2018/01/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「ん~……」

富裕地区大通り。とある商店から出てきた男は、頭をかき唸り声を上げる。
明らかに、落胆、あるいは思索が滲む声色であるが。
空気の冷たさに背を押され、立ち止まっていた脚を動かし始める。

「なかなか無いもんだな……。やっぱり、まだまだ銃ってのは……。
 国内に普及しきってる、とは言い難いか」

お目当ての物が見つからず、どうしたものか、と愚痴る男。
目的の物、それは、武器。今持っている物以上の火力のある銃。
もしくは、特殊な弾丸などを探していた。

とはいえ、まだまだ銃は珍しい分類の武器。
そう簡単に、掘り出し物など出会えなかった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にバルジリスさんが現れました。
バルジリス > 「あー、くそ、良いもんが見つからねぇなぁ……」

そうぶつくさと富裕地区の小物店から出てきたバルジリス。
ワルセイから給料を賜ったため、アルシャとセレーナにプレゼントでも買おうかと寄ってみたのだが……
中々に、二人に合うものが見つからず、ハァと溜息を吐いて。

「うーむ、ただ煌びやかなだけじゃダメなんだよなぁ…もっと、こう。くるもんがねぇと…」

そう言いながらも、道を歩いていれば……目の前から歩いてくる、見知った男。

「………あ」

そう、かつての愛しい人。今は……友人だと思っている相手。セイン=ディバンで。
おもえば。こうやって男のセインと会うのは、かなり久しぶりな気がする。
何と声をかけたらいいのか……少し、迷って…

「……よぉ、セイン。ひっさしぶり……元気か?」

そう、困ったような笑顔で言って。片手をあげる。

セイン=ディバン > 寒風吹く中をとぼとぼと歩く男。人通りはまばらで、それがまたより一層寒さを強調する。
簡単に見つかるとは思っていなかったが、空振りも続くと心労が重なっていくもので。

「……んお?」

ええい、落ち込んでいても仕方ない。また明日以降頑張って探そう。
そう思っていて、下へ向けていた視線を上げれば、そこには知人がいて。

「おぉ、バルか。久しぶりだな?
 あ~……ぼちぼち元気だ。そっちは?」

軽く手を上げ、返事をする男。ぼちぼち、と言いつつ。
探し物は見つからないわ自分の冒険者としての実力に悩むわ。頭痛のタネは尽きないのだが。
それをわざわざ口にするほど男は愚かでも自意識過剰でもなかった。
挨拶を終えた瞬間。男の脳裏に、一つの記憶が蘇り。

「……そういやよ。イヌとネコから聞いたんだが……。
 あぁ、そうだ。二人にプレゼントさんきゅ~な。
 じゃなくって。……女のオレの姿の人物に会った、って。マジか?」

表情こそのほほんとしたまま。しかし、最後尋ねるべきことを尋ねる声は。
歴戦の冒険者の凄みが隠しきれずに出ていた。