2017/08/08 のログ
リュシー > (―――ここからならば、いちばん安全なのは間違いなく実家であろう。
しかし、なにが面倒だといって、両親に己が息子だと、納得させるのが面倒そうだ。
そのうえ、絶対に叱られる、父親には思い切り殴られるかもしれない。
母親は殴りはしないだろうが、確実に泣く。

俯けば首まわりに圧をかけてくる、真新しい首輪の存在。
そうだった、これの説明もしなければならない、などと考えれば、
面倒臭さは更に倍増する。

―――――立ちあがった己の向かう先は、実家とは別の方角。
とにかくいちばん治安の良いところに居るのだし、どこへでも、
潜りこんで眠れないことはないだろう、と思う。
考えごとや面倒は明日に丸投げして、今日のところは、寝床を探すことに集中しよう、と―――――。)

ご案内:「王都マグメール富裕地区/邸宅街の外れ」からリュシーさんが去りました。