2017/07/27 のログ
ご案内:「王都マグメール/某公爵邸」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > (夜ごと、祝宴と称してパーティが執り行われるのは、勿論王城だけではない。
富裕地区と呼ばれる一角、某公爵の屋敷も例外ではなく―――――
今宵もたいへん本能に忠実な、素晴らしく人間らしい宴が催されている。
内容が内容なだけに、堂々と大広間で、というわけにもいかなかったのか、
今宵のパーティ会場は地下のサロンである。
その、すぐ隣にある小さな部屋。
ちょうど、小さな子供が「お仕置き」と称して閉じ込められそうな、
倉庫のような部屋の片隅に、己は膝を抱えて蹲っていた。)
……いやいやいやいやいや。さすがにコレはない。無理。
(先刻からぶつぶつと同じことばかり言っている、何を隠そう己の実家がこの屋敷。
修道院でのデバガメが板についていた己を、にっこり笑って
楽しいところに連れて行ってあげる、と―――連れてきてくれたシスターは、
当然のごとく隣のサロンで、男たちと生々しい「歓談」の最中。
しかし、しかし―――どれだけ楽しそうであろうと、実家、である。
実の父親の特殊性癖を目の当たりにするのも、父親は勿論のこと、
いとこやら叔父さんやらに襲われるのも、全力で遠慮したかった。
―――子供の頃、尻を叩かれては閉じ込められた場所へ、
みずから閉じ籠りたくなる日が来ようとは。
しんみり、するには少しばかり、心の余裕が足りなかったが)
ご案内:「王都マグメール/某公爵邸」にバルジリスさんが現れました。
■バルジリス > ひやぁ…まったく大変な目にあった…
(そう言いながら、この公爵家の執事服に身を包んだ…しかし、実のところこの公爵家の人間ではない男、バルジリスは小部屋に逃げ込んできて)
しかし、あのお方が作った催淫のお香…効果が強すぎるな…さすがは…
(そう呟きながら、息を整えて…実は、この偽執事、自分の主に、新しい催淫のお香を作ったからテストして来いと言われたのだ。そのため、今夜、ここで「とてもお上品な」催しが開かれるという情報をゲットし、潜入、お香をたいたのだが…効果が強すぎて、サロンはすさまじい大乱交場になってしまったのだ…)
さて…この情報はあのお方に報告するとして…俺も、発散したいなぁ…
(この偽執事も一応男…しかも、一応魔族。性欲は人並み以上にある…が、あの場に戻って、精液まみれの女を抱く気にもなれず…さてどうしたものかと考えていれば、部屋の隅の方、蹲る少女を発見して…)
……みぃつけた。
(そう呟けば、長い舌をぺろりと舐めずって…)
お嬢様、いかがなされましたか?気分でも、お悪いので…?
(そう、執事を装い、話しかけて…)
■リュシー > (不意に、扉を開け閉てする音が聞こえた。
びく、と肩を震わせて顔を上げた先、どこかの執事と思しき服装に
身を包んだ男が、ちょうどこちらへ視線を巡らせたところで。
―――ばっちり、目が合った。マズイ。)
え、えぇ、と……いえ、あの、ぉ……、
(誰だろう、とりあえず、うちのヒトではないような。
しかし、客人の誰かについてきた、と考えれば不思議はないし、
なにより、己の正体に気づかれないならそれで良いのだ。
―――男が洩らしたひとりごとの部分は、残念ながら聞こえていなかった。
心配されているようなので、とにかく、すくとその場へ立ちあがろうとしつつ)
な、何でもありません、ちょっとその、えっと――――――
(この部屋、唯一の扉は相手の背後にある。
隣りの部屋からは微かにアレな声が聞こえてくるし、もう本当に逃げたい、
のだが、通してもらえるだろうか。
もごもごと口ごもりながら、そっと、そっと足の位置をずらしてみる。
隙を見て逃げようとしている、と、すぐ気づかれてしまうだろうか。)
■バルジリス > (相手が立ち上がれば、少々口籠りながらも、どうやらこの部屋から逃げ出そうとしているような気配を感じて…まあ、自分のような怪しい執事と二人きりになれば、当然かと思いつつ……)
ああ。お嬢様。この部屋の外は少々…その…お嬢様には危険な状態になっているので…御客人がたが入ってきて、お嬢様が襲われたら大変ですので…カギを締めさせてもらいますね。
(無論、逃がす気はないので、そう言えば、自然な動きで扉に錠をかけ…どうやら、この倉庫は内側からも鍵が締まるようで…相手に向き合う)
お嬢様、ここは空気が悪いので…お香をたかせてもらいますね…?
(そう言えば、隣の部屋を乱交場にした強力な人間用の催淫お香を焚いて…部屋中に、甘ったるい香りが広がって…)
ああ…お嬢様。薄汚いところで蹲っていらしたのですね…?お召し物に、ホコリが付いておりますよ…?
(そう言えば、あくまでも相手を心配する執事の皮をかぶり、相手に近づいて…エプロンドレスに触れて…)
■リュシー > …え、あ……あ、そ、ですか………って、え?
(外は大変ひどい有り様です、と聞けば、なるほど、先刻の勢いでは廊下まで、
宴の場が広がっていてもおかしくない、とは思ったけれど。
かちゃん、と聞き慣れた金属音がしたものだから、ぎょっとして目を見開く。
目の前の男が己の正体に気づいた様子はない、けれども、
いま、明らかに別の危険が迫っているような気がする。)
あの、ご、ご心配はありがたいんですが、ですがぁ、
ぼ、――― わたし、なら、その、平気です、あの、………
(この家は良く知っている場所なので、と、続けるつもりだったのだが。
ふわ、と鼻腔を擽る、甘ったるい香り。室内に広がる、ほの白い煙。
―――とくん、とくん、鼓動が急に速くなって、呼吸が乱れ始める。
一歩、二歩と近づいて、伸びてきた手が己の着衣に触れた、瞬間。
背筋を雷撃めいた快楽の波が貫いて、目の前が真っ白に塗り潰された。)
――――…ッひ、ぁん、……っ………!
(男が触れたのは、己の服、それだけの筈。
なのに、―――かくん、と膝から崩れ落ちて、己はその場へ尻もちをついてしまう。
くちびるから零れ出した声は、あまりにも高く、甘く。
なぜだか震えの止まらなくなってしまった身体を、自らの両腕で抱き締めながら、
戸惑いを露わにした眼差しで相手を見上げて)
■バルジリス > (少女の体を襲う快楽…それは男で、このお香の効果がない魔族である自分にはわからないが…お香の効果か、誇りを払う程度に触れただけ尻もちをつき、喘ぐ少女を見れば、加虐心が沸き上がって…)
ふふふ、どうされましたかぁ?お嬢様…ワタクシめは、ただ触れただけなのですが…?
(そう口角を上げながら、じりじりと迫る男。この後、公爵家の地下の一室から、乱交痴態騒ぎとは別の声が響くことに…だが、痴態にふける者達は、気づくことはなかった…)
ご案内:「王都マグメール/某公爵邸」からバルジリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール/某公爵邸」からリュシーさんが去りました。