2019/05/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/出張馬車【イベント開催中】」にエンジェルさんが現れました。
エンジェル > 「ん……あむ……ちゅぅ……。」

白いワンピースに身を包んだ良家のお嬢様然とした少女は愛しそうに肉の槍へと舌を這わせている。
豪奢なソファに腰掛けているのは身なりの良い中年の男。
馬車の外からは男の気持ちよさそうな表情が覗き見える。
その股間に顔を埋めた少女は帽子の鍔越しに男の顔をうっとりと見上げながら丁寧に舌を這わせ、しゃぶり、たっぷりと時間を掛けて男の性感を刺激し続ける。

……。
…………。
………………。

「また来てね、パパ♡」

たっぷりと30分以上天国に昇るような奉仕を受けた男は満足げに馬車を後にし、少女はその背中をぶんぶんと元気よく手を振り見送る。
そして、その背中が見えなくなるとキャビンの中へと引っ込み、ふかふかのソファへとどかりと身体を預ける。

「口だけか、湿気てやがんなぁ……。」

昨今、異国の公主やら教会のシスターやらが大挙してやってきている。
庶民には関係ない話……とは行かなかった。
如何せん、上流階級を主な客層としている娼館にとっては好きなだけヤれる姫だのは商売敵と言える。
むしろ、タダなのだから営業妨害と言ってもいい。
そんな次第で店で待っていても客は増えないとこうして出張させられているわけだ。
見た目だけではない、本物の娼婦の技を味わってもらおう、思い出してもらおう、と。

「さて、少し移動するか?」

少しの休憩の後、小窓から御者へと声を掛けながら、次の客の為に口を濯ぎキャビンの中を整える。
ゆっくりと動き始めた馬車は次の客を求め通りを進む。
馬車は一見どこかの貴族の御用達のよう。
しかし、目立つように貼り付けられたシンボルは有名な高級娼館のもの。
そのシンボルは、小窓から顔を覗かせる年端もいかない愛らしい少女が、その馬車が扱う商品であることを宣伝するのだ。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/出張馬車【イベント開催中】」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > 小さな妖仙が、その馬車を見かけたのは概ね偶然だ。
今日も今日とて、富裕地区に居を構える貴族連中の邸宅を飛び回り、顔繋ぎと御用伺いをした帰り道。
よほど疲れ果てた状態でもない限り、徒歩での移動を好むという性質に沿って、物見がてらの散策。
どっしりとした設えの馬車なんて、この界隈ではさして物珍しい物ではなかったが、小窓から見え隠れする少女の顔には見覚えがあった。
縁が出来たきっかけについてはあまり思い出したくない所ではあったが、少女自身への印象は悪くは無い。
小股な足取りを二割り増しで急がせて、キャビンからも視認できそうな位置へ。

「息災のようで何よりじゃ。」

果たしてその声が届くかは分からぬが、さして意味を持たぬ社交の挨拶故に支障は無かろうと。
異国情緒に満ちた装束は、きちんと男性向けの物。
相応に値の張る代物と伺える程度には上等な設えであり、財布の中身を窺う材料の一つとなりそうで。
どこかの変態好事家初老貴族の屋敷の外であるから、貸し与えられた物ではないとも知れようか。
そんなちんちくりんな見た目の童が、窓の外でゆるっと手を振っている。
いつぞやの悪趣味な”遊び”で苦手意識を持たれていたら、見えなかったふりをして馬車の移動を命じても不思議ではなさそうではあるけれど。

エンジェル > ゆったりと静かに進む馬車がその屋敷の前を通りかかったのは御者の判断だった。
すこぶる金払いはいいが誰もが引くような変態趣味……お貴族様にはよくあるタイプ。
営業のひとつもと言うことであろうが、キャビンの中で座っている少女は気が気ではない。
正直避けたいが、そんな我儘が許されるような立場ではないし、そもそも少女のプロ意識がそれを良しとしない。

内心御者への悪態を吐きながらもそんな素振りは一切見せず愛らしい笑顔を振りまいていた少女はふと見知った顔が手を振っているのに気付く。
確か……ド変態の邸宅で出会った女装男……。
慌てて笑顔を向けて手を振るもその間にも御者は件の屋敷の主へと取次を願っていた。
救いを求め男の姿を指差し御者に客かもと説明するも時すでに遅し……。
取り次いで貰った以上は主へとお見えするしかなく……。
キャビンの中でびーと泣き真似を見せながら、少女は屋敷の中へと連れ込まれる。
哀れ少女は屋敷の中で人の尊厳を破壊するような変態行為につきあわされるのである。
核も不景気とは残酷なものなのだ。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/出張馬車【イベント開催中】」からエンジェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/出張馬車【イベント開催中】」からホウセンさんが去りました。