2016/11/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にセイバーさんが現れました。
セイバー > 富裕地区、歓楽街とはまた違う賑やかさよりも華やかさという表現が似合う場所である。
今宵聖剣魔剣に鎧に盾にと英雄や騎士に振るわれ、強さと存在意義を求める魔法生物が彷徨い出たのはそんな場所。
理由は至極簡単で、富裕層が住まう地区には騎士や英雄の卵がほどほど生活して、若しかしたらそういう輝きを持つ人間と遭遇できるかも?と考えての事。
いや別に闇を生きる戦士や騎士も嫌いではなく、ただそういう輝きを持つものはあまり滅多に合えるものではなく、今は兎にも角にも成長して存在意義を確定する事を前提に行動を取っている。

なので今宵は貴族や騎士が住まう地区へとやってきたのだ。

(……………人通りがすくなくナイ?)
毎度の如くではあるが、為るべく人目につかぬ様にに、でも人気があれば視線を向けられる場所を這い進み、身体も出来るだけ静かに整備された路地に立つ街灯の光に気をつけながら当て所なく通りを進む。

時々だが屋敷のあちらこちらから賑やかな声も聞こえ、時々それも羨ましく感じる。
そう考えると生物を模写し姿を変えることで、人に接してより直接的に契約を迫る方がいいのではないか?何て事も考えてしまう。

悩み多き魔法生物。
動く水飴の塊り
知性有る金属

セイバー > 今宵も何も得られそうにも無く、早々に魔法生物は諦めを覚えた。
貴族や騎士との遭遇を求めたが、時間的に難しいのだろうか?
まだ空気と言うものも人との距離感も理解が乏しい魔法生物は仕方なく、別の地区に向かうべく地面を這い進む。

(――共鳴もなイ、武器を扱うような人もいなイ……。)
声帯は存在しない生物は嘆かない、愚痴を零せない。今宵も秋よりも冬の香りが強い空気が揺れ吹く中魔法生物はゆっくりと別の場所へと消えていく……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からセイバーさんが去りました。