2016/03/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/住宅街」にヴァイルさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/住宅街」からヴァイルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/住宅街」にティネさんが現れました。
■ティネ > 「うーん迷った……」
人気の少ない通りの隅っこを歩く小さな影があった。
人間にしては小さすぎるが鼠や虫ではない。妖精もどきのティネである。
あえて飛ばずに自分の脚で歩いていた。
「なんというか似たような道ばっかりで土地勘がわかないわ……」
目的の場所があったような気がしたが一向にたどり着く気配はない。
高く飛んで見下ろせばいいようなものだが、いろいろあってティネは積極的には飛びたがらない。
■ティネ > 「むっ!」
ちょこちょこと小さな歩幅で歩いて角を曲がると三毛の野良猫と出くわした。
人間にとってはただの可愛い猫だがティネにとっては巨大な猛獣だ。
――ゴロゴロ……。(喉を鳴らす音)
あまり知性っぽいものが感じられない。
おそらく話が通じない方の猫だろう。
ティネは話の通じない猫に何度も辛酸を舐めさせられてきた。
なんかベロベロされたりじゃれつかれたりお持ち帰りされたり色々だ。
「いつまでもおまえに負けるボクじゃない……!」
だが何度も同じ目には遭わない。
今までの弱い自分には決別しなくてはならない。
仁王立ちして睨み返し、猫に対峙する。
猫になんか絶対負けない……!
■ティネ > ――ガシッ。ハムッ。
「ウワーッ!」
やっぱり猫には勝てなかった。
猫に電光石火の動きで襟首を咥えられ連れ去られるティネ。
彼女のその後を見たものはいない…… (BAD END)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/住宅街」からティネさんが去りました。