2016/01/09 のログ
ロト > 酒造で造っている酒は エール等の大麦酒ではない、主力は米酒である。
東の地方で作られる酒を魔族の国の東で作っている、まだ王都には広く出回って…いなかった。
貴族や軍、王城や一部の美食家が頼む位で 一般庶民の手には届いていない気がする
、もうちょっといい酒が庶民レベルで提供できればと。

「…一般庶民で手に入りそうな酒の値段って幾ら位でしょうか?参考までにお尋ね致しますが。」

結婚して旦那はいるが、精々呑み潰れないようにしなければ。
お持ち帰りされて挙句 朝帰りは正直 危ない 誰が―――自分が。

「ええ、酒は水のような物です ジンがあれば それをー『頭 ここにいやしたか 帰りやすよ!』…帰らないと為らないようです。
申し訳ありませんが またの機会に飲み明かせると嬉しい限りです」

ジンをさぁ、頼むーとしたら 扉がばんと開かれ、角のある女目掛けて一本角の男が声をかけて来た。
…それは酒を運んできた際に連れて来た部下だ。追いつかれたか 撒いたと思ったが。
がたっと席を立ち 申し訳なさそうに彼女に頭を下げるしかない。

セリア > これでも貴族の身だが、米酒は口にしたことはない。
問われれば少し考えるように俯いた。

「さて……此処の酒は安い方だとは思うけど。大体だけど―――」

そう言って、一般庶民でも購入できるような値を幾つか告げる。
自分はともかく、相手はそうそう呑み潰れないような気はした。
勿論お持ち帰りとなれば、丁重に扱う心算ではある。手が出るかはわからない。
彼女も美人な為、抑えられる自信はあまり無い。

「―――おっとと、残念ね。ならまたの機会に呑み明かしましょ」
「私はこの時間、大抵ここにいるから。暇な時来てみるといいわ」

頭を下げられればかぶりを振って笑う。
またね、と手を振り見送ろうとしながら。

ロト > 彼女が貴族であり兵士であるのは存じない。まぁ、獲物を持っている辺り腕の立つ冒険者か傭兵か?な気はしている。
例え 何かの拍子に貴族であり兵士だったと知っても態度は変わらないと思う。

酒飲みが酒を嗜む彼女に値段を聞いたのは 今度出そうとしている米酒の値段を思いっきり下げようとしているのであって
その為に 値段を聞こうとしたのだった、…参考になる回答が告げられた。

「……小瓶で出せそうですね、それ位の値段ですと。…参考になりました 有難う御座います」

大体酒造で出している値はゴルドで行くと4桁からだった。
一般庶民でならそうそう手が出にくい値段設定だ、質を高めて生産した結果が値段がつり上がったとも。
彼女が何を思っているかは読めないが、視線の会話は…一先ず終わりそうだ。

「…呑み会ですか?…酒飲みをまた行いましょう。…此方の名刺をお渡ししておきます。
酒をご所望の場合は 是非 当酒造をご指定下さいませ。ご注文お待ち申し上げますわ。」

名刺には 「どこでも配達いたします 戦場から王城まで  冥嶺酒造 杜氏 ロト」。
それを彼女に差し出すようにテーブルにそっと置き、マスターに向けてジョッキ代を放り投げ 釣りは不要 と告げて
颯爽と その店を後にしてゆきます。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からロトさんが去りました。
セリア > いずれにせよ、態度が変わらないのならば何よりである。
自分にはわからないが、参考になったのであればそれは良い。

「……小瓶か。ま、それで参考になるんなら良かったけどね」

4桁は自分も手が出しづらいかもしれない。
値段に見合って酒も旨いのだろうが……味見などは出来ないものか。

「ええ。何なら此処じゃなくても、貴女の所望する場所があればそこで」
「………酒造。……なるほどね」

言った通り、興味が湧いたらしい。名刺を受け取り、颯爽と店を後にする背を見送った。
自分も今持っているグラスの酒を飲み干せば――代金を払い、帰路につく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からセリアさんが去りました。