2019/05/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にテリスさんが現れました。
テリス > 富裕地区にもある人目の届きにくい裏路地。
そういう場所へと入り込んで散策。もとい小銭の素を探すいつもの仕事。
とは言え、こういう時もあるわけで。

「…いってぇ。んなに目の敵にするこたねーだろに。」

いかにも貧民地区ですよーって背格好に目をつけられて追われる事しばし。
歩いてる連中だっているだろうとは思うのだが、見つけた端からしばく事はないだろうと。
いきなり衛兵に殴られ捕縛されそうになったので脱兎の如く逃げてやった。
逆らう程面倒な事もない。
そのうち腕が立つようになったらぶっ飛ばしてやりてぇな。そんな風に思いながら座り込んでいた。
痛みがある程度引けばねぐらに帰るか…と考えながら、今はゆっくり。

「今日は日が悪かったってとこだな…。」

こんな感じは今日が初めてというわけでもなく。
探している奴もいるだろうけど、騒ぐ声もない。
見つかったとしても軽鎧で武装した連中に追いつかれる程鈍くはない。
たまたまこんな薄暗い場所を通る奴もおらんだろ…とため息一つついていた。

テリス > 「…っし、そろそろ行くか…。」

よっこいしょ、と立ち上がり埃を払う。
そして路地の薄暗がりへと消えていった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」からテリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2【イベント開催中】」にナインさんが現れました。
ナイン >  ――――ふぅ む。

(思案めかせた小さな声音。
手に取り、矯めつ眇めつしているのは。とある洋品店の店先に陳列されている、大きめのキャスケットだ。
すっぽりと頭を、髪を包むであろうサイズ感は。きっと素性を隠すのに相応しい。

――まぁ、世に恥じ顔向け出来なくなるような覚えはないのだが。
それはそれ、変装という行為は。つい、心を掻き立てられてしまう物が有る。
例えばこうして、市井に一人出てみる時。何らかの密約を交わす為、人目を忍ぶ時。
…或いは。趣味、放蕩、それに興じんとする時…等。
平時は決して、装いを崩す事をせず。だからこそ、市井に紛れる普通の格好など、早々思い浮かべられる事も無い筈だ。

もっとも。今日の所は、お忍びではあるものの――取り立てて、暗躍したい訳ではない。
寧ろそれ等の下準備。余所行きの為の、小物やら何やらを買い漁る、買い物自体が目的だった。)