2019/06/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にナインさんが現れました。
ナイン >  ――――遅い。

(知らず知らず、吐息と共に。湿り気の残る前髪を弄んでいた。
…富裕地区。とある、紹介制サロンの正面フロア。
肩越しに背後を見遣れば。幾人か、身形の良い男女が。茶席で談笑する風景なぞが有る。

が。それは謂わば表向き。一皮剥けば、この国らしく。臣民らしく。
茶よりも欲、学よりも快。それ等に耽る場所に他ならない。
怠惰だとか頽廃だとか。娼婦に金を払うか、参加者達が互い持ち寄るか。その程度の違い。

だから、一夜の暇潰しに訪れていた少女も。一見すれば、迎えの馬車を待っているだけという素振りだが。
髪だけではない、隅々迄を一旦清めねばならなかったのだろう、湯上がりの温もりを残した膚や。
目元に残る、火照りの残滓が。此処で、何をしていたかを。あけすけに晒す侭だった。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にルヴィエラさんが現れました。