2018/05/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にエッダさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からエッダさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にエッダさんが現れました。
■エッダ > 飲食に携わる仕事をしていると色々と顔も利くし、上から下にと顔見知りもいるので、富裕地区も決して足を踏み入れたことがない未開の地でも何でもない。
今夜はお店を早上がりして市場調査と言う名の食べ歩きに富裕地区まで散策に来たのだけど是がどうも大失敗……何故なら富裕地区の通りには食べ歩くような食事を出しているお店はほとんどなく、皆が皆ネクタイ着用リボン着用でお店に入り食事しているパターンのようで……。
「だ、め、だ……偶には高級な料理も喰らってみたかったけど、是はダメだ……ダメ過ぎて駄目すぎる。」
かと言ってお店に入ろうとすれば唯一無二の服装である給仕服とエプロンでは店員なのか用心棒なのかわからない人に首根っこを掴まれて追い払われるし、仕方なし暇を持余しながら散歩を続けるのだった……ポケットに手を突っ込んだ姿で。
■エッダ > とおりを行き交う人々と比べて大分浮いている事は自覚している。
だが視線を気にしてビクビク脅えるほど繊細な心など持ち合わせてはいない、ので特に気にする事も無いのだが、可愛い女の子と視線が合えばゆるく手を振り、一緒になって長い髪の先端も左右に揺らして存在をアピールする。
出来れば肉付きが良い子
出来れば瞳の綺麗な子
出来れば…………。
ゴクリ………と本能が自然と生唾の嚥下を促す。
「……砂糖菓子より美味しそうなんだけどね……。」
と呟くに留めて、気分を切り換えて高級そうなお店の裏手のゴミ箱でも漁ろうか?
いい食材、いい料理であればきっとゴミも美味しくいただけるはず、筈、ほらスライムなんで消化余裕だし……?
――…それやると人が怪しんで近づかなくなる、と利いた覚えがあるのを思い出し、一瞬だけ足先が路地の裏手のゴミ箱のほうに向きかけたが、回れ右して足を止め、結局通りをゆるやかに散歩するだけにしておいた。
なるべく縁を紡いで、いとを繋げてお店をアピールして、出来れば朝焼けを見ながらコーヒーの1杯くらい……。
と邪な事しか浮かばないので、誰と一緒に居るわけでもないのにニマニマニマと頬を弛ませて、不審人物の最前線になっていた。
■エッダ > 「……っと!?」
周囲の視線の中に疑心と好奇の色合いがハッキリしてくると今自分がどれだけ変な顔をしているか自覚して、右手と左手とを自分の頬に添えてぐりぐりと渦を描くように揉んで解して表情をキりりと引き締めた。
「ほら、怖くないよーこっちによっておいでー?」
だれか特定の人物に向けてよりも周囲に行き交う人々に向けてである。
聞けば先程の表情より怪しい言葉では有るが、その辺は人と常識にズレがあるスライムであるが故に全然変なセリフだと思っていない、思っていないどころか可愛い女の子を見かけるとウィンクして見せるのだが、出来ないので両目をパチッと瞑って見せた。
さて、歩き続けてもう結構時間がたったのに都合のいいお店は見つからない、さて、もう暫く散策したら一度帰ろうか?と思案するが、何とも様々な人々が行き交う富裕地区のとおりは面白すぎて、帰る気にもならない……それに美味しそうな人が何人も居る。