2017/02/05 のログ
ご案内:「富裕層向け旅籠」にアダンさんが現れました。
■アダン > 王都富裕地区の一角にある宿場街。
幾つもの旅籠が軒を連ね、王都外からの客人を出迎える。
その宿場街の中にある規模の大きな旅籠にアダンはいた。フェリサ家が経営する旅籠の一つである。
巨大な建物の中には酒場や劇場、大浴場などが多く存在し、一種の娯楽施設となっている。
ここでは王都外の客人を迎えるというよりは、王都内の人間が主な客層となっていた。
「……ああ、ありがとう。私は適当にやっているから気にはしないでくれ」
時は夜。アダンは旅籠地下の酒場にいた。
酒場と言っても場末のそれとは違い、一種のサロンである。広々とした空間には様々な人間が談笑しあっていた。
アダンは椅子の一つに腰掛け、店員から受け取った酒を煽りながら周囲を見回した。
ここはアダンが経営する宿である。今日来たのも、休むためというよりは己の欲望を満たすためだ。
多くの陰謀がこの旅籠でめぐらされてきたが、今のところは他の人間もただ楽しんでいるだけである。
アダンはそんな中で一人酒を煽り、良い獲物がいないかを探す。