2017/06/18 のログ
ご案内:「王都富裕地区」にホウセンさんが現れました。
■ホウセン > 王都とハテグの主戦場を往復する日々も、そろそろ幕引きが見えてきた頃合。
事態の終局がいつぐらいに訪れるかを報告した後に、小さなシルエットは一度自分の店に戻り、其処から迎えの馬車に乗ってある貴人の邸宅へ。
平素の行動原理の八割を占める思い付きによるものではなく、元々予定があったらしい。
取引のある貴族の孫娘が、初めて公式に人前に姿を見せるとか何とか。
そのお披露目の祝宴とやらに、妖仙も招かれたのだ。
「うぅむ、誰も彼も、子供やら孫娘のこととなると、とんと財布の紐が緩くなると見ゆる。」
上質な酒食に舌鼓を打ち、着飾った所謂”上流階級”の人々の間を練り歩く。
顔見知りがいれば、ここ最近、王都を空けがちになっている事に伴う無沙汰を詫びて、次の商談には色を付ける等という注文への呼び水を撒く。
賑わっているものの、貧民地区の歓楽街に見られるような無秩序さが無いのは、集まっている面子の毛色による所が大きいか。
妖仙の細っこい指が摘んでいるのはカクテルグラスで、中身は誠に不本意ながらノンアルコールカクテル。
内容物が残り三割程度になる頃、主会場たるホールの壁際に立ち位置を変えて暫しの小休止といった風情。
「アレじゃ。
主役よりも目立ってはならぬからのぅ。」
口の中で小さく呟いた。
自意識過剰の世迷言と一刀両断されそうな戯言とて、造形美だけを追及した人形が如き均整の取れた顔立ちをもってすれば、一応の形にはなってしまう。
実際には、遠慮も何もないのだけれど。
歓談の最中、主役たるご令孫が登場するとのアナウンス。
どれ、どのような面構えをしているだろうなんて、野次馬根性丸出しの視線を巡らせる。
■ホウセン > ホスト役たるこの家の当主は、家としての格式も、混迷が深まりつつあるこの国の政情では力そのものと言って良さそうな資産額も上々。
コネと金が物を言わせているようで、一見して二百人は下らない参加者がいるように思われる。
もっと言ってしまうのなら、個人の邸宅にそれだけの員数を収容できる施設があること自体、羽振りの良さを物語ろうというものだ。
広いフロアの対面側で、何やら催しが行われているようだが、人ならざる者の目は苦もなく仔細を見取る。
実質的な機能があるのか分かりかねる、緩いカーブを伴った階段から一人の少女が付き添いを連れて現れる。
年の頃は、この妖仙の見た目とさして変わらぬように見える。
はにかんだ笑みを浮かべながら、それでも物怖じしない辺りは、当主の教育の賜物なのだろうか。
「ふむ、あと八年じゃな。」
見目は悪くない。
薄化粧ぐらいは施しているだろうが、土台の良さは太鼓判を押そう。
だが、如何せん子供だ。
妖仙の食指が動くようになるまで、あと八年という値踏み。
晴れの舞台で、甚だ不遜な呟きと、それに背反する微笑ましそうな表情。
小さく柔らかな手を叩き、栗色の結い上げられた髪を注視する。
否、その髪を彩る髪留めを。
当主自らが店まで足を運び、孫娘のお披露目に似つかわしい物をと要請されて用立てた逸品だ。
出身地たる北方帝国辺境の、”簪”の意匠も取り入れた花の飾り。
薄片にした宝石を、細心の注意を払って組み上げたそれの舞台映えに、満足そうな頷き。
■ホウセン > 己の納めた商品の出来と、使用にあたって差し障りが無いことを確認すると、この場に長く留まる理由も見出せない。
コネを広げる機会であることは間違いないけれど、同時並行して当主の祖父馬鹿な彼是が待ち受けている。
特段、その手の家族の情やら何やらを毛嫌いする訳でもないが、相性はあまりよろしくない。
”世の中は、愛と光に満ちている!”等という世界の賛美に直面するよりはマシだが、背筋の辺りがむず痒くなるのだ。
柑橘ベースの液体を飲み干し、フロアの中を客人たちの邪魔にならぬよう泳ぎ回るボーイの盆に戻す。
あくまで自然体で、するりと何事もないように壁際を進み、ホールから退出する。
「折角じゃし、少し寛いでいこうかのぅ。」
肩凝りやら四十肩なんて単語と無縁そうな体の柔らかさを見せ、ぐぐっと両腕を真上に掲げて伸び。
痛気持ち良い感触に、少しばかり息を詰め、腕を下ろすと同時に緩々と吐き出す。
折角空いた時間だ。
根を詰めて動き回る必要もなかろうと、これもまたホールと同様に個人の家を主張するには阿呆らしくなってしまう広い廊下をペタペタと。
この事あれかしと控えている黒服の使用人に問い、客人が休む為の個室へと案内させる。
当然のように、高級宿と見劣りしない個室に足を踏み入れ、隙なく整えられたベッドへと、行儀悪く身を投げ出す。
「嗚呼、手が空くようなら、側女を一人頼もうかのぅ。」
ドアが閉まる間際、使用人にそう告げる。
一般的には、世話をする者を寄越せという意味ではあるけれども、その世話がどこまで及ぶかは表立って語られぬ所。
真っ当な給仕が現れるのか、それとも”そういうこと”を前提とした者が現れるか――
■ホウセン > ゆっくり、まったり。
日頃の多忙を忘れ、暫しの休息を得たとか――
ご案内:「王都富裕地区」からホウセンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 酒場」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 夜も更け、飲食店などが賑わう時間帯。一人の少女が富裕地区の酒場で酒を飲み、細巻きを吹かす。
「はぁ。探し物と探し人ってのはどうしてなかなか。
見つからないものよな。まぁ見つからないから探してる訳だが」
グラスを傾け。ぷかぁ、と煙を吐くその姿は酷く歪だ。
なにせ見た目は幼い少女である。中身はオッサンだが、知らぬ人間が見れば違和感しかないし、事実女を買おうとしている貴族には、
「こらこら、キミみたいな若い子がそんなものなど、いけないよ」
などと言われた。懐のリボルバーをチラつかせたら逃げていったが。
「はぁ……発情もいよいよツラくなってきたし。本格的に買われることも考えたほうがいいかね」
肉体変異に伴い、酔いやすくなったせいか。そんならしくない弱音を吐く。
喉を通り過ぎる呼気が熱いのは、アルコールのせいだけではないだろう。
実際、行動に移したことはないが。金を貰って発情も治めてもらえるのだ。問題は相手が恐らく男になるだろう、という点。
そこに目をつぶるか否か。悩みどころであった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 酒場」にピングさんが現れました。
■ピング > 妻は本日、どこぞの知り合いとお泊りだとかで夜に帰る必要がなくなった。
娘は親に預けているし、一人家に居ても面白くは無い。
元より、毎日が羽目を外している様なものなのだが――ちょいと懐に余裕もあるし贅沢でもしてみようと赴いたのが富裕地区の酒場だった。
酒をたらふくかっくらい、健康に気を遣う事無く味が濃くて油っぽいものを詰め込んだ。
膨らんだ―――元から膨らんでいる腹をぽんぽんと叩くと、視線は酒場の中をぐるりと回り。
食欲が満ちたのならば、うむうむ。次に満たすべきは決まっている。
歳若く、ドレスを着こんだ少女が一人いる様子が目に留まり。
迷うことなく下心満載の面して背後へと近寄るオヤジである。
元男であるとか露とも知らず、想像もせず。
「――――おおっとぉ、スマンスマン。ちょいと足が縺れちまったぁい」
物凄く。
物凄くざーとらしい棒読み口調で体を傾け、背後からがばっとパイタッチな感じが出来たら大変宜しい。
気付かれて避けられたらテーブルに突っ込むコースだが、それはそれで因果応報。
■セイン=ディバン > そもそも、この少女元々は男であり。なんの因果か、いまや本当に若い少女の肉体になってしまっている。
そう、本当に若い見た目なのだ。まだ男を知らないような年頃と言ってもいい。
しかし、そんな見た目にも拘らず……変態趣味の貴族などが次々声をかけてくる。
少女とて、幼い女を抱くこともあるが。それでも時々だ。
なのに、この酒場の客ときたら……よほど児童性愛に偏った客層らしく。
(……ああああああダメだ我慢できん。帰ろう。帰る途中娼婦でも買おう。そうしよう。
この酒を飲みきる前にまた声をかけられたら本当に理性飛びかねん)
発情しているとはいえ、少女とて相手は選ぶのである。手持ちの酒の最後の一口を一気に飲み干し。さぁ出ようと思った矢先。
むにょん、なんて音が聞こえそうな。直接的ボディタッチ。残念なことに胸は小さいのだが。背後の相手の腕は見事にそのつつましいバストを揉み。瞬間、頭に血が上った。
「っっっ……!! っざっけんなこのクソがぁぁぁ!!」
怒声一発。振り返りざま、相手の鼻先にリボルバーを突きつける形となるが。
そこで少女は動きを止める。瞬き二回。相手の姿を確認。
「……アンタ、ピング……ピングの旦那じゃねぇか!!」
その相手の姿を完全に認識し、どこか嬉しそうな声を上げる少女。
相手との面識はないが、知っている。『とんでもない巨根で、雑貨屋の店主のエロいオッサン』だ。
そう、そしてこの相手こそ、少女の探し人の内の一人であった。
■ピング > 軽い気持ちでセクハラをするのは毎度の事。
今日もこうしてうまく偶然を装って――この場合正否は重要ではない――とっかかりを作ったら此方のモノだ。
小さなお胸ではあるけれども、確かに女性を感じさせる僅かなふくよかさが実に良い。
もに、と指を淡く食い込ませ、将来性はまだあるな、等と失礼な事を考えて居たら。
武器を突き付けられた。
「っひょ!?お、おぉ、お…?何ぞ?誰ぞ?」
所詮平民で、その辺の雑貨屋のオヤジであるが故。
咄嗟の危機的感覚なぞ働かない。やらかして、実際は命――或いは骨の数本は危うい所であることも自覚せぬ侭。
きゅ、きゅ、と胸先を探る様に指が蠢いていた。
度し難いにも程がある。
そしてこちらとしては見知らぬ相手のその顔と、声を片眉を持ち上げ見やりつつ。
何も間違っちゃいない評価を持つ相手に誰何の声をかけた。
そして困ったちょっと最近おっきなのばっかだったので、新鮮な感覚のお胸から手が離せない。
■セイン=ディバン > 目の前の男性。冒険者たちの中や、好事家の中では有名な存在である。
なにせ噂では30センチを超えるバケモノ級ペニスの持ち主で、その自慢の物を模して作ったディルドを店に飾るという剛の者。
それなりの歳のはずなのに性欲衰えず。女に縁のない男たちからはある種の尊敬すらされているという男性である。
「あ、あぁすまねぇ。驚かせた。でも、アンタも悪い。
急に胸なんぞ揉むんだから。撃たれなかっただけ良かったと思ってくれ」
慌てる相手を見て、リボルバーを仕舞い。一度こほん、と咳払い。
「冒険者のセイン=ディバンだ。アンタの噂はかねがね。
実はアンタに頼みたいことがあるんだよ。
オレ、本当は男なんだが……呪いをかけられてこんな身体になっちまった。
アンタの店で呪いを解除できそうなアイテムがあれば、譲って欲しいんだが……。
っていつまで揉んでいやがりますかこのスケベジジィ!!」
改めて自己紹介をし、自らの置かれた状況を話し。相手を探していた理由であるところの事情も包み隠さず話す少女。
この男性の店は、品揃えこそ雑多にして、評価は一流店舗とは言われていないが。
むしろ、そういう店にこそ自身を助けるアイテムがあるのではないか、と期待してのことだったのだが。
なんとも。噂どおり。いつまでもいつまでも胸を揉む相手に再度怒声を浴びせ、相手のこめかみにぐりぐりとリボルバーを押し付ける少女。目を細め、視線だけで『話聞いてるかオッサン』と凄む。
■ピング > その表現見ると何で刺されたりしないのだろうかと不思議になるが、国が色々乱れているからなのだろう。
魔族の存在なぞ特に詳しくも無いけれど、壮大に世界の背後で蠢く情勢に上手く紛れ込んでしまっている形。
今まで好き勝手にして来て問題も無く、きっとこれからもなんとかなるに決まっている。
反省はしないし機会も感じることが無いのである。
―――閑話休題。
物騒な代物をしまってくれた相手に、うむ、と鷹揚に頷きながら。
つらつらと語られるその身の上は、同じ男としては成程同情に値する出来事だ。
しかしどうにも今、目の前に居る、美少女と言っても過言ではない相手の姿を見ていると実感がわかない。
今、此処に確かにあるおっぱいは感じられるのだが。
―――少し寄せて、お肉を集めてじっくり、こねこね。
ふむふむ、ふむふむ、と一応相手の言葉は聞いてはいるが。
メイン級のお肉たっぷりな昨今、貴重なちっぱい枠は非常に貴重なのだから仕方がない。
「いやいやまてまて、落ち着けセインちゃん、…くん?しかし性転換なぁ…」
―――くにゅ、くにゅくにゅ。
「豊胸化やら巨根補助みたいなモンはあったけんども」
―――カリカリ、きゅっきゅ。
「何ぞあったかいのぅ……」
一応聞いてるけども、無意識的な感じで極々自然に、お胸の先っぽを重点的に弄っていた。
リボルバーの冷たい硬質感に、びくっ、と身を揺らした際に。
先っちょを摘まんだまま引っ張ってしまったことはきっと此方は悪く無い。
■セイン=ディバン > その、所謂伝説の男。なかなか会おうにも会う機会に恵まれず。
しかしこうして困っている時に出会えたのは、何らかの好機の表れなのではないか。少女はそう前向きに解釈するが。何か。
何か……この男性相手に、別の形での縁があったような気がするのだが……思い出せない。
そうして、恥を承知で事情を説明した少女。男であったときは結構イケイケで通していたので。呪われた、など恥以外の何者でもないのだが。
「……」
胸を寄せて上げられて揉まれた。
「……おい」
見事にテクニシャンな手つきで、先端をこねられた。
「……おいっ」
繊細な手つきで、扱かれ、つままれた。息が乱れ、身体が僅かに震える。
「えぇい、いい加減にせんかドスケベジジィ!!
何もしないでいたら延々延々揉みやがって!!
無いなら無いで、入荷したときにでも教えてくれりゃいいっつー……あひゃんっ!?」
流石に怒りも限界迎えそうになりつつ、そういった物が無いのならば、仕入れたら教えてくれ、とだけ言って会話を切ろうとしたが。
瞬間。乳首をつままれたまま引っ張られ、甘い声が漏れた。
触り続けていた相手ならわかるだろうが。少女の胸の先端は既に堅くなっており。下着を吐いていないため、クレパスから溢れる蜜は太腿にまで垂れてきていた。
どうにも、かなり進行している発情に加え、相手の見事なテクニックに、身体はすっかり受け入れ準備を整えてしまっているようだ。
■ピング > レアモンスターですか。そうですか。
実際エンカウントしたら諸々被害にあうことが多い(女性に限る)ので、あながち間違いでもないのだが。
出会えたことに対するリターンが果たしてあるかどうかが問題である。
貧民地区の酒場と比較すれば下品さは也を潜める酒場であるが、それでも、そこかしこで女性を買う行為は横行している。
流石に隠れもせずに諸々している客は稀だけれども、それでも興味深そうににやにやと此方を見ている客が大半だった。
まぁ腐った貴族の多い事、多い事。
「ぬぁっはっは。まぁまぁ、取りあえず先ずは親睦を深めようじゃあないか。おおい、酒のお代わり!それと適当にツマミな!」
刺激は確りと受け付けるらしい相手の体。零れる甘い声ににんまりと笑うとひょいと抱っこし、椅子の上に諸共に座る。
お高めの酒場でする注文の仕方ではないが、取りあえず金を落としておけばある程度は見逃してくれるだろうという魂胆で。
膝の上で抱っこした相手の体に手を這わせ、ドレスの裾から潜り込んだ手が、濡れた太腿をぬちりと撫でた。
同時に外側から股間の周囲を撫でつけると、やっぱりあるんだろうか。竿とか色々。
■セイン=ディバン > なかなか会えない割には、ギルドに行ったりすると目撃情報がちょいちょい入ってきている辺り。この店主、男性を遠ざけ、女性を引き寄せる能力か加護でもあるのかもしれない。
しかし、その目撃情報を纏めると、様々な女性をとっかえひっかえしているらしく。このスケベっぷりでなぜそんなにモテるのか、とは少女の心中の疑問。
周りを改めてみれば、店内での相手とのやり取りを咎めるどころか。
面白い見世物だ、とばかりに視線が集まっていた。口の端だけで「クソ貴族共。白蛇に金奪われて死ね」と呟きつつ少女は怒りの表情で相手を見上げたが。
「うひゃっ!? ……親睦を深めるのはいいけど、約束しろい。
呪いを解くマジックアイテム、もしくは、一時的にでも肉体を変化させられるアイテムが入ったら連絡する、ってな」
小柄になったとはいえ、まさか抱き上げられるとは思っていなかった為、驚きの声を上げてしまう。そのままイスに座りつつ、じろっ、と睨み、確約を取ろうとする。
そのまま酒とツマミが届くのを待とうとするが、途端にドレスの裾から手を差し込まれれば、べたり、と濡れた太腿を触られ。更に股間周りを撫でられた所で……少女はニヤリ、と笑った。
「はい残念。こんな身体、ってのはいわゆる両性具有ってヤツでね。
いくらアンタでも、身体が女メインでも、チンポ付いてるヤツには手は出せないだろ?」
全身がふるる、と震える。軽く触られただけでも、達してしまいそうになる。
少女は、相手がフタナリにはびびって手を出せないと踏んでいる。はてさて、実際はどうだろうか。
■ピング > 明け透けでオープンなのが功を奏しているのか、お相手様が皆寛容なのか。
ラブではなくライクな感じで許されている感はある。性にオープンな土壌がプラスに働いているもあるのだろう。
少女が抱いている感想が正にその通りで、毎度毎度、スケベな被害にあっているだけなのだ。
無論、あの手この手と罠にかけたりなし崩しにしたりと、手順は講じているのだけれども。
今だってこうして、周りの見えない力を借りながら悪戯を楽しんでいるのだから世の中って素晴らしい。
「おう、そういうので良ければちょいと心当たりがあるぞぃ。手に入るかどうかは確約できんがのぅ。
んー……しかし、こりゃまた♡良い具合の女の子になっとるのになぁ」
軽い体重に、甘い体臭。やはり元男、とはどうにも感じにくいその感触。
元の姿と対面するその時が来たならば、多分お互いに崩れ落ちて脱力する未来が見えるが、先の事なんて勿論知らん。
もぞりとドレスの外側から触れる股間の突起は、まぁご立派で。
普通の男のそれに触れてしまったならばばっちぃとばかりに手を払ってしまいそうだが―――
「いかん、何かに目覚めそうだこりゃ…んでも、ほれぇ、こっちにゃあ穴が……おぉ、あったあった♡」
ずり、と己の腹と、相手の背の間に手を差し込み。尻の下へと手を滑り込ませると、手探りで膣口を一擦り。
確かに感じる濡れた粘膜のそれに笑い、見た目が美少女ならもう大丈夫じゃないかな、と言った具合。
もぞりとズボンの留め具を寛げると、普段体験せぬ光景に興奮を覚えたペニスが股の間からまろび出て。
相手のペニスと共に、ドレスの裾をテントの形に盛り上げた。
―――ちゅぐ♡
水音を立て、節くれだった野太い指が2本。濡れた膣口を下から抉った。
■セイン=ディバン > 終始相手の言動にイラついたような素振りを見せている少女だが。実際は本気で怒っている訳でもない。
たしかに多少イライラしているのは事実だが、裏表の無い相手の様子を見ていると、呆れて怒りも薄れてしまうのだ。
恐らくは、こういった憎めない性格などが、人気の秘訣なのだろな、と思いつつ。
「言ったな。約束は違えるなよ。……あぁ、入荷したら、でいい。ムリは言わん。
代金だって、そっちの言い値で払ってやる……って、さっきからタダで触りやがって……。奥さんにバレたら泣かれるぞ……って、あぁ。そっか……」
身体を触られ、どうやら臭いも嗅がれているらしく。気恥ずかしさから、赤面してしまう。そこで言葉にしたことで、思い出した。
少女は、以前この店主の妻を抱いているのだ。無論、亭主にナイショで。流石にコレを口にしたら相手の機嫌を損ね……約束を無かったことにされかねない。少女は一度口をつぐんだが。
「うえ!? ま、マジか!! さっき言ったよな、オレ元は男だって!!
節操無しにも程があるぞ!! おい、聞いてんのか……。
ひ、ぎぃっ!?」
相手のぽろ、っと洩らした言葉に、少女の方が軽く引いてしまった。
まさか良識常識ある男性が、事情を知った上でちょっかいをかけてくるとは思っていなかったのだ。
そのまま、なにやら尻辺りがごそごそ。濡れた膣口を触れられ、びくりっ、と身体を震わせていれば、まさかまさかの。相手が男性器を取り出し。そのサイズたるや。噂は本当だった。自身もモノには自信があったが、軽々とソレを超越するコイツはバケモノか、などと。思考がぐるぐるぐるぐるしていたのが運の尽き。
ぐちゅり、と。
逞しく太い指が二本。一気に侵入してくれば、少女は目を見開き。
舌を出し、息を飲んだ。
「~~~~~~~~っっ♡♡♡♡
あ゛っ、がっ……♡」
瞬間。大きく身体を震わせ、絶頂してしまう。指を締め付けながら、ガタガタと体が痙攣する。
肉体が待ち望んでいた快楽に、少女の理性が一瞬で蕩けてしまう
■ピング > 知り合いが姿を変化させるマジックアイテムを使っている事からも存在は案外身近だと感じている。
実際に手に入るかどうかは判らないし、そもそも件のアイテムは女性が女性に変化していたので、
相手が求めている物とはまた違うかもしれないが。期待させておいて完全女体化とかさせたら流石に死体蹴りが過ぎるだろう。
「ちょいと知り合いに当たってみっから、まぁ期待せんと待っとけ待っとけ。
嫁はなぁ。このむらむらを思いっきりぶつけると寧ろ泣かしてしまうんよ」
故に他にちょっかいをかけて発散させるのだと、自分勝手な理由を口に。
それにしても良く知っとるな、と嫁の存在を口にした相手を見やりながら、ぶ厚い舌を伸ばして耳を、ねろり。
実は穴兄弟であることは多分知らなくて良い事実。
「おぉ。良い声出せるじゃあねぇかい♡ひっひ。ほぉれ、ちんぽとまんこ、どっちが切ねぇんだぇ?」
ぐりゅ、にゅぐ、と良く知る女性の膣と大差ない――締め付け方は勿論個人差があるが――具合にむほほと鼻を鳴らし。
絶頂の反応と顔は、充分に雌を感じさせるのだから上等だ。折り曲げたままの指をぬっちゅりと引き抜くと、腰を抱くように固定して。
―――ずりゅんっ♡
此方の腰を前後にスライドさせると、熱々のペニスが股座を擦る。
反り返る角度が無理矢理、相手の腰で押し下げられ。その部密着を増し、摩擦となり。
尻の谷間から膣の割れ目をごりゅんっと引っ掻き、濡れた亀頭が、有るならば相手の玉袋――無ければ竿の根元を引っ掻き擦る。
少し腰を浮かせれば、ペニスの角度が持ち上がって挿入することになってしまいそうな状態で。
―――ぬっちょ♡
―――ぬちょ、むちょっ♡
違わず、性器同士を擦り合わせる素股を楽しむ。
■セイン=ディバン > 少女がこの店主に期待したのは様々だが。当然、その顔の広さにも期待している部分はある。
肉体変化形の道具は、悪用する輩も多いため、なかなか入手自体が出来ない。
となると、案外大手よりも小さな店や穴場の店に存在することも多いのだ。
ましてや、女相手に遊びまくっているこの相手だ。そういう情報収集は得意であることだろう。
「あぁ、判った。なにせ、呪いをかけた相手が……相当な相手でな? 生半可なアイテムじゃ効かないだろうからな。
……あぁ、そらそうだろうよ。だったらいっそ、お前さんもチンコを小さくするアイテムでも探したらどうだ? んひっ!!」
相手の言葉には、期待はそんなにしてないという事を説明。
ついでに、奥さんを女性器拡張の名目で抱いたことを隠しつつ、だったらお前さんがチンコちっちゃくすればいいんじゃね? などと提案するが。耳を舐められれば、また甘い声が漏れてしまう。
「ぎ、い、っ……♡ ふ、ふざ、け、な。お前、ここ、店の中だぞ!!
あひゃあぁんっ♡ わ、悪ノリも、大概、にっ、ふぁあっ♡」
突然の相手の奇襲に達してしまったものの。何とか内面の男の意地で文句を言う。だが、中を太い指でかき回されてしまえば、メス丸出しの声が漏れてしまい。
そのまま、腰を固定され、素股を開始されてしまえば……。
「んにゃあぁっ♡ こ、こりぇ♡ らめっ♡
きもち、いっ♡ ……お……おまんこ、れすっ!!
ピング様の、チンポこしゅれて♡ おまんこ、せつなくなってましゅ♡♡♡」
あっさりと。本当にあっけなく陥落してしまった。男性器同士が触れたりする違和感もあるが。
それ以上に、逞しすぎる肉槍がクレパスに触れるたび、ビリビリと痺れるような感覚が全身を駆け抜ける。
仮にも。富裕地区の高級酒場の中だというのに。少女は大きな声で答えてしまう。
その割れ目からは、とめどなく蜜が溢れ、相手のペニスを濡らしてしまう。
頭の中を欲情がかき回し、脳はぐらぐら煮立つ様。ここで入れられたくない。せめて人目につかない所で。
もう我慢できない。早く入れて欲しい。相反する感情がぶつかり合う中、嬌声だけが口から漏れ続けてしまう。
■ピング > 「何それ怖い。あー…ん…男としてそれはなぁ。苦渋の選択、をぉ…ん…♡迷う気持ちは判るじゃろ…お、ぉ…♡」
いざとなれば小さくせねばならないのか。一応選択肢にある辺りは、嫁は大事と認識している証。
しかしてそんな悩みを抱えながらも、こうして据え膳を味わっているのだからどうしようも。
ちゅぶ、ちょぶ、と腰をねっちりと蠢かす度に粘膜同士が擦れあい、狭く小さな割れ目を亀頭で抉り、入り口を徐々に解していく。
くひっ、と喉を鳴らしつつ、戯れに布地越しにテントを張る相手のペニスを握り込み。
少し違和感があるものの、ごしゅっと無遠慮に布ごと扱く。
甘い甘い声は実に雌を感じさせてくれるから、本当に新しい道を開いてしまいそうでちょっと怖い。
「こりゃ♡あっさり蕩けおってぇ♡だらしない声零してたら周りに迷惑だぞぅ」
崩れた口調に、従順な態度。これも呪いの影響なのだろうけれど、今それは、雄を煽る行為でしかなく。
にゅろんっ♡と割れ目の上をもう一往復させると、だらりと垂れた舌を近づけ、小ぶりな唇をべちゃりと舐めた。
「むふっ♡ほっ、ぉ……♡切ないかぁ♡じゃあセインちゃんのちょろまんこ、ちんぽで可愛がってあげんといかんなぁ♡
んむ、ちゅ…♡お口塞いであげるから、はぁ…ほぉれ、どこまで入るかのぅ♡」
握り込んだペニスを上に引き、操縦でもしているみたいに相手に腰を上げる様に促した。
にちり、と良い角度で亀頭がとろとろの割れ目へと触れて。
ぴちゃ、べちょ、と酒精交じりの唾液を混じらせるように舌で口を舐りながら根元に向かって相手のペニスを扱き下ろし。
尚―――丁度、給仕が追加の料理と酒を持ってくるタイミングだった。
遠目から見られているだけでなく、給仕に雌となる瞬間を見せつける様に穴を雄が、貫き犯す。
■セイン=ディバン > 「何も一生チンコちっちゃくするわけじゃねぇんだからさ……。
せめて奥さんとする時くらい我慢しろ、んふっ、って……。
まぁ、気持ちは当然わかるけど……ひぐっ♡」
コレだけのことをしておきながら、妻へは真摯なのはなんとも。変なところで律儀なんだなぁ、などと考えたのが最後の思考。
そこから先は、完全に相手の手管に囚われ。そういう店でもないのに、はしたなくも声を上げてしまう。何とか声を抑えようと左手の小指を噛むものの、見様によっては逆に色っぽく見えてしまうだろうか。
そして、ドレス越しにペニスを扱かれれば。びぐんっ、と腰を跳ねさせ、横目で恨みがましく相手を睨むものの、快楽に彩られた瞳には、先ほどまでの迫力は欠片も残っていない。
「だ、っ、たら、こういうこと……やめろ、ってのぉ……!!
んあ、はっ。んむぅ!? ぶ……んんんんんー!!」
相手の指摘に涙目涙声で答えるものの、身体の反応からは、止めて欲しくないと思っているのが伝わってしまうだろうか。
しかし、いきなりに唇を舐められれば、一瞬頭が冷えたのか、嫌がるように首を振るが。体勢的にはどうしても逃げられない。
身体こそ少女だが、流石に男に唇を奪われるのは堪えるらしい。
「んひゅぅ♡ にゃあ♡ ……!! って、ま、待て!!
待て待て待て待て!! 流石に、いや、ウソだろ!?
ま、まさか本当にここでするつもりじゃないよなぁ……?
な、な? ピングの旦那。それは、それは止めて……。
あっ……あ゛ぎ、い、い゛い゛い゛い゛い゛い゛っ!!」
流石に男性。ペニスを扱うのは慣れているのか。イヌを散歩するときの首輪。ネコをじゃらす棒状のオモチャ。そんな按配で、ペニスを使われ、腰を浮かされる。
湧き上がる恐怖と恥ずかしさに必死に懇願するが。キスをされた瞬間、身体から力が抜けてしまい。
次の瞬間。少女の小柄な身体は、規格外のモノを受け止めてしまった。
響く絶叫。ずぶずぶと、めりめりと身体を掻き分け、肉の杭が侵入してくる感触。
あまりの太さに、凄まじい痛みと……同時に、快感が生じ。
少女は、再度絶頂し……情けなくも、店の中で小水を洩らしてしまう。
「あ゛あ゛~~~♡ あ゛ひゃぁ~……♡
み、みられて、りゅ♡ 店の中で、おしっこ漏らしながら♡♡♡
アクメしちゃってりゅの、みられてりゅ♡♡♡」
それまでの気丈な態度はどこへやら。全身を痙攣させ、黄金水を漏らしながら。連続絶頂する少女。
屈強なる肉槍が僅かに進む度、身体が大きく跳ね、また達する。
しかし……驚くべきことに、その規格外のペニスは、どんどん身体の中へと入っていく。それにあわせ、少女の腹部はぼこり、と膨らみ。もしもドレスがなければ、相手のペニスの形がくっきりとわかってしまうことだろう。