2018/03/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 屋根の上」にマイさんが現れました。
マイ > 「やってるやってる…」

真夜中の富裕地区にある貴族か誰かの家、その屋根の上にマスクで目元を隠し遠くを見つめている人影がある。
視線の先は富裕地区の中でもエリートで、尚且つ自尊心が強く変わった性癖を持ったりしている連中が住むエリア。
いつもであれば表面的には厳かな雰囲気で静かな高級住宅地といったところであるが、今夜はずいぶん騒がしくしているようである。
それもそのはず、ついさっきその住宅地にある屋敷に忍び込みお宝を容易く盗み出し、煙幕と花火を用いた派手な脱出劇を繰り広げてきたばかり。
今は逃げる途中のちょっとした休憩といったところ。
花火を用いたことで皆様子を見に行ったのか、マイのいるところは全く人気がなくなっていた。

「さて、もう一度拝ませてもらおうか」

犯行現場の様子にくすりと笑えば、盗み出したお宝を改めてじっくり拝見。
懐から取り出したのは、持ち主だった貴族が家宝にしていた大粒のブルーダイヤモンド。
深い海のような濃い青を湛えた美しい宝石の周囲は、小粒のダイヤモンドで彩られている。
素人が見ても極めて高価なものであると容易に想像がつくだろう。