2017/12/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区・娯楽街」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 「…さみ…」

肩をすくめて少年が歩くのは、豪奢な建物の立ち並ぶ
いわば富裕層御用達の娯楽街。
通りは広く、劇場、音楽堂、高級娼館…
特に何だと看板の出ていない怪しげな建物にもたまに人が入っては出ていく。
おそらくは何らかの店だろうが…あまり想像はしたくない。

道行く人々の服装は華美ではないが清潔で高級なものばかり。
だが、貴族かなんだかがこちらをみてはクスクスと笑っていたり
あからさまに指を刺しているのを見ると、品性は大したものじゃないと思う。

「クソが…居心地ワリィ…」

仕事でなければこんなところ来たくもない。
仕事の合間のお使いみたいなもので、報酬もそれこそ小遣いのようなものだが
新人かつ貧乏な冒険者に暇はないのだ。楽に儲けられるならそうする。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区・娯楽街」にエウロペさんが現れました。
ブレイド > 簡単な荷物の配達であったが、届け先の店でもかなり嫌味を言われた。
好奇の目でもジロジロとみられ、手続きの最中の居心地の悪さと言ったら…。
さっさと平民地区にでも戻って、もらった金で食事でもしたいところだ。

「ったく、この国は…どこもかしこも…」

平民地区は貧民地区は犯罪にまみれ、ここは犯罪をもみ消し悪徳にまみれている。
他の街も、欲望にまみれている。
生きづらい国だ。肩をすくめて寒さに耐えつつ、やや早足で歩く。

エウロペ > 「はぁ・・・・・・」

富裕地区の娯楽街を一人歩く女性。
吐息を漏らせば白い煙となり宙に消えて。
寒さからか頬はやや赤く染まっているが、そのちょっと困ったような表情からは寒さによる頬の赤みとは思えない様子でもある。
周囲の高貴な賑やかさが気になりつつ、どこへ向かうでもなく歩いている。

「中途半馬な気分ね・・・」

エウロペはさきほどまである依頼を受けていた。
ある伴侶に恵まれなかった高齢貴族の跡取りを産むという仕事。
何の事はない、エウロペにとってはよくある依頼だし、子供は好きだから喜んで産むつもりだったし、実際元気な子が生まれた。
だがその行為で依頼者が使ってきた媚薬が思いのほか強力だったため、欲求不満のまま仕事を終えてしまったのだった。
頬が赤いのはそのせい、おまけに周囲の店がなんなのかよく知っているため余計におかしな気分になっていってしまいそう。

ブレイド > 「はぁ……」

同じく白い息を吐き、広々とした通りを歩く。
時間も時間だ、道行く富裕層は男女二人組だったり、1:多数だったり、奴隷を引き連れていたり。
一人歩く少年はことさら好奇の視線を浴びることとなる。
酔った金持ちが指をさして下品な声で笑っている。
ほっておいたら絡んできそうだ。

「ちっ」

舌打ちひとつ、歩を速める。
そちらに気を取られていたせいか、前をよく見てはいなかった。
見知った女性に気づかなかった。
避けるようなことをしなければ、エウロペに肩をぶつけてしまうだろう。

エウロペ > 「ん・・・っと、ごめんなさい・・・ブレイド君?」

品があるのかないのかよくわからないこんな場所でもんもんとした気分を晴らしたくはないと思っていた。
そして周囲が気になってしまったがために前方不注意となり、小柄な少年とぶつかりかければ足を止めて謝罪をする。
するとフードこそ被っているが見知った少年だと気づけば思わず声を掛けてきて。

「久しぶりね、元気にしてた?」

こんな場所で知り合いに会えたことに喜び、そのおかげでもんもんとした気分が一時的に薄れる。
ブレイドの視線に合わせるように膝に手を付いて中腰になれば、顔を見合わせる。
ついでにゆったりしたローブの中の大きすぎるおっぱいが目の前で揺れた。

ブレイド > 「んおっ……さーせん…………うん?」

言葉遣いが若干マシなのは、トラブルをできるだけ避けるため。
であるが、まずいことになったか?とおもっているとかけられる声。
聞き覚えのある声に顔を上げれば、みたことのある顔。
たしか、エウロペ…だったか?

「えと、アンタは確か、エウロペ、サン…だっけか。
ぶつかっちまってわりーな。怪我とかは…ねえよな?」

エウロペだとわかれば、少し表情が和らぐ。
ぶつかった謝罪を改めてして、元気かと聞かれれば、見ての通りだと言わんばかりにひらひらと手を振り
流石に胸を直視はしないものの、視界にはうつってしまうのか、少し赤面している。

エウロペ > 「ふふっ、そうそうエウロペよ、憶えていてくれて嬉しい」

ほんのり赤面している様子のブレイドに、柔らかそうな表情で微笑む。
すぐに姿勢を元に戻すも、ちょっとの動きだけで揺れるおっぱいはやっぱりでっかい。
エウロペは周囲の者たちと違い、ブレイドがここにいることを気にしてない、というより思いもしていなかった。

「大丈夫、身体柔らかいからね」

見ての通りと笑っておどけてみせる。
服装こそ場所に合わせた高いものであったが、エウロペはいつでもどこでも着飾るようなことはしなかった。
そうしているとふつふつと再燃してくる情欲に、その表情が熱を帯びてうっとりしたものに変化していってしまう。
傍にいれば強く感じてしまうであろう強烈な雌のフェロモンと共に。

ブレイド > 「アンタもこの辺の?」

ローブを見れば装飾や生地の質から高級なものだということがすぐにわかる。
考えてみれば、物腰も上品だ。
富裕地区に住んでいたところで、何の違和感もない。
姿勢を戻せば、揺れる胸が目の前を通り過ぎていく。思わず目で追ってしまうが、すぐに頭を振って。

「ならいいんだ。ちょっと仕事でこの辺に来ただけだからよ…アンタに会えたのは嬉しい誤算ってとこだな。
まぁ、今から帰りだけどよ……ん?顔赤いぞ?さみぃから、かな?」

女性の変化には気づく。
漂うフェロモンに少しドギマギとしているが、まだ完全にはエウロペの情欲には気づいていない。
心配するように顔を覗き込む。見上げるようになってしまうか。

エウロペ > 「いいえ、私は平民地区のほうに住んでるの、今日はお仕事よ」

このローブは仕事着みたいなものとくすくす微笑む。
上品だが鼻に付くような雰囲気でもなく、平然とブレイドと接する。
周囲からどう見られ、言われようとも気にしていなかった。
やや興奮気味になったエウロペの視線は、ブレイドの目の動きを見逃せなかった。
胸の揺れを見られている。それだけで秘所が濡れてしまう。

「私も嬉しいわ、こういう場所で知り合いに会えるなんて・・・。
ううん、寒くないわ・・・むしろ・・・熱いかも・・・」

ブレイドを見つめる瞳がどんどんと熱を帯びたものに変わっていく。
そして覗き込まれるように見つめられてしまう。
いけない、嫌われてしまう。そう思いながらもブレイドの身体を抱きしめずにはいられず・・・。
その豊満なおっぱいと肉体に、ブレイドを引き寄せ抱きしめてしまった。
柔らかな弾力とエウロペの甘い匂いがブレイドを包む。

ブレイド > 「仕事か。んじゃ、同じだな。エウロペみてーな格好なら変にみられることもねぇだろうけど
オレにとっちゃ居心地のいい場所じゃねぇな」

いい香りに淑女然とした物腰。
言われなければどこかの貴族と勘違いしていたかもしれない。
赤くなった頬をカリカリとかきつつ、この区画のいづらさを吐き出す。

「ん、熱いって、まさか熱でも…っ!?
お、おいっ!?」

寄せた顔は離すことはできず、ふわりと抱きしめられてしまう。
エウロペの言うとおり、熱くなった体温が伝わる。
それと同時に感じる柔らかさと香り。
胸に埋まっていることに気づくと、驚きに戸惑っている。
もがけばエウロペに苦痛を与えてしまうかもしれないために、動けずにいる。
有り体に言えば、抱かれたまま硬直してしまっていた。

エウロペ > 「ごめんなさい、ブレイド君・・・その、収まらなくて・・・」

何が収まらないのか、なんとなくわかるような状況。
しかしなぜそうなったのか、どんな仕事をしていたのかなどは口にできない。
さきほどまで娼婦のように貴族の男に抱かれるだけでなく、子まで成してきたなどと言えるはずがなかった。
ブレイドに対する申し訳なさと興奮が入り混じったエウロペの目は潤んでいた。

「お、収まるまで・・・一緒にいて欲しい・・・」

自ら抱いてくれなどという言葉は言えず、そんな控えめな言葉を口にする。
興奮してしまってここからどうしたらいいかわからないままブレイドを抱きしめ、見つめ合ってしまっているのだ。
ブレイドが視線を反らせば、煌びやかな歓楽街の中に宿と書かれた店が目に入るだろうか。

ブレイド > 「ん、あ……わり、その…察せなくて」

高い体温、漂う女の甘い香り。潤んだ瞳。
いくら察しが悪い少年でも理解は出来た。
申し訳無さとともに、抱かれるままになりつつ、大きな乳房に自身の鼓動を伝える。

「あ、うん…それくらいなら、まかせろ
えっと、あの店でいいか?」

落ち着かせるようにそっと体を離し、エウロペに手を差しだそうとする。
ドキドキとする。股間の膨らみを隠すように、マントで体を覆う。

エウロペ > 「いいのよ、急な話だし・・・」

媚薬の響くような効果に耐えつつ、理性を失わないようにたまに深呼吸する。
だが持続する効果には簡単には抗えず、ましてや抱きしめているブレイドの鼓動が痛いほど伝わるのだ。
秘所が濡れ、下着を湿らせ、腿に垂れてしまいそうになる。

「ええ・・・お願い・・・」

ブレイドが身体を離せば、もっと触れていたいと切なそうな表情をしてしまう。
差し出された手を柔らかな手で握り、ブレイドが示した宿へと二人歩き始める。
まかせろ・・・そう言ったブレイドの背中がとても逞しく、たよりがいのある姿に思えた。
高貴な姿をしたエウロペが、冒険者風のブレイドに引きつられていく様子に、周囲は逆じゃないのかと不思議そうに眺めていた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区・娯楽街」からエウロペさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区・娯楽街」からブレイドさんが去りました。