2018/06/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 悪趣味なサロン」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 帰りたい。
少年は、薄暗い室内のとある個室の前に設えられた椅子にひとり座っていた。
普段ならば絶対に縁がないようなこんなサロンにいるのは
もちろん依頼だからなのだが。

内容はいたってシンプル。遊びに通うとある貴族の護衛だ。
まぁ、別になんてことはない依頼なのだが…帰りもということなので
遊び終わるまではこうして暇を持て余すことになる、というわけだ。
悪趣味な遊びにつきあわされないだけまだましだが、聞きたくない話や見たくないものもおおい。
なにより、護衛の冒険者という立場であるために、サロンで出される食事にありつく権利がない。

「はあぁぁ……」

さっきからもう何度目のため息か。
辛くはないが、嫌になる仕事だ。

ブレイド > 幸運なことに防音がしっかりしているおかげで個室の声は聞こえない。
個室を使ってない連中はどうしようもないが。
だが、社交場という体もあって、個室の外でしている者たちは
奉仕させたり声を押さえさせたり、お互いの奴隷や愛人自慢をしていたり。
まだおとなしいものだ。
見るに耐えるかどうかはまた別の話だが。
依頼主は部屋の中。しばらくはおたのしみだろう。
一晩このままとかは勘弁していただきたいが。
テーブルに並ぶ食事は食べられないが、給仕が運んでくるドリンクは大丈夫だ。
お上品なグラスにはいった酒を飲み干す。

ブレイド > 「はあぁぁ……」

またため息。
うたた寝するわけにもいかないのでぼーっとしているのだが…
まったく、ほんとこういうの好きだなぁ…金持ちって。
と、おもいつつも、果実のジュースをくぴり。
給仕の人もなんだかんだで大変そうだなぁと思いつつ、空いたグラスを返す。