2016/07/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にセリアさんが現れました。
セリア > 本日は久々に仕事の無い日。
疲れて凝り固まった身体を歩きながら解し、適当に酒が飲める場所が無いか探す。

とはいえこの辺りは値段で見てもやや近寄りがたい店ばかり。
懐具合に余裕が無いわけでは無いのだが、あまり使い過ぎることは避けたかった。

「……場所を変えた方が良いかしらね」

ひとりごちて立ち止まる。
すっかり日の落ちた空を見上げながら瞳を細めた。

セリア > 「……あぁ、そうだ」

立ち並ぶ酒場を見ていてふと思い出したのは、以前契約して購入した酒の残量。
自分ほどではないが、部下達もよく飲む。
それなりにあった在庫は、半分ほどに減ってしまっていた。

「その内、また買わないと…」

記憶の片隅に留め置いたところで、側の店が俄かに騒がしくなる。
覗き込むと、酔客がトラブルを起こしたらしい。
てんやわんやになっている様を見、止める必要があるか…とため息をついた。

セリア > いつまでも迷ってたって仕方ない、と腹をくくり、店の扉を開ける。

「……はいはい、そこまで」

団長服ではない、私服のままだったので揉め事を起こしていた男たちは驚いたように瞳を瞬かせる。
とはいえ、酔っ払いはそれくらいで引くわけもなく。
敵意を露わにして此方を睨み付けてくる。その視線を呆れつつも受けて――

「少し、面倒なことになりそうね」

言うとぐるぐる、と腕を回して臨戦態勢に。
ボコボコにされた男たちが這々の態で店を退散するのは、その少し後のこと――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からセリアさんが去りました。