2017/03/19 のログ
ご案内:「富裕地区 大通り」にチェシャ=ベルベットさんが現れました。
チェシャ=ベルベット > 富裕層地区の大通り、少々小綺麗な酒場や商館が立ち並ぶきれいな通りだ。
月夜の明かり以外に魔法で灯されたランプがほうぼうを照らし、他の通りと違ってここだけは昼間のように明るい。
人の賑わいもそれなりで、夜の楽しみを見出すにはうってつけの場所と言えるだろう。

その中で何故か黒衣のドレスを着て、髪をウィッグで長くしてリボンで纏めているチェシャの姿がある。
単なる趣味ではなく仕事の一端なのだが、嫌に女装姿が様になっている。
勝手知ったるとある酒場に次のターゲットが現れると聞いて
客引きの娼婦として変装している最中なのだ。

「たく、さっさと現れればいいのに……糞野郎」

小声でブツブツ文句をつぶやいているのは本当に客引きとしての仕事もやらねばならなくなったから。
一応怪しまれない程度に慣れた調子で路行く人々に誘いをかける。

「お客様、銀色の蜂蜜亭で一夜のお楽しみはいかがでしょうか?
 お酒も女性もいいものが揃っておりますよ」

ご案内:「富裕地区 大通り」にリンさんが現れました。
リン > 富裕層の人間に紛れても違和感のない装いで
魔族がやっているという噂の競売に顔を出してみたのはいいものの、
よく見てみればクズ同然の品物を魔法で細工してそれらしく見せているものばかりだった。
ケチな商売をする魔族もいるものだ。

肩を落とした宿への帰り道、大通りを歩いているとその“彼女”に出くわした。
おお、なかなかレベルが高い美少女だ。と感心して数瞬後に気づく。

「ん?」

いやまさかな。思わず足を止めて二度見。

チェシャ=ベルベット > 丁度呼び込みの途中で脚を止めたお馬鹿さんがいるようだ。
そこへすすっと寄っていって腕を引いて店へ案内しようとするが
こちらをじっと見つめる顔に見知ったものを感じて静止する。

「ねぇ、お客様……って……」

それが誰か気づいた途端ぱっと顔を背けてダッシュで逆方向に逃げる。
長いスカートがはしたなく翻るが知ったこっちゃない。
折角変装しているのにこんな所で知り合いに会ったらターゲットに警戒されてしまう。
というかもうすでにされているかもしれないので自然と焦りが募ってきた。
一旦店の中へ退避しようとその場を離れようと──

リン > 「えっ」

劇的な反応。疑惑が確信に変わった瞬間だった。
というか躊躇なく逃げるとは。そんなに知り合いに見られるのが恥ずかしいのか?
そんなとんちんかんな感想を浮かべながら、思わずその背中を追って走る。

「何も逃げることないだろぉチェシャ!」

彼の内心など露知らず、思いっきり名前を呼びながら腕を伸ばして捕まえようとする。

チェシャ=ベルベット > 「ばかっ、名前出すな!」

思い切り名前を呼ばれクルッとUターンして、相手の口を塞ぎにかかる。
あーあーこれで変装して張り込んだ苦労も水の泡だと思いながら
相手の胸倉を掴みにかかった。

「お前のせいでなぁ、かけた労力がおじゃんになったんだよ馬鹿っ!
 へなちょこ!ちんちくりん!豆粒ドチビ!」

大声で罵倒したかったがこれ以上騒ぎを大きくして目立つのもやばい。
容姿を崩さぬ程度の怒りの表情と、男だとバレない程度の声量で
リンに向かって罵詈雑言を叩きつけた。

それからはぁ、とため息をついてその場にしゃがみ込む。
失敗したことが人に知れたらとか、自分の迂闊さを呪いたい気分だった。

リン > 「もごむご」

恐るべき俊敏さで口をふさがれるが時すでに遅しである。
声量は抑えられているが罵倒からは確かな怒りが伝わってきた。
あまりの剣幕に涙目で縮み上がってしまう(本当に縮んではいない)。

「ま、豆粒ドチビはやめろよ……」

なんとか言い返そうとしたときには相手はすっかりしゃがみ込んでしまっていた。
どうやら大事な仕事の最中で、自分がそれを邪魔していたらしいということは
リンがいくら間抜けでもわかった。
いくら憎たらしい相手とは言え、意図せず落ち込ませてしまいたいというほどでもなかった。

「悪かったって……
 なんか甘いものでもおごってやるからさぁ……元気だしなよ……」

その程度で機嫌を直してくれるかはわからないが、
そばに屈み込んでそう慰めてみる。

チェシャ=ベルベット > 「うるさい……っ!お前なんてピクルスと一緒に瓶の底に酢漬けにされてしまえばいいんだ……!
 クソチビ小人のくせに僕の仕事の邪魔をしやがって……」

頭を抱え恨み言を言ってみるもののもはや全ては水泡に帰した後なのだ。
リンの慰めの声にようやく立ち上がりはしたもののその目からはまだ恨みの視線が放たれている。

「まぁ?知らなかったんだからしょうがないとしても?
 知り合いだからって気楽に声掛ける前に、なんでこんな格好してるんだ?とかさぁ、
 もうちょっと考えてほしいんだけどさ……まぁいいよ?」

ゆらりと体をふらつかせると、音速の域でリンの腕を掴み
大通りからは見えない店の裏側の道へと引きずり込んでいく。
そうして壁に相手を突き飛ばして座り込ませれば
怒りの表情のまま見下ろして、顎をしゃくった。

「侘び入れてもらわないと割に合わないんだよね。
 ズボン脱げよ、これから徹底的に嬲ってやるからさ。
 逃げようとしたらもっと酷いことになるけどやれるもんならやってみたら?」

リン > 「なんだよそのいやに具体的なアイデアは。
 っていうか無茶言うなよ。いくらぼくだって全知全能じゃないし
 そこまで瞬時に察せないよ……」

抗弁はするもののいくら理屈が通っているからといって
目の前の相手が納得するというものでもない。
あれよあれよと裏道へと引きずり込まれ、地べたに座らせられる。
ああ、高いコートとパンツに埃が。

「ううっ、て、徹底的にって……」

そうかんたんには許してくれそうにない。
苛烈な視線から逃れようと顔を反らしながら、
言われるがままにベルトを緩め、ズボンを下ろして下着を晒す。
露出した下半身が夜の空気に当たって寒いし、情けない。

チェシャ=ベルベット > 「そう言えばお高そうな格好してるんだね。
 何?どこかの有閑マダムでも引っ掛けて一式揃えてもらった?
 まぁでもそんなに汚れちゃったら着ている方が不格好だよね」

汚れた夜会服を見やって、にやにやと意地悪くリンを見下ろす。
するりと自分のスカートをつまみ上げ、ブーツから片足を引き抜いた。
ストッキングに包まれた脚は多少蒸れているが、
女性にまさるとも劣らないしなやかな美脚である。

「抵抗しないとはとんだマゾだな。ドスケベビッチのマゾ小人……」

そう言って下着姿を晒したリンの下半身めがけて脚を振り下ろす。
ぐにぐにと下着の上からストッキングに包まれた足で性器を踏みいじりはじめた。

「マゾ小人くんにはこういうのしても喜んじゃうのかな……
 だけど喜ばすんじゃなくてお仕置きだからさぁ……」

ぎらりと目を剣呑に輝かせると、ぐっとリンに乗せた足へと体重をかけてゆく。
足と彼の股の付け根に挟まれた性器をまるで踏み潰そうとするがのごとく。

リン > 「ほっとけ。そっちこそ飼い主様にでも都合してもらったの?
 それとも自分で選んだ? よく似合ってるけど」

皮肉げに口を歪ませるが、似合っているというのは本心である。
ブーツから現れた美しい造形の曲線に、思わず目を奪われてしまう。

「マゾ小人じゃな、あ、うっ」

反射的に言い返そうとした言葉は喘ぎ声に変わる。
地面に両手をつき、顔を上気させて息を荒げる。

「だって、大人しくしてないと、もっとひどいことするって……」

だから仕方ないとでも言いたげに。
脚による責めは気持ちよさばかりではなく痛みと屈辱も強い。
しかし、リンの肉茎はむくむくと膨らんで足裏を押し返してしまう。
そして愉快げにせせら笑う声を聞きながらどうすることもできず、その身体を徐々に縮めてしまう。