2017/03/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 富裕地区、その中でも王城寄りに建つ大きめの屋敷から少女は姿を現わした。
その姿は普段の着物姿ではなく、色は似寄ったものだがドレスである。
耳と尻尾も隠しており、見た目だけならばこの屋敷の住人っぽい感じか?
そして、同じく後からもう一人の少女が姿を現わす。
肩までの髪を左右に結わえ、紫を主張とするドレス姿。

入り口に着けば、くるりと振り返り向き合う形に。

「………まぁ、後はここの事は任せるぞ、シノ?
必要ならば何か揃えるなり、誰ぞ雇うなり、好きにするが良い」
『えぇ、あの子達もとても気に入ってくれたようですし~?
準備は後にして、まずはゆっくりとさせてもらいますわ~』

シノと呼ばれた紫の少女は、その言葉に口元に手を当て、ころころと笑う。
語尾を間延びさせる、ゆったりとした口調。
恭しく一礼をし、屋敷の中へと姿を消していった。

ふむ、と一つ頷けば、その場を後にして屋敷を離れる。

タマモ > 別に大した事はしていない。
使う事もないだろう住処に置いた品々を換金し、まずは屋敷を購入したのだ。
もちろん、自分がそんな事を出来る訳がない。
手引きをしたのは、先程のシノと呼ばれた少女。
色々とこれからの活動を考え、ここに一つでも拠点を作る事を提案してきたのもシノである。
自分も、普段から共に居るもう一人の式神も、正直そういった事は疎い。
ある意味助かるものだ…時折、好き勝手にやっているようだが、その辺りは気にしないでおこう。

…うん、本当に自分は後ろで見ていただけである。
換金から、あの屋敷を見付け、購入に至るまですべて一人でやってしまった。
後の管理も自分でやっておくから、気が向いたら好きに寄ってくれとも言っていた。
機会があったら、来るとしよう。
ちなみに、今来ているドレスを選んだのも…である。

「しかし…やはり慣れぬ…」

色々と考えれば、普段の姿より、こちらで居るべきだ。
そう言われて着付けているが…やはり、着慣れないものは、どうとも、である。
はふん、と溜息を一つ、身に付けているドレスを摘む。

タマモ > あの少女に任せたのは、内からの情報収集。
周りにどう関わっていくのかは、好きに任せた。
とりあえず、今はこの屋敷に越してきたばかりの、独り立ちしたばかりの商人の娘…という事にしているらしい。
人付き合いは良いのだ、すぐにこの付近の者達と慣れ親しむだろう。
…服を売りに出すとか言っていたが…その辺りはよく分からない。

さて、そちらの事はそちらの事で、任せたのだからもう良いだろう。
自分はこれからどうするか、である。
…さっさと取ったままの宿に戻り、着替えようか?

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」に花琳さんが現れました。
花琳 > 富裕地区。富裕層が多いらしいが、全く、絶対に入らないという断言ができない以上、地形の下見というか、縮地なんぞを使って誤って立ち入り禁止区域に入り込まないようにしたいなぁなんて考えながらうろつく、異国の女が一人いた。

「ふむ…」

富裕地区だけにあらずだが、自分が南蛮に来てから抱いている感覚は、富裕地区の方にも中々じんわりというか、じっとりというか、とにもかくにも

「南蛮だなんてシェンヤンでは言ってる人がいましたが…中々どうして…面白い国ですねぇ…ここ。」

富裕地区で外に出ていたり外を見ている者がいれば、そんなことを呟きながらふらふらと歩く異国の女の姿を見かけるかもしれない。

タマモ > 色々と考えている中、ふと視線の中に変わった服装が目に映る。
見た目は…自分と同じか、少々上か、そんな感じだろう。

「………なるほど、普段の妾はあんな風に見える訳じゃのぅ…?」

ぱっと見、明らかにそこだけある違和感。
普段の自分は、着物、更に耳と尻尾もある、こうして考えると目立つのは分からないでもないかもしれない。
うんうんと頷きながら、勝手に納得。
まぁ、見た目だけでなく、感じる気配みたいなものにも違和感はあるが、些細な問題である。
…そう、些細な問題だ。自分にとっては。

自分だけではないだろうが、そんなふら付いている女の姿を目で追ってみていた。
いや、見ていたから何か起こるとか、そんな訳ではないのだが。

花琳 > 視線を感じて、不意に立ち止まり、きょろきょろと見渡せば、黒い衣服を纏った女性が一人。
その姿を見ればにこりと頬笑み、近づくことにした。

「ごきげんよう。あの、すみませんが、このあたりって立ち入り禁止区域等はありますか?
いえ、つい最近この国に来たばかりで地理に疎いものでして、誤って入り込まないようにしたいなぁと…」

相手は少なくとも人間ではない、だがそれはこちらも同じこと。そして相手も気がついてはいるだろうが、その事をわざわざ話題に出すつもりはなかった。
今の目的はあくまでも地形の下見。慣れぬ地形の中で、地形に慣れた相手と色々な意味での一戦を交わすつもりはなかった。ましてそれが自分と同じ人外ならば。

タマモ > こちらの…いや、自分だけのものではないが、感じる視線に辺りを見渡し始めるのが分かる。
さてはて、気付くか…なんて考えていれば、すぐに気付いたらしい。
笑みを浮かべながら、近付いてきた。

「うむ…ん?…立ち入り禁止とな?
はて………立て看板とか、立ててくれれば分かるんじゃがのぅ?
残念ながら、そんなものは見た事がない…という訳で、分からん。
安心せい、結構前から居るが、妾はさっぱり分からんままじゃぞ?」

相手の問いに、軽く首を傾げる。
考える仕草はその一瞬だけだ、さらっと答えた。
お前もそれじゃあ駄目だろう?と突っ込まれそうではあるが、分からないものは仕方が無い。
一体、何を安心するのかも分からない。

当の本人は、そんな言葉と共に偉そうに胸を張っていた。
…自慢する事でもないが。
ともあれ、どうやら道に関しては役立たずだ。とう強く思わせる気配濃厚である。

花琳 > 長らくいるが見たことがない、という言葉に半分安心、半分不安を覚えつつ、多分立ち入り禁止区域については、大丈夫そうだという思いを強めた。

「なるほど。ありがとうございます。
では、このあたりに…
娯楽施設等はありますか?」

軽く声を潜め、言葉を濁したが、意味は伝わるだろうか、出来たら伝わってほしいななんて思ったりする。
この国に来てから感じているのは、単なる魔性の者達による邪気等ではなく、何よりも住民の欲望、それも淫欲の類いの気配が強いのだ。
まるで自分が居た封仙宮の様に、あるいは、可能性としてはそれ以上に。
そしてそれは、貧民地区等の治安の悪い場所ならばわかるが、こういった治安の良さそうな場所にも感覚がある。だからこその問い。
なお、この妖仙は、個人的にはあったら面白そうだとも思っている。

タマモ > まぁ、正直に答えた、後はどう考えるかは相手次第である。

「礼を言われる程の事なんぞ、言ってはおらん、不要じゃ。
…うん?今度は娯楽施設か?
あー…楽しめそうな場所ならば、あちらにあったかのぅ?
後は、適当にそこらの………いや、何でもない」

娯楽施設といえば、楽しめる場所。
純粋に子供のように遊べる場所から、ゆっくりと遊べるもの、果てはお子様入場禁止な場所まで、指差しをして教える。
…そういう場所だけは、詳しかったりするのだ。細かい事は気にするな。

そして、最後に言いかけた言葉は…予想出来たならば、実に危険な発言であった。
さて、この中に相手の求めている場所があったかどうかは…謎だ。

「おっと、妾も適当にぶらつく程度ならば良かろうか…
何なら、ついでに案内してやるぞ?付いてくるか?ん?」

さっさと帰りたいとも言っていたが、別に急ぎの用事がある訳でもない。
これはこれで暇潰しになると考えれば、そう提案してみた。
来るならば連れていくし、別に来なくても問題はない。

花琳 > 発言を聞き、ふむふむとうなずきつつ、相手の言いかけた発言にくすくすと笑いだして

「なるほど。この国は実に楽しい国なんですねぇ…よくわかりました。
ありがとうございます。可能ならば是非ご一緒させてくださいな。」

勿論、保険になる分身の術の類いを用意してないわけもなく、のほほんとしながらも隙を見せずについていくだろう。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」から花琳さんが去りました。