2018/02/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 邸宅」にベルティーユさんが現れました。
■ベルティーユ > 夜中。ふっと、目が覚める。
真っ暗な部屋、ベッドで眠っていた女は夫の姿を探そうとして―――明日まで王都を留守にしている事を思い出した。
カーテンの隙間から覗く夜空でまだ夜明けまで遠い事が分かったが、それにしては目が冴えてしまった。
「…………ふぅ」
ため息つき、観念したようにベッドから起き上がる。
さらりと肌を滑るネグリジェは足首まで隠す長さ。
月光にでも照らされれば肢体の曲線だったり膨らみが透けるのだろうが、見るからに肌の色が分かるような品のない素材ではなく。
明かりをつけないままドアを開けると廊下を左右、見回し。
「皆もう寝てしまったかしら…」
使用人の一人でも傍にいれば紅茶を頼みたかったのだが。
■ベルティーユ > 「…あ」
廊下の向こうでぼんやりした灯りが揺れ、蝋燭を持った侍女が近づいて来るのが見えた。
侍女はといえばやはり同じように『あ』などと間の抜けた声を出し、心配そうに駆け寄ってくれる。
「早く寝すぎたのかしら。温かい紅茶をくれる?あとできれば…話し相手も」
快く受け入れてくれた侍女が十数分後、紅茶を持って来てくれるのを楽しみに、女の部屋の扉はぱたんと閉まった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 邸宅」からベルティーユさんが去りました。