2019/02/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にシュバルトさんが現れました。
シュバルト > 広告を配るのだってお金が掛かる。
道端で呼び子なんてしたら良いお小遣い稼ぎにされる。
そもそもまずパトロンもいないし、自分のお店も無い。
ないない尽くしのフルコース、もうどうしようも……ないとは思わない。

今夜はどこぞの貴族に呼ばれススメも香や化粧水を売ったり相談したりマッサージしたりで仕事後の多少気だるさはあるが、やりました、な感じで気分はあげあげである。

さて、場所は富裕地区の大通りで顔馴染みの店などない無縁な場所ではあるが、高価な薬や薬草などが売る店の多い通りである、うまく食い込んで薬として働き口を探すのもよし、しかし基本的に触れて癒してイヤらしい事して、が生きがいであるので、もし寄るとすれば薬草を買いにではあるんだけども……1件のそんな見るからに高級でセレヴなお店の前で軽くお店の中を覗く。

「…………うん………。」

売れすじや希少な物が店のケースの中で輝き、眼を細めて見つめると辛うじて読める値札は普段自分が扱うものとは桁が一つも二つも違う物ばかり、だがどれも一度は扱ってみたいし、自分の手持ちと合わせての効果も試したくなるような好奇心をそそられるものばかり、思わずガラス窓に張り付いて中を覗きそうになってしまう。

そんな姿を晒しながら服装は白衣と薄着に近しいシャツにズボン、身体には少しだけ甘ったるい香の匂いをまとい、見るからに妖しい人物ですと言わんばかりの姿であった。

シュバルト > 店内の店主と思われる人物と目と目が合う、ときめきは生まれないが気まずさは生まれ、店員と何か話しているかと思えばお店の品かそれとも個人の所有物か、何巨大な刃物を持ち出して此方に近づいてくるではないか、遠慮願いたいのだが、よくよく考えれば考えなくても自分の行動は不審者そのものであるし、此処はひとつ得意技を披露する事にする。

逃亡である。

わき目も振らずただ只管にとんずらである。
その場にそんな行動に似合わぬほどの薄く甘く高貴な香りを残して平民地区の安宿へ走り去るのであった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からシュバルトさんが去りました。