2017/12/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にロッテルさんが現れました。
ロッテル > 「人間さんの街の賑わいはいつ見ても和むな~」

夜のマグメール富裕地区。同じ王都というのに平民、貧民地区とは別世界にでもいるかのような雰囲気の違いは何度か紛れ込んでいる身でも未だ慣れない。

貧民地区では、その日の食料に在り付く為ならなんだって売る、誰にだって売るような娼婦や物乞い…。平民地区では仕事として身を売り賃金を得る…貧民街のそれに比べればまだ職としての地位を確かなものとしていた。

そしてこの富裕地区。相手が相手だからか、娼婦と言えども自分を無闇に安売りする者は稀だ。ましてや権力者のお気に入りともなれば大抵所有されているのが常であり、こんな羽振りの良い場所で見境なく身体を売る者がいるとすれば相当飢えてる者くらいとなる。……快楽に対して。

噂では、王国の騎士もそれらを利用している それどころか騎士自らが快楽を貪るべく夜な夜な相手を求め彷徨っているらしいが…果たして本当なのだろうか。

「まっさか~、いくら人間さんでもそんなのいるかな~???いたらもちろん嬉しいけどさぁー。お金あっても人間さんはやっぱり気持ちがいい事したいんだね♪わかるわかる、あたしもそうだから♪」

尻尾をミニスカートに収まる短さまでひっこめた状態で、人通りの減った夜の街並みを歩いては、お眼鏡にかなう「お遊び」の相手を求めて彷徨う。

ロッテル > 「およ?? うーん、流石に偉い人が無防備に出歩いてないのは分かるけど、兵士もいない??」

魔族ゆえに、流石に目立つ街の真ん中を歩くのは遠慮していたが、ここにきて考えを改める。

「……ん~、ん~~~。……そっかぁ♪お目当ての為にラクなんてしちゃダメなのかな! じゃあいいかぁ、人のいるところ行ってみようっと。ふふふ、逃げられても捕まえちゃえばいいよね♪うんうん」

そういうと、大胆にも暗い道を抜け出し、明かりで照らされた多少の人通りが未だ残る富裕地区の店や邸宅の並ぶ道へ姿を見せる。

ぺろりと舌なめずりしながら、すれ違う人や巡回する兵を眺める様は度胸があるも、流石にどこか不審に思われても仕方がない。

ロッテル > しばらく歩いていると、ピンとくる女性を見つけたのか、目と目が合う前から歩み寄っていき

「そこのおねえさ~ん!!ちょっといいかなー??」

え、何 という感じに狼狽える女性を尻目に、異形を隠した少女はフレンドリーに、一方的に話を進め

「あたし、おねえさんみたいな人間さんがタイプでさぁ……。……あたしと『繁殖』しようよ??ね、ね??」

怯える女性は、すぐさま距離をとるも、しゅるしゅると伸びる尻尾であっという間に捉えられ、跳躍する少女に縛られたまま空の彼方へ連れ去られてしまう。

女性の悲鳴に、何事もなかった富裕地区がざわつき始め、元凶たる少女は繁殖行為の時を楽しみにしながら、「お楽しみ」の場所へ連れ去っていくのであった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からロッテルさんが去りました。