2017/05/28 のログ
シャドウ > さて、そうと決まればツテを利用して騎士団を引退する人間やら冒険者の中でも特に金に困ってる上に腕のいい冒険者を紹介してもらおうと、頭の中でそれに掛かる費用と効果を計算しながら一人ぶつぶつといいながら闇夜に消えていくのであった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からシャドウさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール/侯爵家邸宅」にグラハムさんが現れました。
グラハム > 王城にほど近い場所に構える広大な敷地を持つ豪奢な邸宅。
その一室には足を踏み入れた物を圧倒する異様さがあった。
下級の民が構える住居ならばすっぽりと入ってしまいそうなほど広々としたそこは、しかし、異様な手狭さを感じさせる。
それは部屋の大半を埋め尽くす真っ白なベッドのせいで床があまり見えないせい。
備え付けられた棚も決して小さくはないが、ベッドのせいで玩具のような錯覚すら受ける。
そんな中、燕尾服の男が数人、給仕服姿の女が数人……そして、ベッドの中央では金髪の壮年の男が胡座を掻いて座っていた。

「今宵の娘はまだか?」

膝に肘を突いて苛ついた様子で使用人へと呼びかける男が纏っているのは下腹部を隠す真っ白なタオルのみ。
果たして今宵この場へと呼びつけられた不幸な娘は一体どのような者か――。