳。探りたいと言わんばかりに目を細め。)

 っ、は。此処に居る間くらいは――政の話はしてくれるなよ。
 いやさそれとも。より深く彼女等を。貴男達の事へと。没頭したいというのなら。
 此方からも、踏み出して来いと。そういう事…なの、かな?

(このサロンは、謂わば出島。或いはショーケースだ。…彼とその娼館にとっては。
更なる深みは、当然、館にこそ存在するに違い無い。
それこそ、例えば。……あれだけの娘達が、皆が皆。彼一人に傾倒するような、望外の。
はたまた人外の、喜悦という物が。

無論、表向きの立場としては。決して、人外などという物を許してはならないが。
彼等とて個人個人の単位では、必ずしも。須くが悪ではないのだと、先刻承知している故に。

だから。思わぬ彼の申し出は。いっそ、願ったり叶ったりと言って良い。)

 ――――っ、ふ、は。それは――魅力的な誘い文句だな?
 是非お邪魔させていただきたい物だ、貴男には…話してみたい事も、色々と有るし…

(無論。「も」、という事は。会話だけでは物足りない、そう言っているに等しいか。
先程の言葉通り。此処を離れた後になら、ある程度施政と市政に関わるような…
例えば、この新規の娼館に対して、裏から手を貸す取引やら。
…人外望外の喜悦の代わり。人の世に於ける自由を、人の側から保証する、そんな相談事もするのだろうが。
それさえ終わってしまえば、後は…

――――やがて到着した、少女を迎えるべき馬車と、その御者は。肝心の主を見出す事は出来無いだろう。
彼のエスコートを受けたのならば、きっと。少女は瞬く間に姿を消してしまうのだ。
あの娼館へ。その奥に待つ、彼の下へと、誘われる侭に――)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からナインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からルヴィエラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にルヴィエラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からルヴィエラさんが去りました。