2019/05/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にソウレンさんが現れました。
■ソウレン > 珍しく富裕地区を歩く異装の女。
表情は心持疲れを宿しているようにも見える。
それはいつも物腰の変わらない女にしては珍しい事なのだが…。
「……やれやれ。」
別に喧嘩沙汰をしてきた、というわけでもなく。
自分の店の料理を気に入った貴族に頭を下げられ、出張で料理をふるまってきた。
が、王都の味に慣れ親しんだ家族やその友人達からはそこまで評判良く、という事もなく…。
なんだか気疲れしてしまった、という所。
別に恨んだりはしていないし、こんな街で店を出す以上慣れた話ではあるのだが。
少し悪い事をしたかもしれないな、と反省していた所なのだ。
気を取り直し、明日からの営業に励むとしようか…。
またため息一つついて、平民地区、自店への道をゆったりと歩いて行く。
すれ違う人や、ソウレンが貴族の邸宅から出てくるのを見ている人もいるだろうが…?
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にフィルさんが現れました。
■フィル > 貧民地区、富裕地区、そして平民地区と同じ町の中であっても、慣れない地区は迷いやすく歩きづらさもある。
貴族等位の高い人々が多く住んでいるのもあり、治安自体は悪いわけではないのだが。
そんな人が行き交う道を、フードを目深に被ったままの少年は、きょろきょろと視線を辺りへと走らせ。
「さっき来た道はこっちだから…えーっと…」
時折曲がり角やを覗きこむようにしては、首を揺すってまた人の多い通りへと進める足。
荷物を届けに来たものの、慣れない地区の慣れない場所へと届けることになり。
届けることには成功したものの、戻り道を一つ間違ってしまい、帰り道を探すことになってしまったのである。
行き交う人々の服装に比べれば、本当に普通の平民地区で見かけるような衣服であり。
そのせいか、多少声をかけ道を尋ねることに気後れしてしまい、未だに帰り道が手探りといった所か。
「あ、すみません…!
平民地区の通りの方へ出る道を…聞いても、大丈夫でしょうか?」
目についたのは、行きかう人々に少し目立って見えた服装の女性。
この地区の人々とは少し違う様子のその姿に、反射的に人の合間を通って歩み寄り。
少しだけ緊張した面持ちで、一つ息を零せば、フードを目深に被ったままの頭を、ペコリと下げてそんなことを伺おうとするだろうが。
■ソウレン > 気疲れはしたものいつも通りのゆったりした歩調で歩みを進めていく。
が、少々ぼんやりしていたか。
いつもより少し反応が遅れたような気はする。
ふと、フード姿の青年…少年?が目の前にいた。
服装は富裕区の物ではないだろう。迷い込んだのか、はてさて。
「ん…?」
頭を下げながら道を尋ねられる。
ふむ。と特に迷う事もないか…と一つ頷いた。
「構わないよ。今から平民区へと戻る所だ。ついてくるといい。」
薄く笑みが浮かぶ。
頭を下げずとも良いよ、と付け加えながら青年の脇を抜ける。
一度軽く振り返り、ついてくるかを少し確認してからまたゆっくりと歩きはじめる。
■フィル > 「あ…はい!有難う御座います!」
尋ねた女性も同じ地区への戻り足。
零された言葉と笑みに、少しだけ緊張が緩んだようであり。
少しだけ目深だったフードを、浅目に被る様に緩め。
安著の吐息とともに零れた笑みを向けて、彼女の後へと少し足早について行き。
「助かりました…仕事できたんですけど、この辺り余り慣れてなかったのでまよってしまって。
何か、えと…このお礼はしますから。」
彼女へと追いつけば、横に並ぶようにしてその歩調へと合わせていく。
服装も服装であるが、すこしだけ視線を向けられた時に、不思議な感覚を感じたようだが。
その感覚が自身にもよくわかっていないようであり。
直ぐにそれから気はそれるままに、安心感とともにポツリポツリと言葉を彼女へと向けてかけていく。
しっかりと礼儀やお礼を返そうと意識をし過ぎていて、まだ少々緊張している様子は残っているようだが。
■ソウレン > 礼はいらないよ、と女は笑う。
長身の女は背筋をきっちりと伸ばしたままゆっくり歩いて行く。
手持ちには籐の籠と、その中に布に包まれた物品がいくつか。
特に少年の興味を引きそうなものはないか…?
「まぁ、そんな所だろうね。王都とは言え、広いからなぁ…。」
少年の言葉に頷きながら歩を進める。
ソウレンとしては少年が使っている阻害の魔術には気づいている。
視線を感じたのはそういう事なのだが…さりとてそれを指摘しようとは思わない。
誰にでも事情はある。自分もそうだし、藪蛇になっても面白くない。
そういうわけで、変な突っ込みなどは入れる様子もなく。
「…ちなみに、仕事の内容は聞いてみてもいいかな?」
そう緊張しなくてもよさそうなものだが、と内心で思いつつ。
適当な世間話なら気も紛れると思っての事。
■フィル > 「ほとんど平民地区で動いてるので…改めて実感しました、この広さ…」
そんな彼女の言葉に、反射的にまた一つ頭を下げてしまい。
慌てて下げかけた頭を戻す、何て様子を見せてしまえば、落ち着きがなくも見えるものだろうか。
姿勢の良い姿と、持ち歩いてる荷物に少しだけ視線を滑らせてみせるが。
無遠慮はすぎてはいけないと思ったのか、その視線は進む道へと戻され。
「あ、はい。
地区外れの雑貨屋で働いてるんですけど…今日はその配達だったんです。」
彼女が見抜いていることに、気づくこともなく。
仕事の事を聞かれれば、隠すでもなく明るい表情を彼女へと向け。
今は既に抱えていた荷物は届けたためにないものの、大体あっちのほうにある家へ。
と来た道を思い出すようにしながらも、指の一つでもさしてみせ。
「普段は店主が魔道具とか買い取りしてたりするんですけど…。
お姉さんも、お仕事とかだったんですか?」
ちょっと変わったことがメインの雑貨屋と言える働き先。
もしかしたら小耳にはさんだことはあるだろうか、とそんな風に少し緩んだ緊張から、明るい声色のまま続けていくが。
聞かれたことで、ふと気になったのだろう。
その彼女の持っている籠に視線を戻せば、ぽつりと零し。
■ソウレン > 「富裕地区だと気ままに探索というわけにもいかないからね。
まぁ、また迷った時はこちらの衛兵なら道を尋ねるくらいなら気を使う事もないよ。」
落ち着かない様子なのは緊張しているからか。
ただ、少しは慣れてきているような気はしないでもない。
ソウレンが話す衛兵達はどちらかと言えば富裕区に怪しい人物がいてほしくないという所だろう。
貧民区のように小銭を要求したりはしない。とは思う。人によりはするだろうが。
「富裕区への配達か。それは品ぞろえがいいのだろうな。
あー、そうだね。私は普段は居酒屋を商っているのだが…。」
今日は貴族の一人に呼ばれて料理しに行っていた事。
その当人はともかく周囲の人間にはあまり気に入られなかった事を少しだけ話した。
恨んだりしている様子はなく、ただそういう日もある、という話し方で。
「…この中はいくらか食材と、あとは包丁だよ。」
と、視線の先の籠を少しだけ持ち上げる。
見られていた事には気づいていたが、それを嫌と感じている様子もなく。
歩みを進めれば、やがて富裕区の境目が見えてくる。
境にはもちろん衛兵がいるが、こちらを気にしてはいるが警戒はしていない、という所。