2017/11/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にグラスシエルさんが現れました。
グラスシエル > 【お約束待ちです】
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にセイン=ディバンさんが現れました。
グラスシエル > 「――本当に、てめえが隠してる、って落ちはないんだろうな?」

睨むような視線は、いつもどこでも、ドライで冷たい
紺色の軍服を着込んだ天使は、相手の歩調を無視するようにスタスタと歩く。いい加減ここまで出会えないことに多少苛立ちながら

「まあ、ここまでしないと見つからない時点で、お前を頼らざるをえないってのがムカつくわけですけどね…」

まっすぐ、しかし周囲を見渡しながら歩く。
九頭竜の旅館にも娼館にも回った、後は富裕地区なのだが
休憩、という事で大きめの喫茶へ

「何か飲むか、おごるぞ」

セイン=ディバン > 「信用無いなぁ……少なくとも、そんな意味の無い嘘つかないって。
 グラちゃんが私の家に不意に来た時点でオジャンになるじゃん」

相手の追及に、少女は不服そうに、そして少し悲しそうに言う。
相手の数歩後ろを歩きながら、少女はため息を吐き。

「というか、私もここまで会えないとは思ってなかった。
 これ、ちょっと作戦考えなきゃダメかもね?」

貧民地区、九頭竜の水浴び場。探し人が良く行くという場所を回っても会えず。
ただ、目撃情報だけはやたらに集まる状況。避けられている、という訳ではないだろうが。
これは闇雲に歩いても意味が無いかもしれない、と口にする。

「そうね。ちょっと頭冷やしましょ。
 ってか、私がおごるわよ。年長者なんだし」

相手の提案に乗り、喫茶店へと入る。そのまま相手に微笑み、懐を示そうと、胸元をちらり、と開ける。
そこにあったのは、重そうな皮袋と、下着を着けていないつつましい胸。
そして、先端の淡い桃色がちらり、と見えてしまうはずで。

グラスシエル > 「っち、あのガキうろちょろしすぎなんだよ
ほんと、なんか手はないのかね…俺はさっさと帰りてェ」

まあ、匿っても勝手に何処かで歩くタイプの奴だし、それはないだろう
とはいえ、こいつもこいつで、出会った時に引き渡さないと言う割には随分と協力的である。眉をしかめながら、頭を掻く

「あー、めんどくせーんですけど、一番良いのはお前があのガキとあった時に素直に引き渡すコトなんですケド?」

と嫌味を言いながら、胸元をちらりと開く少女
ふーんと見ながら

「胸はないけど革袋は膨らんでるってか、カカカッ」

セイン=ディバン > 「シャルって昔からあんな感じなの? 子供っぽいっていうか。
 まさに元気印、っていうか」

何とはなしに、雑談の延長でたずねてみる。というか。
少女にとって天使というのは、良く知らない存在なので。
こういう機会にいろいろ訪ねておきたかった。

「たとえばだけどさ。私がシャルに、『今からグラちゃん呼ぶからここで待ってて、で、一緒に帰りなさい』。
 なんて言って、あの子素直に待つと思う? びぇんびぇん泣くか。
 さもなきゃその場で逃走するでしょ、たぶん」

相手の嫌味には、しれっ、と答えつつ。店員に人数を伝え、番号を書いた札をもらう。
どうやら、珍しい個室の喫茶店らしい。富裕地区なら、オープンテラスが人気だと思ったが。

「うん? グラちゃんって巨乳好き?
 だとしたらゴメンね。小さくて。
 あ、私冷やし珈琲。あと、日替わりサンデー。グラちゃんは?」

自身の胸をもにゅもにゅと揉みつつ。少女は注文をして、番号の個室へとさっさと移動をしていく。

グラスシエル > 「んー? ありゃただのガキだもん、人を疑わないし懐っこいし投げてもまた寄って来るし、無邪気に戦闘能力だけを植え付けたらああなるって感じじゃね?」

と、ぶっきらぼうに答える。戦闘能力だけで言えば高いのだが性格に難がある、といいたけである。
そもそも、ああいうガキが戦場に出ることを良しとしない少年にとっては少し気に入らないと言った顔だ。

「んー?泣くだろそりゃ、びーびー泣くけど、お前の言う事なら聞くだろうな。アイツ犬だもん、飼い主の命令は聞く。
…もしかしたら泣かないかもな、あのガキ、嘘つきだしそういうの
って、オープンじゃないのか、まぁどうでもいいけど贅沢な作りだな」

個室の喫茶、壁に寄っても隣の音は一切聞こえない辺り、造りに金を惜しんでない。革製のソファに腰を下ろしながら

「パンケーキ、何もつけずに、後葡萄ジュース」

胸を揉んで見せる少女を睨むような顔、まあデフォルトだが

「はしたないからそう言うの人前ではやめなさい」

セイン=ディバン > 「あー。小動物的って意味では確かに……。
 あの子に尻尾生えてたらいつもブンブンしてそうだもんね」

脳内に浮かぶ映像。空をパタパタ飛びながら、笑顔で。尻尾ブンブン。
思わずブフッ!! と盛大に噴き出すが、何とか口を押さえてぷるぷると震えを殺す。

「わかってるならさー。もーちょい手心と、私にも優しい解決方法見出してよ。
 私だってシャルとは離れたくないんだしさー……。
 ってか、その。グラちゃんの惚れてる上司さん? その人が直接こっちにくりゃいいじゃん」

個室へ移動しつつ、そんな愚痴をこぼす少女。
気持ちとしては、天使少年とは離れたくない。けど、目の前の少年との約束は破りたくない。そして。
その、上司、とかいう存在が。ちょっと目障りで。
本当に少女のようなヤキモチ交じりである。

「は? パンケーキにはハチミツっしょ。
 特に北方の甘いやつ」

何もつけないパンケーキとか意味わからない、という顔で言いつつ。
懐から細巻を取り出し、吸う少女。個室なので咎められる心配なし、である。

「? 女は高確率で自分の胸揉んでるから大丈夫っしょ。
 ……ってか、これさぁ。この国のこの街で個室ってさ。
 絶対これ、いかがわしいサービス付きの喫茶店だよね」

胸を揉む手を離したかと思えば、相手に顔を近づけ、小声でそう言う。
どこかニヤニヤとした笑いの中には、店に対する『よぉやるね、この店も』という馬鹿にした色も含まれていて。

グラスシエル > 「アイツ、俺がいびっても未だに俺になついてるもん、絶対頭の中空っぽだって。馬鹿だもんあいつ」

肩をすくめる、面倒なのは嫌いなので、構ってほしがりのガキはぽい、である。が、未だにどういうわけかなついてる。理解不能である

「俺とお前は敵同士、オーケー?お互いドライなビジネス関係最高、オーケー?
――天使も忙しいんだよ、てか、お前自分で自分の首締めることになるんだけど、アイツ来たら。俺より容赦ないですよ?
天使は管轄外のとこにきたら基本物事には不干渉が基本なの
だからあまり大事にはしたくないの。」

ただでさえ魔王クラスが闊歩する国である、魔族と一線を置いてる今だからお互い不干渉なのだから

「は?甘いの好きじゃないし俺。はちみつとか…ねえわ
まーた煙草吸ってる…アイツが真似したらどうすんだよ…」

呆れたように言う。まあ、天使に煙草の害があるかどうかは少年にもわからないが

「そうじゃなくて公衆とか店員の前ではやめなさいはしたない
ん?いかがわしい―――あー…でも、ここらへんって娼館から離れてるだろ?」

なんでも、娼館の小さいとこでは、こういう個室に呼び出して娼婦だけ買うサービスもあるとかなんとか
だが、ここは娼館も遠い。まあ、だからこそ穴場なのかもしれないが

「で、まあ、もいちど確認しとくけど、あのガキは、『堕として』といったんだな?そこ重要だから一応聞くけど」

セイン=ディバン > 「そーいうのを無償の友情って言うんじゃない?
 ……正直羨ましい。冒険者とかって、基本利用しあう関係だし」

相手の言葉に目を細める。信頼と友情は別物。
冒険者にとって最優先すべきは、自身の利益であるので。
そういう関係は素直に羨ましかった。

「ビジネスでライクでラヴな関係ね、オッケーオッケー♪
 ……だってさー。だってさー。……別に、いいんだけど。
 ってか、そういう干渉しない姿勢ってのはわかるんだけどさ。
 天使って、下でどうやって暮らしてるの? お金とか食料とかさ」

相手の言葉は、ぺしっ、とスルーしておく。少女の恋愛感情はあくまでも少女のもの。
相手が否定しても、少女が否定しなければ存在するのだ。
そして、どこか拗ねながら、もう一個の疑問を口にした。
天使の収入とははたして。以前少年天使が冒険をしていた、とか言ってたから。
もしかして財宝とかが収入源なのだろうか。

「甘いもの食べるのに甘さ追求しないとか……。
 知らないわよ、そんなの。真似するなら真似させればいいじゃん」

ちなみに少女は甘いものはとことん甘いほうが好きな方である。
そのままぷかぷか煙を吐くが、喫煙を辞めるつもりは無いらしい。
というか、人間でもそうだが。惚れると相手の真似をするというやからは多い。その時は止めても無駄だろう。

「はいはい。わかりましたー。
 それか、店員さんがサービスしてくれるのかもよ? っとと……」

ほら、何せこの街だから、と笑っていれば。ちょうど店員が注文を持ってきた。
その表情は引き攣っており、無言の『んなサービスまではしてねぇよ』という怒りが見えるようであり。

「……ん~。確か、言ったと思うよ。
 私だって、いちいち全部の言葉を覚えてるわけじゃないけどさ。
 そんなニャアンスのことは言ってた」

届いたアイスコーヒーに口をつけつつ、ちょっと自信なさ気に言う少女。
思い返してみるとなおさら自信はないが。確か、言っていたはず、なのだ。

グラスシエル > 「友情ねえ…まあ、アイツは愛情も友情も無償だろうな
好きだからもっと喜んで欲しい、好きだからもっと頑張る的な
いいねえ純粋で、かわいいかわいい」

どことなく、乾いた口調で言う、馬鹿にしてるわけではなく自分とは縁遠い存在に遠い目をして


「まてや、どっからラブ出てきましたか今?愛情のグーパンいっとく?
お前もなんというか懲りないというかなんというか…愛情にそんなに飢えてますか?
ん?俺は普通に、軍用費出てるけど。宝石で
あのガキは…どうしてんだろ?どっかで稼いでる…?いや働く場所、働ける場所ないだろ?ん?」

ちょっと考える。まあ、なんとかしてるのだろうがどうしてるんだろうかと。てっきり、こいつが保護しててこいつが養ってると思ったのだが

「てか、お前も、富裕地区に住んでるんだろ?冒険者が生活できる水準じゃないだろここらって」

と、今度はこちらから。冒険者、という割に羽振りがいいのは何者だと。

「パンケーキぐらいがちょうどいいんだよ。甘すぎるのは嫌いなの
お前、ガキを世話するならそういう情操教育もだな・・・って、まあ戦天使に情操教育もないか」

と、諦める。同時に注文が届く。皿をぶんどるように、パンケーキをとると、手で摘んで齧りながら

「ふぅん…まあいいや。そこ重要なんで
堕天使になったら天界に連れ帰れないんで」

本来ならもう堕天使であると思われるが、話の限りでは首の皮一枚である。シャルティアの純朴さというか純粋な天使であることへの執着が幸いしてるようで

「さて、どうすっかなぁ…流石に疲れた。温泉入りてぇ」

セイン=ディバン > 「それが無条件でいいことかどうかは別として。
 そういう在り方も有り、よ。
 こんな世界ですもの」

少女もまた、相手同様。目を細める。その様子は何かを儚んでいる様でもあり。
あるいは、それすらも羨ましいと思っているのか。

「……グラちゃんが、そういうプレイがお好きなら。
 別にそうじゃない、いや、それもあるけど。
 アナタが好きなのよ。それでいいでしょ。
 へぇ……。そうなのね。まぁ、稼ぐにはいくらでも方法はあるわよね」

相手の言葉に拗ねた様子のまま、少女はそっぽを向く。
説明しても信用されないし、取り合ってもらえないだろうから。
収入については、なるほど、と納得しつつ。

「あら、そうでもないわ。私みたくちゃんとした武器があれば。
 冒険者家業でも稼げるわよ」

そういって、少女は自身の両目を指差す。少女にとってある意味最大の武器。
それは、鑑定眼。どんな財宝でも、その価値を正しく知ることができる。
それこそ、商人以上に、だ。

「ま、その辺は好みだろうけど。
 ……主義なの。伸びるやつは放っておいても伸びる。
 故に。伸びない奴は手をかけても伸びない、ってね」

最近の娘との生活で学んだこと。どれだけ手をかけようが、本人次第で学ぶこととその意味は変わる。
つまり、教育に対しては少女はせいぜい環境を整えるのみ、である。

「でしょうね。ホント、そういう意味でもグラちゃんと会うべきなのよね」

やっぱりな、と少女は小さくうなずく。
何はともあれ、その状況を知るためにも、二人は引き合わせなくてはいけない、と思う。

「ん~。温泉ねー。たまにはいいわよねー」

のんきにいいながら、少女はサンデーを食す。
心なしか、少女の笑みが強くなっているのに相手は気づくだろうか?

グラスシエル > 「危うい、非常に危うい。こんな世界だからこそアレは危ういんだよ。わかるだろ?」

無邪気、無垢故に染まってしまう。それを怖れてるのだ
ここにはあまりに誘惑が多すぎる
事実目の前の少女に心奪わてるのだから、他人事ではないのだ、残念ながら

「ほう、じゃあぐーぱん行っとくかー♪
って、まあ、冗談はやめといて、だ
まあ、俺は嫌いなんでよろしく。
んー、遺跡とかアイツの遊び場になりそうだしいってそう」

なんだかんだでたくましい、まあ、それは良いことだ。
自活できるというのはいいことである

「ふーん…あんまし冒険者には向いてなさそうだけどねえ――嬢に脆かったりするしアンタ。まあ、この国では冒険者でもそれなりに稼げるってことか。」

あまり興味もないように目を見る、その視線はどこまでも冷たく、疎ましそう。別に悪意はない、がどうしても睨んでるように見える

「能力じゃなく道徳はおしえるもんだと思うんスよお兄さんは
アイツが煙草なんか吸ってたらアイツ泣いちゃうからやめて」

と、冗談めかして言う。その瞳が、危険に煌めいた

「あ、『堕天使になったら連れ帰れない』を『じゃあ堕天使にすればいいのね』とか思わんでくれな。堕天使になったら元凶というか『心の拠り所』になるお前は殺さにゃあかんので、よろしく」

パンケーキを素手で掴み、飲み込む。葡萄ジュースで押し流しつつ
少女の笑みには気づかぬまま、はぁ、と息をついて

「この国の唯一の楽しみだからな温泉、あー、温泉はいりてーなー」

セイン=ディバン > 「極論を言ってしまえば、それも自己責任よ。
 最終的に決めるのは彼自身。周りが騒いだって仕方ないわ」

そりゃあ、周りとしては心配したり、いろいろあるんだろうけど。
最後の選択は自分自身でするものだ。いつだって。誰だって。
となれば、自分たちには見守るほかは無い。

「……はぁ。意地悪。
 逆に聞くけど、私のドコが嫌いなの? 治せるなら治すから教えてよ」

盛大なため息一つ。ついで、不機嫌そうな様子を隠そうともせずたずねる。
好かれないならまだしも。嫌い、とまで言われてはさすがに我慢できないようで。

「……仕事モードとプライベートは別けておりますので。
 単純にそうも言えないけど。実力次第ってとこ」

追求に、少女も冷たく言いなおす。少なくとも、仕事中はクールでドライなつもりだ。

「それこそ環境を整えてこそ、でしょ。
 悪徳溢れるこの国に降りたこと自体が不幸よ。そっから先は私のせいじゃない」

肩をすくめ、そういう少女。実際この国は欲と悪徳に溢れかえっている。
染まるも染まらぬも、あとは本人の素養次第、であろう。

「それも正直考えたけど。方法がわからないんじゃやりようが無い。
 ま、方法を見つけたらするかもだけどね」

相手の鋭い指摘には、まったく悪びれず答える少女。
嘘をついてもバレるかもだし、ウソをつきたいわけでもない。
だったら素直に最初から手札を晒す、というのが。この相手に対しての少女の考えだった。

「温泉もいいけどね。温泉にいくなら、私、転送呪文使えるわよ。
 あそこ常連だし。……フフッ」

そう提案しつつ、起用に靴を脱ぎ、その素足を相手に向かってこっそり伸ばす。
机の下を忍び寄った足は……相手の股間を、ちょんちょん、と触れ。

グラスシエル > 「お前、ホントにあのガキの恋人ですか?」

ちょっと驚くように言う
なんというか、ドライだなと、こういうのが好みだったとは想像できないから。もっと普通に優しいのになつくタイプのはずだが

「えー、嫌いじゃないッスよ?好きでもないけど」

とぶっちゃける。肩をすくめながら

「全然嫌いじゃない、嫌いなら前回のようなことはしません
でも、好意を持つ理由もありません。俺は、あのガキと違って人には冷たいの。だから、別に不干渉でいたいのです」

と、言う。無駄に情を移してあれこれが面倒なのだ
無駄に葛藤するのも馬鹿らしい。
そういう意味では、仕事とプライベートを分けてるという少女に近いかもしれない。
まあ、冒険者、にも色んなのがいるのね、と、一つ勉強する
成り上がれるのが、この国のいいとこなのかもしれない

「ウンソウダネー、だから不幸でないように返して?ね?」

とウインクしてみせる。勿論作り物の笑顔である、小馬鹿にした態度

「…はぁ、そこまで行き着いてなんで分からんかなー。
まあこっちとしちゃ助かってるけど。
あのガキに聞いてみろよ、一番は誰か
それと、一番と自分どっちが好きか…」

呆れたようにそこまでいって、口をつぐむ、糞が、サービスしすぎた
どうも、こういう敵でも味方でもない相手だとリズムが狂う
もっとハッキリした関係のほうが楽だと

「温泉はお仕事すませてからにしますよ――ひゃっ!?」

甲高い声、ビクンと体が跳ねた。
次の瞬間、強く睨むように少女を見る

「今日はサービスなしだぞ女」

セイン=ディバン > 「そのつもりだけど。束縛するのは嫌いだし。
 それに、悪い意味で自分色に染め上げても、ね?」

驚かれたようなので、説明をしておく。
当然、少女としても、他人を良い意味で自分色に染めたいとは思う。
だがそれとは違う、悪い意味で染めるのは、洗脳に他ならない。

「……ふぅん。そう。そういうこと。
 別に、いいんだけどさ。グラちゃんの生き方に口を挟むつもりはないし」

なんだけど。なんというべきか。それはそれで、つまらないんじゃないかな、とは思う。
ただ、そこを指摘すれば口喧嘩になりそうなので。ここは黙っておく。
少女だって、そこまで人間に興味を持って生きているわけでもないのだから。

「だからー、協力はするけど、選択までは強制しないって。
 ……いくらグラちゃんを愛してても、そこは譲れない。
 ……一番と、自分。か……」

相手に釘をさすように言う少女だったが。洩れた一言が聞こえれば、少し考え込むように。
その言葉は、確かに。大事なことなのかもしれないけれど。
少女的には、今は考えたくない事柄であった。

「お仕事~、ったって。収穫なしじゃん?
 んふふ♪」

からかうような声色で言いつつ、さらに足を伸ばし。
突くのではなく、足の裏でしっかりと相手の股間を、ふにふに。
睨まれてもお構いなしだ。

「温泉に入るなら、汗流したほうがお徳でしょ?
 サービスとか知らないし。私がしたくなったからします。
 ハイ決定。わかったらチンコ出して。あるいはまたアナル苛めてあげようか?」

ニヤニヤ笑いが下品なものに変わり、少女が立ち上がる。
そのまま一気にバッ、と服を脱げば。個室内で全裸を晒すことになり。
その股間、ペニスはすでに大きくなっており。クレパスからは、汁が滴っていた。

グラスシエル > 「…ふーん。まあ、恋人が言うのは自由だからな」

納得はする、と、同時に別方向の納得
なるほど、中途半端、宙ぶらりんの理由はこれかと
恋人でいたいほどに好きなのに堕天使になりきれない理由がわかった気がして

「挟まれても無視しますのでだいじょぶッスよ
なんというかまぁ…あれだなー、お前はもうちょっとワルく生きないとダメだな」

と、なんとなく口にする。いい人でいるならば、待ち人のいる天使を恋人にすることはないのだから
エゴを押し殺してるなら押し殺してる限りは安全安心…なのだ
なのだが、おせっかいをしてしまう。口を挟んでしまう

「あー、まあそれは忘れてくれていい、どうでもいいんで
てか、愛してるのはシャルでしょ?俺じゃないんで…」

と、相手の笑いに立ち上がる
馬鹿らしい、と手を振って、隣をすり抜けようと

「はいそうですかって、相手すると思うのかね
この前みたいにびーびー泣かれるのも勘弁なの
んじゃ、はいまた今度」

と、出ていこうとする。
ウブとか恥ずかしがってるとかではなく、呆れたように

セイン=ディバン > 「だいたい、もともとのその人が好きになったのに。
 染めすぎてもつまらないし、意味が無いじゃない」

この辺のさじ加減は難しいのではあるけれども。
要するに、どこを染めて、どこを染めないか、であろう。

「そういうところ、実にグラちゃんらしいわよね。
 ……ふん。それこそ余計なお世話。私はこれでいいの。
 半端で、姑息で、小物。それでいいのよ」

軽度の拒絶のような言葉を口にするものの。
その言葉は、寂しさと諦めが満ちていた。
少女自身、思うところはあるのだろう。

「……ん。ん~……。
 だーかーらー。シャルも愛してるし、グラちゃんも愛してるんだって。
 なんで分かってくれないかなぁ」

どうやらこと互いに対面すると、この会話は平行線のようで。
少女は相手を愛していると言うが、相手は取り合ってくれない。
実に悲しいことだが、こればかりはどうしようもない。

「って、ちょっと待てぃ!
 女の子がここまでしてるのに無視とかするフツー!?
 えぇい、逃がすものか!!」

隣をすり抜け、何事も無かったかのように去ろうとする相手に声かけ、その体を抱きしめる。
もともと体格的には少女有利だ。全裸のまま抱きしめると。
無理やり、相手の唇を奪っていく。舌を進入させ、相手の唾液をすすり。

「逃がさない、絶対……!
 グラスシエル。アナタは今日、ここで。私のものになるの。
 それが嫌なら、殴るなり蹴るなり、殺すなりして逃げればいい……!!」

鬼気迫る表情で言い、再度口付けを。そのまま、相手の股間をまさぐるように手を伸ばし。自身の体を相手に押し付けていく。

グラスシエル > 「んー…あー…まあ、そうなるのか。まあ、好きにしてください
俺は染まってないシャル君がいいなー」

と、ちょっと茶化すように言う。まあ、こっちとしては助かってるのだからそれでいいのだ。
あのガキを捕まえて手八丁口八丁、適当に天界に連れ帰れば仕事は終わりである故に

「…ほんとにそんなんでいいのかねえ」

頭をボリボリと掻く。ダルい、面倒臭い、と言う割には気を使うことの多い少年。半端で、姑息で、小物――少年の評価も大体似通ったものだ
ともすれば危ういほどに、半端、中途半端なのだ
それが、なんとなく気に入らない
普段なら無視するような小物のはずなのにだ。
別段好意があるわけでもなく――単純に、放っておけない

「知らねえよ。だったらその愛情を目一杯魔王の奥さんに注いでやってくれ」

愛情深い癖に多恋愛、それでいて中途半端――
ぶっちゃけて少年が嫌いな部類かもしれないナンパ者だ
正直最初は、そんな奴に自分の恋路を邪魔されてるのかと怒りもした
でも、今はそういうのではなく
やはり、触れてしまったからか、少女のココロの柔らかいところに

「言ったろ、元々枯れてるって。
性欲処理は右手で十分なんです
って、おいっ!?」

ふわり、としかし、強く抱きしめられる。
比較的小柄な少年は覆い被せられるように抱きしめられる
反抗する前に、唇を奪われる
舌が口腔をぬめるように犯す。瞳が、少し蕩けて

「ば、馬鹿、俺はお前みたいなのに興味――ひゃむ!?」

唇は再度塞がれる。体を押し付けられると、ふらりとソファに転ぶように仰向けに倒れる。キスされてるせいで、うまく力が入らない。
もがこうと、抵抗しようと、あがく。
でも、キスの甘さに、ゾクゾクと身体は快感に震えちゃって

セイン=ディバン > 「してるわよ。好きに。
 ……ホント。お互い大変よね」

手のひらを振りながら答える少女。どこか言葉をぼかしつつ、そう言うのは。
互いの立場ゆえ、ということなのか。明言こそしないが。

「……いいの。少なくとも今は」

そう。少なくとも、今は、だ。少女だって、自分がこのままでいい訳が無いと思っている。
だが、焦っても仕方ない。急ぐのはいいが焦るのはよくない。
ともあれ。相手が気を使ってくれていることはうれしいので、ちょっとニコニコと微笑んでみたり。

「注いでるし。まぁ、妻が足りない、っていうならもっともっと注ぐんですけど♪」

妻のことを話題に出されれば、ニッコニッコと満面の笑みで惚気である。
実際、会えば高確率でエッチなことをしているし。愛情が足りない、なんて思われるはずは無いとは思うのだが。
それはまた別の話として。目の前の相手も愛したいと思う。欲深な少女であった。

「うっさいうっさい! グラちゃんの御託は聞き飽きましたー!
 んなこと言ってもセックスすりゃイくんだから枯れてるとかウソだねー!
 んっ、ちゅっ……はぁ……」

あくまでも拒絶しようとする相手に対し、少女は猛攻を開始する。
口付け、舌を絡ませ。相手から、抵抗の意思を奪おうと。

「興味ないなら、逃げればいいじゃない。
 グラスシエル、天使で、戦いには慣れてるんでしょ?
 私程度なら相手にならないはずじゃない」

思わず押し倒す形になり、少女はそう言うと、相手の服の下へと手を伸ばしていく。
右手は、薄い胸を。左手は、股間を直接愛撫し。
そのまま、相手の耳の中へと舌をいれ。一気に相手の肉体を犯していく。

グラスシエル > 「お互いとか俺を同列にすんな、きしょい」

まあ、少年の態度はこんな感じ
自分と関係ない相手とはほどほどの距離が良いのである
だから、不干渉が一番、なのだが…前回もそうだが、随分と肩入れしてしまったフシがある
恋人をさらおうとしてる事実に少女には危機感が薄いとも思う
が、それを指摘してやるほど優しくもない
そもそもそういう意味では敵同士、ならば無駄なことを発するだけ文字通り逆効果だ

「その愛を全部妻とやらに注いでくれりゃ、なーんももんだいなかったんスけどねえ…あーめんどくせ」

「ガキみたいな理屈こねてんじゃねえよ!性欲と生理現象とかはしょうがねえだろ
ん、ちゅ、ちゅる――ん、はぁ♪」

ぷは、と口を離す。キスで、ポーッとしてるのが分かるだろうか
イヤイヤと首を振るような態度で、身体に力をいれようとする
そのたびに、キスで力が抜けて

「ん、は、や、耳、やめ――ひゃっ!?あああああっ!」

ゾクゾクゾクっと耳が濡れる感触に、身体をまっすぐに伸ばす
睨みつけようとして、でも潤んだ瞳を向ける。避難するように

セイン=ディバン > 「グラちゃんってさ。絶対モテないでしょ」

相手の率直な言葉に、少女はクスクスと笑いながら言う。
見た目は良いのだが。いかんせん言葉が直接的過ぎる。
根が悪いタイプではないと理解できればなかなか付き合いやすいとは思うのだが。
どうにも。進んで敵を作るタイプだなぁ、と思う。

「惜しみなく与えるものだもの。あふれ出るのは仕方ないでしょ」

本当に悪気も無くそう言う少女。その表情には、自身の行いに対する疑問など欠片もなさそうだった。

「ガキみたいでも理屈は理屈だもーん。
 はぁ、あむっ……。なんだかんだいって、キスですぐにメス顔になってるじゃん……♪」

相手の抵抗を無視し、さらに愛撫を続けていく少女。
傍目にみれば、いや。事実逆レイプそのものなのだが。
少女は宣言どおり。逃がさない、とばかりに相手にのしかかっていく。

「は、ぁ。イイ声出た……♪
 ほぉら、観念しちゃいなさい……。
 私のマンコ無しじゃ、生きていけなくしちゃうんだから。
 いや、チンポ無しじゃ、かしら? フフフ、どっちでもいっか……」

耳を舐めれば、強い反応が返ってきた。少女は薄く微笑みながら、相手の衣服に手をかける。
どうやら、個室内とはいえ、喫茶店の中で相手を全裸にするつもりらしい。
そのまま相手の瞳を見据えたまま、いよいよ服を脱がせていく。
その間にも、少女の股間では肉の杭がビクビクと跳ね。出番を待ち望んでいた。

グラスシエル > 「モテたいと思わないんで。モテる奴を僻むつもりもねーけど」

処世術としての付き合いはともかく、面倒なのは嫌いなのだ
だから人付き合いとかは薄く浅く、が基本である
人から好まれようとは思わない、嫌われる気もないが
まあ、得てして戦天使である。仕事は戦いの方だ

「ふーーーん…まあ、うらやましいこって」

これは素直な気持ちだ、あふれるほどの愛、それが本当ならそれはきっと素敵なことだろう。だからそこは否定する気はない
問題はそのせいで自分の仕事が増えてることだ。魔王とだけイチャイチャして欲しい。

「メス…!?うっせ、だれが、そんな顔――っく、ん、」

また、じゅるりと耳を這うと声が出そうになる。それを必死に飲み込む
身体にはうまく、力が入らない。でも、ココロまで折れたわけじゃないと言いたげな顔で、睨みつける。まっすぐ、見つめる

「肉欲で、どうこうなるとでもおもってんのか、まーだお前は…」

憎まれ口を叩く。軍服は解けるようにはだけて、白い素肌がさらされる。少し温度の低い部屋ではうっすらとした白さが映えるほど、白い
そして細い痩躯である

セイン=ディバン > 「あらそう。ま、それも人それぞれよね」

モテたい、と思い行動するものがいれば。
モテたい、と思わず。行動しないやつもいる。
結局、その辺は個人個人の自由ですらある。

「ふふん、うらやましいでしょ」

相手の言葉を率直に受け止め、笑う少女。もちろん相手の言葉が本心だなんて思っていない。
でもまぁ、そう口にするのは勝手、である。

「んふぅ♪ そりゃグラちゃんが。
 可愛い可愛い、おねだりでもしそうなメス顔さらしてたわよ♪」

強い抵抗の言葉に、少女は実に愉快そうに笑う。
少なくとも、肉体は抵抗できなくなったようだ。そう見た少女は、笑っていたが。

「……思ってるわよ。えぇ。肉欲は人を変える。
 ついこの間、知り合いのバケモノに犯された。
 犯されて犯されて犯されて犯されて犯されて犯されて──。
 私、おかしくなっちゃったの♪ 怖いのに苦しいのに
 おねだりしちゃったんですもの♪ だからぁ。
 きっと、グラスシエルもそうなる。そうしてみせるわ」

一瞬で。少女の表情が無くなる。そのまま地の底から這い上がるような声色で言い。
最後の一言を口にする少女は、いびつな笑顔を見せた。
瞳は狂気に歪み。そのまま、少女は相手の服を一気に脱がせる。
現れた肌。腹部に舌を這わせ、ゆっくりと舐め上げていく。

グラスシエル > 耳朶を舐める舌に、仰け反る。身体が跳ねる
それを必死に、押し隠す
相手を調子づかせないように、必死に抵抗する
快感に震える身体を、感じる様を、押し隠す
キッと強く睨みつけながら、ぎゅうっと、ソファーの表面を握る

「馬鹿かっ!?
そりゃ単に肉欲に溺れただけだろ!しっかりしろ
そんなの、恋愛感情でもなんでもないっ――!?」

ビクと震えた。
狂気にも見える瞳、歪な笑み
やばい、やばいっ、と逃れようとする
でも、腹部に走った舌の感触に、声が漏れそうになる
快感、それは理屈じゃないのはわかってる
だから、危険なのだ、まずい、と思いながらも、表情を固くして

セイン=ディバン > 勢いは激しく。しかして、手段はゆっくり、ねっとりと。
相手を昂ぶらせるために愛撫を続けるものの、まだまだ少女は直接的な行為には至らない。

「あら、どうかしら?
 溺れたのかしら。それとも壊れた? あまりの恐怖に、現実逃避したのかも。
 でもそんなのどうだっていいのよ。
 まずここで、アナタを蕩けさせてあげる♪
 地獄の底まで。冥府の底まで。奈落の底まで堕ちる様な快楽。
 それでアナタをぶっ壊しちゃえばぁ……私を好きになってくれるかもしれないでしょぉおぉぉ?」

指摘の言葉も、少女には届かない。もはやその様子は、以前肌を重ねた時ともまったく違う。
少女はクスクスと笑いながら。相手の両足に手をかけ。
ぐるりん、と。いわゆる、まんぐり返し……この場合は、ちんぐり返し、とでも言うのだろうか?
その様な姿勢へと相手の体勢を変え。
なんの宣告もなしに。そのアナルへと舌を挿入する。一気に舌の根元までを入れ、ぐにぐにと腸内をかき回し。
さらに、右手で相手のペニスを握ったかと思えば、容赦の無い手コキでもって二点攻めを行う。

グラスシエル > 「んく、ひ、ぅっ!? この、いい加減に――」

身体ををよじろうとする、けれど、四つん這いになった少女の手足に阻まれる。苦痛の一つでもアレば、理性を取り戻した少年は暴れただろう。
でも、ねっとりと、緩やかな快感に、頭がうまく働かない
身体はびく、びくっと跳ねる。震える。
せめて――せめて、声を出さぬように、必死に唇を噛む。
声をださぬように、感じぬように、快楽に、流されぬように
愚かしくも、健気に抵抗する

「おち、つけっ!そんな事で人が人を好きになるわけ無いだろ――
とりあえず落ち着いて――ひゃっ!?」

腰が持ち上げられるように、ひっくり返される
相手に腰を抱かれるような体勢で、アナルにぬるりっと入る感触に、大きく震えた。

「やっ、ゃ、ソコ汚――ぃ、っく、ぅ」

声が漏れる、漏れちゃう。息が苦しい
必死に、声を押しころす。お尻の穴に走る甘い快感
上ずった声を上げそうになるのを堪えながら、でも、されるままに
右手で、ペニスをされるより、アナルを走る快感にふるえてるようで

「やは、やめ、て――これ以上したら…」

セイン=ディバン > 「あーきらめなーさいー♪ こう見えても私だって荒事慣れしてるんだから。
 拘束だって得意なのよー♪」

身をよじりなんとか抵抗しようとする相手に、少女は楽しげに語りかける。
相手の身体が跳ねるの見れば、ニヤニヤとした笑みは強くなり。
か弱い獲物が声を殺し抵抗しているのを見れば喉を鳴らし。

「さぁどうでしょうね~♪ それをほら、今実験してるのよ♪
 さっき、染め過ぎは嫌いっていったけど……。
 私のものにならない相手にまで私は優しくないの♪」

相手の言葉を一蹴し、笑う。そのまま相手のアナルへと愛撫の場所を変えれば。
執拗に、ゆったり奥まで舌を入れる。そのまま、ぐるりぐるり、と腸壁を舐め上げ。またゆったりと舌を引き抜いたかと思えば。
アナルを外からぺろぺろと舐め、ちゅっ、とキスをして。また舌を入れていく。

「汚くなんてないわ……。本当に、グラスシエル、綺麗……」

洩れ始めた声に少女は律儀に答え、さらに舌の動きに変化を加える。
今度は、激しく差し入れしはじめ、まるでペニス代わりにするかのような動き。
それにあわせ、ペニスへの手コキもどんどん激しさを増していく。

「んふっ♪ もう限界? グラスシエル、早いわねぇ……♪
 いいわよ……一回イっちゃおっか~♪
 ん、ちゅぅっ……♪」

相手の声に余裕がなくなったのを聞き、少女は一気に相手の身体を蝕んでいく。
舌を腸内で暴れさせ、手コキの速度をあげ。さらに、空いていた左手で、相手の陰嚢を優しくつかみ、揉み始める。
二点どころか、三点攻めであった。

グラスシエル > 「馬鹿、そんなこと言ってるんじゃないって――
と、とりあえず、落ち着けって、これじゃただのレイプと変わらん、って、あ、奥まで、ひゃんっ!?」

執拗なアナル責め、入り口は勿論、奥まで愛されるように舐め回されるとビクビクと身体が震える。気持ちいい――気持ちいい。
身体は快感に震える。こんな快感、知らない、知らないと
でも、理性は必死にもがいて、あがいて…

「やっ、声でちゃ、ぅ、こんなの、お尻だめ――きゃん、
んぅ、奥舐めちゃ――っ、んっっっっっ!!
は、はぁっ、やん、や、なんかくる――なに、これ」

自分の知らない快感、アナルへの知らない責めに身体の方は敏感に反応して、震える、快感に、跳ねて、そして

「ひぁ、あああああっ!あんっ!?」

ビク、ビクビクッ!!と、痙攣した。
射精はしてない。アナルだけで、イッてしまったのだ
とろぉっと、先走りのカウパーだけ、垂れるように逆さ担ったペニスから、お腹に滴り落ちる

「ひあ、出てない、のに、っ、ナニ、これぇぇ♪」

セイン=ディバン > 「落ち着いてるわよ? すごく冷静。ていうか。
 私が落ち着いてなかったらとっくにグラちゃんのアナルは私のチンポでほじられてるでしょ」

相手の言葉に返答し、自身が冷静であると主張する。言葉通り。
もしも少女が本気で狂っていたのなら。とうに自分勝手な行為に及んでいただろう。
とはいえ、今も十分自分勝手なのではあるし。結局は受け取り手次第の部分も大きいが。

「あぁ、可愛いっ♪ 大丈夫よ、グラスシエル。
 ここ、音は洩れないみたいだし。おもいっきりイっちゃって♪
 は、ぁ。ちゅっ、れろっ……んむぅっ……♪」

こらえきれなくなったのだろう。溢れる声、そして跳ねる身体。
それを見ながら、まず一度達させてあげよう、と。
少女は攻めを強め……。

「あっ、はっ♪ イったイった♪
 グラスシエル、アナルだけでメスイキしちゃった♪」

痙攣し、達する相手を見て少女は笑う。確かに。間違いなく、射精はしていない。

「んふ~♪ やっぱり、グラスシエルそっちの素質あったわね~♪
 じゃ、あ~。次のステップ。フフフ、こうだっ♪」

快楽に蕩けている相手をさらに攻めたてるように。
少女は相手のアナルに右手の人差し指を入れ、出し入れをする。
入れるときは指をまっすぐに。抜くときは僅かに曲げ、腸壁を軽く引っかくように。

「ほ~らっ♪ ちゅっぽちゅっぽ♪
 グラちゃんのアナル、解れてきたわよ~?」

グラスシエル > 「そういう問題じゃねえってば、あ、あんっ、ひぅ、お願い、ソコ舐められると、変になるっ、ぅぅ」

ぬるぬるの舌が這い回る快感
玩具にされた時とは全く違う、ただ、与えられる快感に声が少しづつだが漏れる。
いけない、と思ってても、声が、漏れてしまえば快感を強く感じて、それがまた声になってしまう
少年を支配してるのは羞恥――恥ずかしさから素直に感じれないけど、それでも達しそうなほどの快感をアナルで感じてるのは確かで

「や、可愛いとか――いうなぁ…♪
ひぅ、やん、声出ちゃ、ぅぅ、あひ、あんっ、っく、ひぅ
ああああっ、や、中でれるれるしないで、それだめっ、いく、イクゥっ!」

射精をしないメスイキを初めて経験して、まだ、快感の余韻にふけってる。そのアナルに、今度は指が入る。ひっかくような挙動のそれに、びく、びくっと、痙攣した
声はいつしか、我慢できないほどに漏れる、いや、蕩けちゃってる。

「あひ、やんっ、指、で、そんなに――あんっ♪
ゃ、もっと、指じゃなくて…その…」

蕩けた表情で、何か切なそうな顔をする
指でも、快感生えてるがさっきの快感が忘れられない――そんな感じ
でも、口では言えずに、モジモジと、腸壁を引っかかれては、痙攣するように喘ぐ

「きゃ、んっ、あんっ、お尻ダメ、変に、なるぅぅ♪」

セイン=ディバン > 「ほんと、あきらめ悪いわねぇ。素直に身をゆだねれば良いのに♪」

すっかり快楽に蕩けているであろうに。気丈にも言葉での抵抗は止めない相手。
その簡単には堕ちぬ所もまた魅力なのではあるのだが。なにせ、堕ちる様を見れるのだから。

「ふふ、だって可愛いんだも~ん♪
 んふふふふ。気持ち良いでしょ……。もうすっかりアナルで感じてるわね♪」

メスイキを経験し、蕩けたままの相手の腸内を指でさらに解していく。
当然、それは次のステップへの布石だ。
快楽の波に揺さぶられているのであろう。声ももはや隠しきれていない姿に、少女の興奮も昂ぶる。
現に少女の股間のペニスは、ガチガチのバキバキに勃起しているのだから。

「……? あっは♪ ハッ、ハハハハハハハハハハハハハッ!!
 何? なに、どうしたのグラちゃん?
 指じゃなくて? ねぇ何っ!?」

ぽろり、と。洩れた相手の一言に、少女は壊れたような笑い声を放つ。
そのままぐぐっ、と相手の身体にのしかかり。その先を言うように促す。
指の動きは変化し。引っかくことをしない。
ただ、くぽっ、と奥まで指を入れたまま。中でくにくにと小さく曲げるだけの焦らす様な動きだ。

「ほら、ほらぁ……♪ 言わなきゃこれ以上してやらない……!
 言っちゃえ、グラスシエル♪ どうしてほしいのぉ? ホラホラァ……!」

甘い声漏らす相手に、さらに攻めを。中で動いていた指の動きを止め。ゆっくり、ゆっくり引き抜いていく。
そのまま、本当に全部抜ける寸前で。指をぴたり、と止め。

グラスシエル > 「ば、か、そんな恥ずかしいこと――きゃん♪」

愉快そうに言う相手を睨む。そうでもしないと理性を保てない
さっきまでの余裕がある状態とは違う。理性一本つながったような、そんな弱々しい態度。
アナルを酷使された経験はあるが、こんな気持のいいことは知らない。
声が我慢できない。イったとおもったのに、射精ではなく全身が達したような錯覚すらある
ほとんど混乱したように、身を震わせる。かり・・・かり・・・とひっかく指の感触がイったばかりの身体を蝕む
弓なりに身体をそらしながら、今度は緩やかになった焦らすような動き。快感はむしろ敏感になってる身体にはちょうどいいかもしれない。

「ひぅ、あの…その」

口ごもる。人に、性的な願いを――おねだりをしたことなんかあるわけもない。本来娼婦と交わることもない身だ。
声は、どこまでも、甘い、その甘い声に…

「ゃ、もう一度…舌で、お口で…シて。犯して…ぇ」

と、消え入るような声で、おねだりする
メスイキにすっかりハマったようで、恥ずかしさのあまり、顔を桜色にそめちゃって

セイン=ディバン > [継続予定です]
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からグラスシエルさんが去りました。