2017/06/02 のログ
ご案内:「王都マグメール/侯爵家邸宅」にグラハムさんが現れました。
グラハム > 王城にほど近い場所に構える広大な敷地を持つ豪奢な邸宅。
その一室には足を踏み入れた物を圧倒する異様さがあった。
下級の民が構える住居ならばすっぽりと入ってしまいそうなほど広々としたそこは、しかし、異様な手狭さを感じさせる。
それは部屋の大半を埋め尽くす真っ白なベッドのせいで床があまり見えないせい。
備え付けられた棚も決して小さくはないが、ベッドのせいで玩具のような錯覚すら受ける。
部屋の隅には燕尾服姿の男が数人控え、ベッドの縁に腰掛けた屋敷の主は大仰にふんぞり返っている。

「今宵の娘は誰の予定だ?」

そそり勃つ肉棒を萎えぬようしゃぶらせているメイドの頭を眺めながら問いかける。
心得ている執事が『例の――』と短く答えると主の笑みが深く、いやらしく変わった。