2016/08/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にエーシアさんが現れました。
■エーシア > 『夜:富裕地区の路地』
今日も今日とて見回り。
すっかりと夜になり、門を守る衛兵ですら船を漕ぎ出すほどの時間。
その薄暗い路地をコツコツと歩を進めて行く。
何せ富裕地区。
きな臭い噂やら物騒な事が起きればしばらくは特別シフトなりでの昼夜問わずの見回りなどざらにある話で。
今回も例の如くお鉢が回ってきた、という所だ。
ぽりぽりと頭を掻く。
眠たくない訳ではないが流石に時間も時間で脳の動きが鈍くなっているのは如何ともし難く。
そもそも毎日起きる訳でも無いので弛緩するのは仕方も無い。
その弛緩した時にこそ起きる事が多いのだが。
胡乱な頭とともすればすぐに休みたがる身体に鞭打って歩く。
■エーシア > 交代の時間までまだ長い。
と、言うか基本的に夜明けまでのシフトに叩き込まれている。
交代というかそれはもうお勤め終了、というワケで。
まだ夜は長い。
ちら、と空を見れば雲もかかっていて月明かりすらなく。
余計に暗さが増している。
何もあって欲しくないが何か無いと余りに弛緩しすぎてその内やって来るであろう眠気の影に震えて。
「ふう」
一つ息を吐く。
途中同じように見回りをする同僚も彼女と同じようなもので、眠気と暇との戦いを続けているようで。
そしてこのたまに担当地区が重なるのはお互いがお互いを監視させるような意味合いも含まれており。
―――とはいえどちらも眠そうではあるし、どう見ても同じような気持ちらしく、深くは突っ込まず、苦笑を交わしながら別れて行く。
■エーシア > 夜の見回りなんて得てしてこんなものだろう、とは思うが。
たまーに生真面目な奴もいるし(普通はそっちの方が多い)
後日の報告書に他の見回りの様子などという項目もあるので書かれればまたどうなるかもわからない。
とりあえず眠いのはしょうがないとしても堂々とサボるワケにも行かない。
バレなきゃいいがバレれば面倒くさい。
再度ここに押し込まれるなりも確実にあるし期間延長すら可能性はある。
まあ、この深夜の見回り自体、何というか「ある程度こういうのに放り込んでも色んな意味で問題の無い奴ら」で過半数は構成されているがそういうイレギュラーが混じらないとも限らない。
口元に手を当てて、軽く欠伸。
じわり、と眠気が襲い来る。
軽く眠気覚ましに歯を食い縛ったりだの気晴らしを交えはじめながら。
終わりそうもない時間を耐え凌いでいく。
■エーシア > 「ん……」
大きく欠伸。
気づけば時間も随分と過ぎ、うっすらと明るくなってくる。
特に問題なく、終了したと言う事で。
「これがまだしばらく続くのか……」
うんざりと声をあげる。
二日ほど休む(といっても雑務は多少はいる)だ後再度この見回りのシフトがやってくる。
とりあえずしばらくは続けておかねば治安維持にもならない。
そう言う事で。
「とりあえず詰所戻ろうか」
先ほどよりも大きな欠伸をまた一つ。
ふらりふらりと路地を後にした。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からエーシアさんが去りました。