2018/07/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/噴水のある公園」に月永遠花夕さんが現れました。
■月永遠花夕 > ボクはまた件の噴水のある公園へとやってきて店を開いていたのだけれど、さすがに日が落ちてしまうとその人通りはまばらになってしまう。もともと、この公園はメインの通りへと接している訳じゃないから普段からそんなに人はいないのだけれど。
ボクが今日、店に出していたのはシダ植物と風鈴。シダ植物は直射日光に弱く、傘をつけないといけないから今日は荷車が重いの何のといったところだった。無事、今日もシダ植物も風鈴も完売。
ああ、でもよかったなあ。完売して。こう暑いとシダ植物はいくら傘を荷車に取り付けてるとはいえ萎びてしまうから。
ボクは屋号の提灯がかかっているフックへと目をやった。見本としてかけておいた風鈴が心地よく澄んだ音をたてている。
誰もいないよね。
ボクはきょろきょろとあたりを見渡すと噴水の縁へと足をかけると裾をまくって噴水の縁へとこしかけるようにして噴水の水へと足をつけた。
「ああ~気持ちいい~。」
■月永遠花夕 > この暑さに噴水の水がミストのように身体にふりかかってきて心地いい。
ボクは足で水をかき回していると夜空を見上げた。
夜空には満点の星とやさしい月。
「こうやってると、嫌な事すべてを忘れられるね。うん。」
ボクはそう呟くと、小さく息をついた。
風鈴と、噴水の水音が重なって涼しげな音がボクの鼓膜をやさしく揺らしていく。