2018/08/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にシドさんが現れました。
シド > 客の来訪を告げるカウベルの音もかしがましく響く珈琲ハウス。
庶民が憩う酒場と違い、店を飾る調度から店員の応対まで洗練を見せる社交場だ。
来客も常連も皆が皆、己の時間を過ごすべく静かに茶を楽しみ、或いは交流に風のそよぎのような囁きの声を交わし合う。
それをBGMと耳にしながらテーブルに並べられた書類に羽ペンを巡らせる。慣れた手付きで次々と自分の名前と印を付けながら
運ばれてきた紅茶のカップを口元に運んだ。この夏日に合わせた冷めた茶は喉を潤し香りを鼻孔に届けてくれるに眸を細めて。
葡萄色の眸はまた書類に目を這わせる。内容は領民からの陳情。執務室でもできる確認なれど。
いつまでも室内に籠もりきりで嫌気が差して逃げ出したのだ。
自室のような快適さからは程遠いやもしれないが、客が訪れる度にカウベル弾む音色と彼らの囁きが。
ただ書類を相手にする億劫さを紛らわす気分転換になるから。ただそれだけで仕事を外に持ち出しただけのこと。

シド > カップから褐色の液体が消える頃には蝋印も乾ききっている。
目を通して承認した書類の数々を丁寧に丸め、袋につめてから来訪したときと同じように
カウベルの音かしがましく珈琲ハウスを後にした

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からシドさんが去りました。