2018/03/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 バーラウンジ」にファニーさんが現れました。
ファニー > 「ソルティドッグのお代わりを。」

そう言ってカウンター席の女は飲み干したグラスをカランと音を立ててバーテンへと見せ、お代わりを要求しつつ暇そうにグルリと辺りを見回した。
軽く見渡して見たが、今夜は人も少ないようで数人がいるだけ。
その数人もペアで分かれていて何やら良さげな雰囲気なので声をかけにくい雰囲気である。

「ふむ、どうも今日はハズレのようだね。
この間は無駄に人で埋め尽くされていたが……あれはいったい何だったんだい?」

前に来たときは何やら客同士でイベント事でもしていたのか、多すぎた人に酔ってしまって途中で帰ったようだ。
結局その時に何があったのかを確認していなかったので、今確認をしてみた。

「なるほど、何か色々あってめでたいことになったからこの店で打ち上げた……と?
それはなかなか迷惑な話ではあるねぇ……」

ファニー > 「あぁ…この塩っ気と酸味のバランスが良いよね。
塩を肴にお酒を飲むのも良いものだけれど、私はこっちのスノースタイルの方が好みだなあ。」

そんなことを良いながらグラスを傾け、そして何か面白そうなことはないかと再び見回せば、丁度乳繰り合っている他の客の姿が目に映る。
それを羨ましそうに見やりながら『チッ』と嫉妬混じりの舌打ちを一つして。

「羨ましい……あの腰のくびれに加え、手のひらに丁度収まるサイズの美乳が!
揉みたいわぁ、揉みしだいて蕩けた表情にさせてあげたいわあ。」

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 バーラウンジ」にベストラさんが現れました。
ベストラ > 何の気無く訪れたバー。
人肌恋しい夜だったが、見回すとほとんどカップルという有り様。
愉快な出会いも何も有ったものではない、と嘆息しかけるが、
こんな夜でも一人でグラスを傾けている人物が居るのを見つけた。
そちらに歩いて行く。

「お任せするわ」

とバーテンダーにまず注文してから、
眼鏡をかけた女性の隣にするりと腰を落とす。

「随分と盛り上がっているみたいね」

お隣よろしいかしら、という定形の挨拶が口にしようとしたが、
何やら熱い煩悩を口にしているのが耳に入ってしまい、
思わずくすくすと笑ってしまう。

ファニー > 「まあ相手を探しているというわけでもないし、他人がいちゃいちゃしているのを見るのもそれはそれで楽しいんだが……」

そう言って先程目に付いたカップルの様子を眺めているが、あまりジッと見続けるのもばれそうで良くないなと思い、偶に目の端でチラ見するようにとどめていた。
そんなこんなで端から見ると恥ずかしい姿を見せていると、何やら声が掛かったのでそちらへと頭を向く。

「ん?ああ…そうだね。人は少ないけれど熱気はそこそこあるようだし。
あー……少しばかり恥ずかしい姿を見せてしまったようなので、記憶から消していただけるとありがたいかな?」

女性がくすくすと笑っているのが目に入れば恥ずかしそうにほほを掻きつつ苦笑を漏らし、そんな要望を伝えてみたりした。

ベストラ > スツールに腰掛け、バーテンダーが自分の分の酒を作るのを、姿勢良く見ながら。

「ええ、構わないわ。あのドアを潜って外に出る時には、何もかも忘れてあげる」

冗談めかして、口元に手を当てて小さな声で笑う。

「その代わりと言ってはなんだけど……」

バーテンダーがこちらの会話が途切れるのを待って、
酒を差し出そうとしているのを見て取ると、言葉を一度切って軽く頷く。
バーテンダーがカウンターテーブルに供した一杯の名とチョイスした理由を聞いて、
ありがとうと微笑みかけ、手に取ったグラスを持ち上げる。

「今夜は付き合って頂戴な。どうにも人恋しい夜だから。
季節の変わり目の夜というのは、そういう気分になる事が多くて困るわ」

彼女のグラスに自分のグラスを、触れるか触れないか程度に合わせて。

ファニー > 「バーテンや客と馬鹿話している分にはいいんだが、流石に恥ずかしい独り言を聞かれるのは些か恥ずかしかったのでね。
そうして貰えると助かるよ。」

馬鹿話に乗ってこられた場合にはそのまま気にせずにいたのだが、今回のようにしっとりした対応をされると流石に普段殆ど無い羞恥の感情も仕事をしてしまうようだ。
安堵のため息とともに苦笑混じりの微笑を浮かべて答えて。

「ふむ?」

何だろうかと小首を傾げていると、彼女がバーテンから酒を受けとる様子がみれたので、そのやり取りが終わるのを待ち。
自分の飲みかけのグラスを手に取れば彼女に合わせてグラスを上げる。

「それは私としては願ったり叶ったりなお誘いだけれど……
朝まで眠れなくなるかもしれないよ?」

ほんの小さくチリンとグラスの触れる音がしたような気がした。
彼女の言葉にはクツクツと悪戯っぽい笑みを浮かべて返しながら、グラスに残っていた酒を飲み干して。

ベストラ > 「偶然、耳に入ってしまったのだけれど、不躾な真似をしてごめんなさいね」

遅ればせながら、プラベートな呟きを話しかけるとっかかりにした事は詫びておく。
こういう場所では、他人の秘密に関しては触れないのがマナーというものだ。
それが独り言という形で漏れてしまったとしても。
それはさておき、とその話題はかぶりを振って流し。

「乾杯」

何に対して、という部分は深く考えずに軽い乾杯をして、
グラスの中身で唇を湿らせ、口の中に含む。
ショートカクテルグラスの中身を、続けて二度傾けて、三口で飲み干す。
ぬるくなって味が変わってしまったら、バーテンダーに申し訳ないというものだ。

「あら、素敵。あまり遅くなる前にここへ来て良かったわ。
折角の夜が短くなってしまっては、勿体ないもの」

空になったグラスをテーブルの上に音を立てずに置くと、
常に微笑んでいるような眼を隣の彼女に向け、軽く首を傾けながら微笑む。

ファニー > 「いや、こういう場所で気を抜きすぎていたという私が間抜けだっただけの話さ。」

そもそも他に客がいる時点で馬鹿な独り言を漏らす方がマナーとしてはダメの様な気もする。
まだバーテンが乗っかってきて『会話』になっていればまだマシだったのであろうが、残念ながらその時は独り言になっていた。

「乾杯……この出会いに。」

乾杯した後でふと思いついた言葉を付け足していた。
そして飲み干した後で『ふぅ』と気を緩めたため息を一つもらし。

「遅い時間は遅い時間で人の増減もあって面白いのだけれどもね。
確かに短い夜と長い夜では長い夜の方がいいからね。
貴方のような素敵な人が隣にいるのならば特に。」

彼女の微笑みを見ればこちらも緩く微笑んで返す。
そして誘うように彼女の腰へと腕を回してみようとする。
拒まれなければ抱き寄せてみたりすることだろう。

ベストラ > 「積極的ね。嬉しいわ」

腰に回される手は、当然そのままに受け入れる。
ぐっと抱き寄せされると、スツールの上を尻が滑り、
スツールの端ぎりぎりに腰掛けているような態に。
二人の座っているスツールとスツールの間の空間に移動した分、
双方の距離はほとんど無に等しくなる。
大人しく抱き寄せられた女は、彼女の耳元に唇を寄せ。

「ああ、そうそう……」

と、思い出したかのように切り出す。
その言葉は周囲に、バーテンダーにも聞かれない程度の、
ごく小さな囁き声。

「私、両方あるの。生まれつきね?」

吐息で彼女の耳元をくすぐるのは、意図してではないが。

「そういう種族、という事。気が乗らなければここまでの話は忘れて頂戴」

ファニー > 「こういう素晴らしい機会は逃さないようにするのがモットーだからね。」

腕の中に収まる彼女の身体。
自分の身体よりも大きく、そして引き締まっているその身体の弾力を楽しみ。
ゆるりと彼女の身体のラインを壊れ物を扱うように優しく撫でる。
そうしているうちに耳元に寄せられた彼女の唇。
吐息とともに耳を擽る言葉を興味深そうに聞いていた。

「全くもって問題ないね。
むしろ両方楽しめて素晴らしいと思うよ?」

彼女の言葉にはクツクツと喉を鳴らして冗談ぽく笑って答えるが……
100%本心だったりする。

ベストラ > 「声をかけた相手が貴女で良かったわ……」

彼女の手がボディラインを辿るのを、微笑んだまま受け入れ。
返答を聞き、そっと囁くと彼女の耳朶に小さく口付けする。

「それじゃあ、落ち着ける場所に行きましょうか」

女の方から彼女の腕を取り、片腕で抱くようにする。
肩を寄せ合うような形で、その場から離れていく。
バーテンダーに、奥の個室の使用を眼で伝えると、
全てを心得ているバーテンダーは静かに目礼をした。
身を寄せ合ったまま廊下を歩いてバーラウンジの音から遠ざかり、
空き室を示すプレートのかかった個室の前に立つと、
プレートを裏返してから、二人で中へ。

ファニー > 「こちらこそ、声をかけてくれたのが君で良かった。」

楽しげに彼女を撫でる手はそのままにして楽しんでいる。
そして耳たぶへと口づけされると少しくすぐったそうに微笑を漏らしながら頭が揺れる。

「そうだね、ゆっくり落ち着ける場所はとても重要だ。」

己の腕を彼女が抱くように取れば、腕に伝わる彼女の胸の感触に思わず笑みを浮かべる。
離れながらバーテンへ『行ってくるね』といった意味の悪戯っぽいウィンクを一つ向けていた。

二人が個室へと入っていくと、中にはベッドやちょっとした小道具なんかが置いてあるようだ。
調度品やシーツ等を見るに、流石は富裕地区にある店というクオリティで。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 バーラウンジ」からベストラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 バーラウンジ」からファニーさんが去りました。