2016/06/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/歓楽通り」にリーゼロッテさんが現れました。
■リーゼロッテ > 友人を治療する手掛かりの一つを得て、その情報を元に人探しにと何時もは来ないような場所にも足を伸ばしていた。
富裕層の多いいかがわしい店は、それこそ地下にヤク漬けの性奴隷でも普通に閉じ込めていてもおかしくなさそう。
そんな店ばかりが並ぶところで、何時ものライフルを布に包んで隠したまま肩にかけて、一人の女性を探し続ける。
店先の客引きと暫し言葉をかわすも、頭を振る彼に残念そうな笑みを浮かべながらペコリと頭を下げ、お礼を告げると再び歩き出す。
「確かにこんな特徴だったら…すぐ見つかりそうなのに」
桜色の長い髪に青い瞳、狐のミレー族のような耳と尻尾。
ほっそりとした体に、あまり見かけないドレスを纏った女性。
狐耳と尻尾は他の娘でも見たことがあるが、桜色というのはあまり目にしない。
明るい色合いなら目立つだろうと思いながら、辺りを見渡しながら歩き回るものの、まるで手掛かりがつかめず、小さく溜息を溢す。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/歓楽通り」にフォレスさんが現れました。
■フォレス > ―――…はい、それではまたの機会に……。ああ、いえいえ、お礼など結構ですよ、ええ。
くくくっ、ちょっとした…アレです、ひまつぶし……というヤツですよ。
(少し、通りに面している娼館より、一人の男が出てきた。貴族らしい風潮に、細い瞳。
一緒に店から出てきた女と話をつけて、一礼して出てきた。その手には大きな巾着袋を提げている。
そして、腰にはいくつかの小瓶。中身は薬であるのだが、紫色のお世辞にも体にいいものではなさそうな色をしている。
柔和な微笑を浮かべて、男はそのまま店に背を向けて歩き出していた。)
―――――…。くくくっ……。
(喉を鳴らすように、男は笑っている。とても楽しそうに、とても愉快そうに。
愉快なことでもあったのだろうか。とてもご機嫌そうに足取りも軽く、店を離れていく。)
……おや、お嬢さん。何かお困りごとでも…?
(傍を通りかかろうとした少女、そのため息が男の耳に飛び込んできた。
少しだけだが、男には好奇心というものがある。それに駆られて、ついその少女に声をかけた。
微笑を浮かべ、巾着袋を後ろに隠しながら、男は少し距離を離した状態で、少女へと語りかけていた…。)
■リーゼロッテ > あの人も色んな所を歩きまわっているのもあり、こんな近場で見つけたのとは違うのかもしれない。
そうすると港の方とかまで足を伸ばさないとかなと考えれば、がっくりと肩を落として小さく溜息を溢す。
「……えっと、人探しをしてまして…」
ふと掛かった声の方へと振り返れば、礼服姿の男性の姿。
微笑みにこちらも柔らかに微笑み返すと、探し人の特徴を伝えていく。
ピンク色の長い髪に青い瞳、毛色と同じ狐の耳と尻尾を持ったほっそりとした女性を探していると。
特徴は目立ちそうな感じがするけれど、なかなか見つからないのが現状。
特徴を伝え終えると、困った様に苦笑いに表情が曇っていく。
「…そんな人を探しているんですけども、それがなかなか見つからなくて」
ご存じないですか?と問いかけながら軽く首を傾けると、彼の答えを待つ。
■フォレス > ―――………ふぅむ、人探し…ですか。
(男は、少女が伝えた特徴を思い浮かべ、そして考えた。今まで男があった中で、そんな人物がいただろうかと。
獣の特徴を聞いただけならば、まず一番初めに思い浮かんだのがミレー族であった。
狐の耳と尻尾を持ち、ピンク色の髪をしているという特徴らしいけれど…。)
……ミレー族のお方、でしょうか?…あいにくですが、私もそんな人物とは面識がございませんねぇ。
しかし、そのような目立つ特徴をお持ちの方でしたら、この界隈の方々ならば知らぬはずがないと思うのですが…。
(特徴だけ言えば、ミレー族というだけでそこまで特別目立つようなものではない、という結論だった。
しかし、色が問題だった。白光色であるピンク色をしているのであれば、夜でもとても目立ちそうなものだ。
すでに日の光が落ちて、どこもかしこもランプの明かりがとてもまぶしく輝いているはず)
―――…………私ならば、そのような目立つお方は人目見たら忘れるはずがありません。
何しろ記憶力はいいものでして…。しかし、その私でも知らないともあれば、この界隈にはおられないやもしれませんね。
お力になれず、申し訳ありません……。
(男はすまなそうに、一礼して見せた。とても上品に。
上流階級の服装をして入るけれども、態度はどこかしたから目線で、悪い意味での貴族らしさはないかもしれない。)
■リーゼロッテ > 特徴を伝えていくと、自分が最初に抱いた感想と同じ答えが彼からも帰ってきた。
ゆるゆると頭を振って否定すると、ふわふわとした薄茶の髪からほんのりと甘い香りが広がっていく。
「いえ、ミレー族の方じゃないみたいで…似たような姿をした種族らしくて、他の国から来たみたいなんです」
ミレー族に似た何か、種族についてはそれぐらいしか情報がなかった。
彼の答えもまた、自分と同じ思い。
目立ちそうとおもうものの、彼の記憶もハズレのようだ。
「ココらへんにはいない…ですか。そ、そんなことないですよっ!? ここらへんにはいないかもって情報だけでも助かりますから…」
謝罪を紡ぐ彼に、あわあわとしながら両手を広げてばたばたと振って気にしないで欲しいと言葉を送る。
ここらの貴族は大体悪そうな人が多いのに、珍しい人だなぁと思いながら、ほんの少し元気の戻った笑みに変わっていく。
「ありがとうございます、ここらへんにはいないかもってだけでも、別の場所を探そうって感じになれるので…良かったです」
御礼の言葉とともにぺこりと頭を下げた。
けれど、心の中で渦巻くのは、そうするともうこの国にはいないのかもしれないという、一番嫌な答えでもある。
ほんの少しだけ胸が苦しくなる心地を、どうにか顔に出さないようにすつつ顔を上げた。
■フォレス > (とても可愛らしい少女だ、という感想が第一印象だった。仕草がとても子供っぽいのだが。
漂う、清潔にしている体から香る甘い香りに、笑みを浮かべながら頭を上げた。)
―――…ふぅむ……。ミレー族ではない種族……はて。この広い世界、いろいろな種族の方がおられます。
ミレーと似た種族のお話ならば、確かシェンヤンのほうでそれらしい話を聴いたことはありますが…。
いかんせん、さすがに遠い昔の話では、いくら私の記憶力と言えども、遡るのは容易なことではありません。
(困ったような表情を浮かべながら、もう一度謝罪の意を示すために、男は深々と頭を下げた。)
ははっ、それならば私も気が晴れるというものです。…嗚呼、名前を名乗っていませんでしたね。
これはこれは、私としたことが飛んだご無礼を…。私の名はフォレス、薬学に関しては少し知恵があります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。あ、此れはお近づきの印に。どうぞお飲みください…。
(そういって、男は頭を上げてにこやかに笑って見せ、腰のポーチに下がっている小瓶を一つ、取り外す。
親指でふたを弾き飛ばし、左袖からすっとグラスを取り出すと、その中身を注ぎ、中身を零さず一回転させてみせた。)
―――………ミレー族、ですか。お嬢様のお話とは無関係でしょうけどつい先日、無名遺跡のほうに向かった、銃を持ったミレー族の話をご存知でしょうか?
(―――…琥珀色の液体が入っているグラスを、少女に差し出しながら尋ねてみる。
少女の心境を察したわけではないが、尋ね人の話を切り替えて、つい先日おきた話を始めた。)
■リーゼロッテ > 「シェンヤン……ですか」
恋人も可能性として、恋人の故郷たるシェンヤンをあげていた。
どこから辿ってもシェンヤンへと辿り着くのなら、探し人はそこに戻ったのかもしれないと思いあたっていく。
それだけでも、バラバラだった手掛かりが繋がりつつあり、前進している実感に笑みを深める。
「ぁ、いえ…っ、私もお名前お伝えしてないですからっ。 フォレスさんですね、私はリーゼロッテです。えっと…チェーンブレイカーっていう組織でお仕事してます」
少々慌てふためきながらも、彼の自己紹介の後にこちらも無垢な微笑みを浮かべて自己紹介を。
ここらで貴族とか王族とか専門の薬師さんでもしてるのかなと想像しつつ、彼を見つめているとグラスに注がれていく琥珀色の液体へと視線が映る。
「それは…?」
受け取りながら、きょとんとしたまま中身を問いかける。
集落外で貰ったものをすんなりと口にするなと参謀に言われているのもあり、直ぐに飲む様子はないが、その中身は気になるらしい。
「銃を持ったミレー族…ですか?」
銃と言われて思い浮かぶのは、自分達が使う魔法銃。
そして無名遺跡に向かったと聞けば、おそらく偵察班の娘たちだろう。
けれど、魔法銃を使うとすれば狙撃担当の娘のはず。
こちらで聞いてない話が何かあったのだろうかと思えば、問いかける言葉と表情は、興味があると言っているようにその先を求めていた。