2016/07/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にシドさんが現れました。
シド > 階段をおりる度に街の喧騒が遠のき跫音が異様に耳につく。
BARと書かれた扉に備えられたカウベルの音も煩いほど静かな其処――
酒場は酒を嗜む人々の注視で迎えられる。
片方の腕に折りたたんだマントを下げた青年は慣れた風体で
周囲を葡萄色の眸で見渡していく。
そこそこに埋まるテーブル席からカウンターを縫うように巡る一瞥はやがてひとつの空席へ。

「喉が乾いた。度数が低いものからくれ。」

仕事終わりの商人からどこぞ見覚えある騎士風体の男女が嗜む夜の酒場。
店内のBGM代わりに囁く声が鼓膜を擽る静かな一時。
青年は肩に下がる銀髪を後ろに払いながら褐色の酒精で唇を濡らしていく。

シド > 夜も更けて客も疎らに席を立ちだす。
その流れに乗るように酒場から消えて。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からシドさんが去りました。