2016/06/05 のログ
フォレス > はい、シェンヤンです。…記憶が定かではないのですが『妖怪』と呼ばれている存在の話でございます。
かの者たちのなかに、人よりも何百、何千倍もの寿命を持ち、その知識もとても豊富だとか。
されど、その心は邪に包み込まれており、極々一部を除き、人々を弄び楽しむのだとか。

(あくまで聴いた話、噂程度の眉唾なものであると前提をつけて、男はその話を語った。
少し笑みを深めている少女、リーゼロッテ嬢へ変わらぬ微笑を浮かべながら。)

―――――…はて……チェーンブレイカー…。いえ、存じ上げておりませんね。
しかし、そのお年で既にお仕事をしてらっしゃるとは…いやはや、私もうかうかしてられませんな…。
実は…色に焙れてしまっておりまして……、つい先日、雇っていただいておりました場所より解雇されてしまいましてね。

(苦笑を浮かべながら、男は参ったというように自分の頭に手を置いた。無色だと自分の身の上を明かす。
そのまま、頭に置いた手を差し出しながら、男は笑みを深めて―――…)

ご安心を、ただのジュースでございます。私のお手製なのですが、とても出来がよく仕上がりましてね。
リーゼロッテ嬢とのお近づきの印に、どうぞお飲みください。…とても美味だと自負しております。
…はい、銃を持ったミレー族のお話でございます。

(リーゼロッテ嬢が問いただす、その話の続き。男はゆっくりと語り始めた。
あまり長い話ではないけれど、その瞳はどこか真剣な眼差しであった。深刻な話であるというように)

―――――…無名遺跡で、そのミレー族が魔物に襲われ、衣服と銃を残し行方不明になったという話しでございます。
私もちょうど、遺跡を経由しこの街にやってきた際に、キャラバンの方々がお話をしておられました…。

リーゼロッテ > 「妖怪……」

その説明を聴けば聴くほど、表情から笑みが消えていき、はっとしたような表情になる。
この話をしてくれた人の説明と、それがピッタリ重なったからだ。
ミレー族のようでミレー族ではない何か、知識がある、そして気をつけないと酷い目に遭うという忠告。
シェンヤンからきた桜色の毛質をした狐の妖怪、それが探し人の正体だろう。

「ふふっ、九頭竜山脈にある集落で、ドラゴンフィートっていう変わった場所があるんですけど、そこの奥にある軍のお仕事を引き受けている組合です」

そんな説明をすると、寧ろそんなことより職なしになった彼の話にビクッと驚き、目を丸くしていた。

「それは…災難でしたね…」

どうしようと脳裏でつぶやくと、思念の通話でつながっている隼に、お前が雇い主じゃないんだから勝手に連れて行くなよと釘を差されてしまう。
そんなことしないよ!と子供じみた言葉を脳裏で叫びながら、見えないところでやり取りをしているが、その合間も困った様に苦笑いを浮かべている。
ジュースだと液体の正体を明かされるものの、隼は飲むのか?ととても疑り深い。
とはいえ、ここで断るのもあれだしと彼には申し訳ないものの、契約の紋章の力を強めて、静かに自浄効果を強めておくと、少しだけそれに口をつけて確かめるように飲んでみる。

「無名遺跡でそんなことが…」

自分が知らないうちにそんなことが…と深刻な表情を浮かべつつ、一緒に少女越しに話を聞いた隼は、他の仲間に確かめてみると思念の接続を切り替えて、暫し離席。

「その…遺跡ってどこのあたりにある遺跡でしょうか?」

場合によっては自分が確かめに行く必要があるかもしれないと思えば、更に情報を求めてその先を問いかける。

フォレス > (リーゼロッテ嬢の顔が、とても解りやすくころころと変わっていく。尋ねていた人がどんな人物か、わからなかったのが筒抜けだ。
ミレー族という情報で探していたようだったが、そもそもミレー族ではないのだから探しても無駄だったのかもしれない。
男の情報で、リーゼロッテ嬢のパズルのピースが繋がったようなので、にこりと笑みを送っておいた。

―――――…ジュースと言い渡したそのものを飲むリーゼロッテ嬢。その様子を見ているが、男は笑みを浮かべたままだった。
リーゼロッテ嬢の中で自浄の効果をあげていることは―――…気づかないはずがなかった。)

はぁ……ドラゴンフィート、ですか…。いやはや、聴いたことはありませんでしたな…、まさかそんな集落があったとは。
嗚呼、どうぞお気遣いなく。不況の波に立たされ、その波に攫われてしまった愚かな男の末路ですよ。
まあ、ここにいるのは…何か、職にありつけそうな情報がないかと探している次第でして、ええ。


(リーゼロッテ嬢が口をつけたジュースはとても甘くまろやかな林檎ベースのものであった。
その甘くまろやかな味は、リーゼロッテ嬢の体に染み渡り、悩みなどを吹き飛ばしていってくれる。
とても濃厚なものであるように、口の中に含めばやや粘着性の高いそれはリーゼロッテ嬢の口の中を粘っこく流れていく。
喉をしっかりと動かさないと、食堂を通り少女の意の中へと運ばれていくことはない。
脳内で、少女が何を会話しているかなどと、男は気づく良しもなかった。脳内会話を読み取れるような能力は、男にはない。)

―――…嗚呼、いえ。先ほども申し上げたとおり、私も話を又聞きした程度ですのでどこかまでは…。
ただ……、調べていた冒険者の話によると、『地底湖』……と書置きが残されていたそうな…。
キャラバン隊の面々に合えれば、もう少し詳しい話を聴けるかもしれませんが……。

(困ったように笑いながら、男も詳しい話は知らないと首を振った。中身の無くなった小瓶をポーチの中に戻し、淡く首を振る。)

リーゼロッテ > 彼の微笑み方を見るに、自分の間抜けさが全て筒抜けのように感じてしまう。
視線が合えば気恥ずかしそうに少し頬を赤らめ、笑みを見せるだろう。

「去年の終わりに出来た集落でしたから……あの、良かったらそこの集落の中央館に来てみませんか? 色んな所から貰ったお仕事を斡旋してるんです。それにお店もたくさんあるので、人手を求めてるお店もあるかもですから…!」

そういうとポーチから予備の地図と、王都と集落の間を1往復できる手形を纏めて彼に差し出す。
組織の方には自分から斡旋できないけれど、そこなら彼にも仕事が見つかるかもしれないと、情報をもらったせめてものお礼をしたかった。
それからジュースを口にすれば、りんごの味に安堵するものの、何処か粘っこい感触は蜂蜜でも入っているのかな?と思いながらも、どうにか飲み下していく。
口の中で変なことも起きてないし…と思いつつ、そのままちまちまとそれを頂くことにした。

「地底湖…? そのキャラバン隊はどちらにいますか…!? もしかしたら、うちの組合の子かもしれないので…!」

身内の危機かもしれないからと、彼にキャラバンの位置を問いかける。
先程までの子供っぽい笑みとは異なり、真剣ながらに焦った様子が見えるだろう。

フォレス > (去年の終わりごろと聞けば、男はそのときに自分が何をしていたのかを考える。その時期、そのもう少し前。ティルヒアの戦争のころを思い浮かべて、笑みを浮かべていた。
少し指に口を添えて、くつくつと喉を鳴らすように笑っているのは―――。)

ほお、それはそれは…。ずいぶんと新しい街なのですね、いずれ是非何かご縁があれば伺わせていただきましょう。
仕事の斡旋ですか…、ふぅむ……。それならば私の技術ももしかしたら役に立つかもしれませんね…。拝見…。

(リーゼロッテ嬢の差し出してくれた地図、それを広げ、ポーチの中から片目がねを取り出し右目に。
その目は―――不気味なことに、瞳孔がなかった。白内障にでもなっているかのように、目の色全てが白一色。
それを隠すために、男はずっと目を細めていた。地図を見る際、そして手形を受け取る際にだけ、その瞳は見える。
だけど―――自浄の効果もあって、リーゼロッテ嬢の体には何の変化も無い。―――…霞んでいく思考、以外は。
少しずつ量が減っていく林檎のジュース。粘っこいその液体は、まるでリーゼロッテ嬢の中へ入ることを望んでいるかのように、静かに浸透していく―…。)

―――…なんと、それは大変だ…。しかし………、とても申し上げにくいのですが…キャラバン隊は既に別の場所へ移動してしまいました。
次の目的地を尋ねることも無く見送ってしまったので……私も次の目的地は…。
とりあえず、ジュースを飲んで落ち着いてください。もしかしたら、商人ギルドの方が次の行方を知っているやも知れません。

(とても焦っている様子。先ほどまでの、柔和で明るい少女の姿ではなくなった。
男は困ったように両手を出し、精子を促すものの…その瞳はとても申し訳なさそうに細められていた。)

リーゼロッテ > 「……?」

時期の話をすると、不意に笑い始める彼にきょとんとしたまま目を何度か瞬かせる。
なにか変なことを言ったかなと思いつつ、彼に地図と手形を差し出す。
丁度砦と山賊街道の分かれ道の近くの麓に集落の印があり、王都から向かうなら歩きでは辛い場所だ。
馬車の手形も集落が運行する護衛付きの乗合馬車であり、そこそこに上等なもの。
それよりも彼の瞳、それが見えた瞬間にぞくりと寒気覚えてしまう。
白色の瞳、普通とは明らかに違うそれだがそれを問うより意識がフラフラと揺れ始めていた。
既に気づいた時には半分ぐらいは飲んでおり、頭がまわらない。
目が虚ろになりながら、グラスを割らないようにと律儀に傍らの塀の上へ置いていく。

「そんな…っ…商人、ギルド…いかない、と…」

落ち着けといわれても、落ち着けるほどに冷静に頭がまわらない。
助けないと…ただその意識だけが前へと歩かせ始める。
何処にあるのか、どう行くのか、全く分からずに夢遊病のように右に左にと体が揺れながら歩き、縺れそうな千鳥足は何時転んでもおかしくない。
殆ど今の意識もあるかどうかが曖昧で、ただ根っこにある庇護の心が歩かせていた。

フォレス > ――――…おや?…嗚呼、いやいや、失敬をば。…お気になさらず。そのころの楽しかった日々を思い出していただけですので。

(男は、不意にどうしたんだろうとでも言いたげな少女へと目を再び細めながら答えて、苦笑いを浮かべた。
大したことはないと告げるその瞳を見られたことは仕方がないとあきらめているような節も感じさせながら、じっくりと地図を眺める。
かなり精巧に作られているようで、羊皮紙の上に書かれている地図を片目がね越しにじっくり眺める。)

―――――……ふむふむ、なるほど…。ここがタナール砦ですな…、近頃魔族たちとの戦いも頻繁だとか。
そして、ここは……嗚呼、山賊街道ですか。ふむ、なるほどなるほど……。そしてこの山は……九頭竜…。ほほう、このような場所に……!
いやはや、此れは本当に気づきませんでしたな…!まさか、このような場所に集落が出来上がっていたとは…!

(心底驚いた、とでも言うようにその白眼を見開き、方眼鏡をポーチへとしまった。すぐにその白眼は閉じられる。
男が地図を見て確認を取っている間に、リーゼロッテ嬢の思考は、自浄の力を使っているにもかかわらずどんどん霞んでいった。
意識を奪う―――…否。断じて否である。その林檎ジュースは体の中で強烈な媚毒を作り出し、リーゼロッテ嬢へと浸透していく。
物の数分もすれば、リーゼロッテ嬢に強烈な発情効果を齎すであろう。

自浄の効果がほぼ意味を成さず、意識を混濁させて―――…そんな中でも、グラスに気を使う彼女の心遣い。
男は、地図から目を離しリーゼロッテ嬢へと向き直った。――――…まるで、夢遊病にでもかかったかのような少女へと)

――――…………?リーゼロッテ嬢、そんな縺れそうな足で一体どこへ向かうおつもりですか?
とても危なっかしいですぞ、とりあえずお座りなされ、私が肩を貸しましょうぞ。

(ふらふらと、千鳥足でも向かおうとする少女を慌てて引き止める男。その横にあるベンチ。
霞んでいない思考があれば、その男の足音が粘着性の高い水のような音を出していることに、もしかしたら気づけたかもしれない。
だけど、『林檎ジュース』によって霞んでしまったリーゼロッテ嬢の思考では――――…果たして。)

リーゼロッテ > 地図を眺める彼が興味津々に確かめていくのを見ているものの、それが何を言っているのか半分以上理解できていない。
意識がぼやけて思考が動かない。
何時もなら一緒にはしゃぐように説明を指定ただろうけれど、そこにいるのは辛うじて意識を保っている弱り切った少女。

「っ…は…!?」

歩き始めると同時に、異常なほどの疼きが体を突き上げ、詰ったような呼吸の響きとともに、足が地面を踏みしめる振動で淡い絶頂を迎えるほど。
ぼんやりとした瞳が空を見上げて、ピンと硬直したまま総身を小刻みに震わせ、突き抜ける痺れに耐える。
動かないとと、それでも一歩ずつ歩きだし、快楽に耐えていく。

「……」

されるがまま、ベンチに引きこまれそうになる瞬間、粘っこい水音が彼の足音から響く。
嫌な感じがする、ほんの数秒思考に要したものの、引っ張りこまれそうになる寸前で、彼へと視線を向ける。

「人じゃ…ない…誰…?」

魔族か何かかと思うと、曖昧ながらにその正体を問いかける。
何故水音がするのかも何もわからないが、普通では無いとひっそりと思いながらも、彼の正体を問いつつ膝の力が抜けて、ぺたんとその場に女の子座りで尻餅を着いてしまう。
その刺激で再び、ビクビクっと背筋を震わせ、余ったる吐息を零してうつむくのだけれど。

フォレス > (思考は既に途切れるすんでんだったけれども、意外なほどにリーゼロッテ嬢の精神は強かった。
意識を失ってもおかしくないほどに、リーゼロッテ嬢は『林檎ジュース』の毒気に当てられているはずだが、それでも少女は歩を進める。
突き抜けるような、一歩足を進めるたびに少女の体はつま先から頭で突き抜けるような電流を味わったことだろう。
―――…それを見ていた男は、くっくっくと喉が鳴るような笑い声を出した。

ベンチに引き込む際に、やはり聞かれてしまったその異常な足音。粘っこい、まるでスライムが歩いているような音。
周りの喧騒で聞こえないことをひそかに願っていたが―――…淡くもその願いは潰えてしまった。

その場に臀部をつき、俯いて座り込んだ少女の体を気遣うように、回りの人間は思うだろう。
だけど、現実を見ればその手は少女の耳の中へ指を入れ―――なにかの液体を耳の中へと送り込んでいる。
それは耳の中を通り、淡い痺れを伴って―――少女の思考を完全に奪い去っていく。)

――――…くっくっくっく……。困りましたねぇ…。
やはり気づかれてしまいましたか…、人に変装するのは得意なのですが、どうにも足音だけが消すことが出来ず…。
リーゼロッテ嬢……、人ではないと私に尋ねられましたが……イエスですよ、くっくっく。
ですがぁ……気づくのがあまりにも遅すぎましたねぇ……。

(座り込み、そして背筋を震わせる少女。その思考を奪い去れば、男は少女を人気の少ない場所へと引きずり込んでいく。
この界隈ではさして珍しい光景でもないのだろう。誰も気に留めることはなく、ただ買った少女を貴族が連れて行った、と思うだけ。
粘っこい水音を出しながら、路地裏の水路近くへと男はリーゼロッテ嬢を引きずり込む。)

リーゼロッテ > 笑い声が歪んで聞こえ、そして彼の存在が歪んで見えてしまう。
最早疑いようもなくなってきたが、正常な意識ならそれを咎める事もできたはず。
今はそんな余裕もなく、座り込んだまま浅く呼吸を繰り返し続けていた。

「な…に、か…っ、ぅ、ぁぁ…っ。 ダメ…、私、きえ…ら、何…るか…ぁ…――」

耳から直接脳へと響くような何か、それに制止を求める声はこれから起きる出来事から逃れようとしていると聞こえるだろう。
けれど、リーゼが思考を失う瞬間に恐れたのは違うこと。
自分とは違う意識が存在すると、少しずつ気づいてきたものが、自分の代わり出てくるかもしれない。
何をするのか、何が起きるかもわからない。
そんな事を恐れながら薄っすらと涙を浮かべつつ、カクンとうなだれると、されるがままに引きずり込まれるだろう。
路地裏の水路、その冷たそうな空気や淀んだ匂いがあっても壊れた人形のように引きずられ続ける。

フォレス > (意識を完全に奪い去ってしまったら、運ぶのもとても簡単なことで。男はそのまま引きずるように、リーゼロッテ嬢の体を運んでいく。
少女が最後、うわごとのように静止を求めたが男は聞く耳を持たなかった。)

―――――……くっくっく…、いやはや、失敬失敬…。
このまま帰るつもりだったのですが、とても可愛らしいリーゼロッテ嬢を見つけてしまっては、ねぇ…?
嗚呼、ご安心を。命まで奪うつもりはありませんよ。ただ――――…少しだけ。
そう、ほんの少しだけ、私めに貴女を貸し与えていただければ。決して損はさせませんゆえ…。くっくっく…。

(―――――…少女が恐れたことに、男は一切気づいていなかった。
その、人形のようになってしまった少女を拘束すべく、男は手近なロープを使い、リーゼロッテ嬢の手を拘束する。
――――…水辺を選んだのは、たまたま偶然であっただろう。ただ、路地の中に水路があっただけ。)

さて……、幼いながらも随分と経験をつんでおられるようですなぁ。
貴女のような幼子が一体、どれだけくわえ込んでいたのか、とても興味があります…くっくっく……。
さて、ではその体を拝見……。

(少女が眠っている隙に、男はリーゼロッテ嬢のスカートをずり降ろそうと手を伸ばす―――。)

リーゼロッテ > 手を拘束される合間も両手はダランとしたまま動く様子すらない。
思考力がなくなり、ただ生命活動を繰り返す体は生きた人形と言ったところ。
水路へと引きずり込まれながら紡がれる言葉、その勝手で下卑た言葉に眉一つ動かず、横たえられ、その瞳はぼぅっと天井を見上げている。

「――……」

ウェストを締める部分をゆるめ、スカートがずり降ろされると、一緒にその下のパニエもずり下がっていく。
制服風のスカートの下に隠れていたショーツは、白地に薄桜色のレースが飾られた可愛らしいデザインのもの。
先ほどの媚薬と淡い絶頂もあり、白いクロッチ部分は蜜を吸い込み、スリットを透かすようにピッタリと張り付いていた。
呼吸に合わせてスリットの周りが僅かに動き、陰裂からは涎の様にたらたらと透明な愛液が滴っていく。
今はまだ、恐れていた事は起きる様子はない。

フォレス > (ここがねぐらにしている場所ならば問題なく、その姿を晒したであろう。けれども、街中でそんなことをするわけにもいかず。
いくら、幾許かの魔族もこの地にいるとはいっても―――…人工的に生み出された男がここでこのようなことを行っているのは拙かろう。
―――……いまだに、少女は目覚める気配はなかった。だけど、その思考を奪ったといっても感覚までは奪えない。触れれば当然反応は出来るだろう。)

―――――…ほお、リーゼロッテ嬢の魔力で効果はないと思っておりましたが…いやはや。
此れはなかなかに良き形をしておられますな……。やはり、このような場所でするのは些か忍びない。
場所を変えるといたしましょう……なぁに、貴女様をお招きできるならば、私は本望ですとも。

(少女が恐れていること、それがなんなのかはわからない。だけど、生きた人形と化している少女は自分の手の中。
今、ここでしてしまうことも容易だろうけど、やはり場所を変えるほうがよさそうだ。
――――…リーゼロッテの体を存分に味わうことの出来る場所へ―――。)

くっくっく……くくくく……っ!!

(男は、その横たわる人形を見下ろしながら、とても満足げに笑っていた。肩を震わせ、その顔に狂気の笑みを貼り付けて。
その後―――一台の馬車が無名遺跡のほうへと走り去ったという情報が流れた。乗っていたのは、どこかの貴族風の男と―――。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/歓楽通り」からリーゼロッテさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/歓楽通り」からフォレスさんが去りました。