2015/11/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族の社交場」にフレイさんが現れました。
■フレイ > 動乱の中、相も変わらず開かれる秘密クラブでのいかがわしい交流。
興味があると言う訳でもなく、気まぐれに潜り込もうと決めてやってきた。
無論、正面から行けば色々面倒になる為に……
社交場の奥、あまり人目につかない柱の陰でスゥ、と空間に裂け目が入り……
するり、とドレス姿の女が1人。
素知らぬ顔をして貴族たちの中へと潜り込んで、その様子を眺めていく。
(相も変わらず、馬鹿な連中)
それが正直な感想。
潜り込んだのは、人間の動静を知る為。
この秘密クラブは王族も集うという上級貴族のもの。
なら、色々面倒が起きているティルヒアの動乱の情報も入っている筈だと。
そのまま人々の間を抜け、話し声に耳を傾けて情報を得ようとして行く。
■フレイ > 貴族たちの会話は大半がいかがわしいものばかり。
動乱の不安の中だからこそ、快楽に逃れようと言うのだろう。
そんな事をしても、何の解決にもならないと言うのに。
その中でも時折入るのは、今回の動乱の情報。
聖なる龍が出た、というのは流石に肝が冷えたらしく、センセーショナルな情報ではあるがひっそりと伝えられ、それが話題の中心である様である。
(どこまでもつかね、あの姫君……)
いくら空間を飛べると言っても限界はある。
神を名乗るものの守護の中では、その力も制限されてしまう訳で……
気まぐれにティルヒアに飛ぼうと思ったものの守護の力の頑強さに首を傾げたもので。
長老と呼ばれる魔族から聞いた話や古文書を総合して出た結論を確認しようと思っても、中々動けない。
淫らな関係を迫る間抜け面をした貴族を上手くあしらい、情報を次々と集めて行くより他はなく。
■フレイ > 流石に王族がいる社交場ともなれば、得られる情報は大きい。
王族と思しき連中の間にうまく入り込み、さりげなく聞き耳を立てる。
小さい戦場では押しつ押されつが相変わらず続行中という情報もある。
ただ、この度の被害は公表こそされていないが甚大ではあったようである。
それは人間も魔族も同様で、魔族の被害の話は既に掴んではあった。
人間にとって、国の主が居るか居ないかというのは結束力や士気に大きく関わるようで……
国王不在でその地位をめぐって争っている以上、そう言った面では不利であるようだと。
そう言ったものはすぐに解決は出来ない。
出来ないどころかそれを理由にあれこれと陰謀術数が渦巻く始末。
表立った情報はそんなもの。
現地に飛べば色々解るのだろうが……
(正直、面倒臭いからねぇ)
気まぐれ姫、と言われる所以。
とは言え、魔族の端くれである以上、やるべきことはやらなくてはならずに。
ついでに人間の精気を頂く算段。
■フレイ > 話を聞いて行くと、制海権がティルヒアから離れたと言う話もある。
それでも、全てではないだろう。
残存艦隊もいる筈で、逆に龍の出現で彼らの士気が高まっている可能性もある。
とは言っても、自軍まで攻撃した龍という存在は、混乱も招いているだろう。
これまでに魔族を寄せ付けなかった障壁は、未だに張られる様子はない。
障壁の主はティルヒアの筈。つまり、彼女の力が弱まっている証。
王国軍も多くの魔術師が投入され、前線へ向かっていると言う。
そんな話を聞きながら、淫らな交わりを交わす連中から精気を僅かづつ頂戴する。
精気を吸われれば、それにより人間は快楽中枢を刺激されて更に香しい精気を生み出してくれる。
柱の影、テーブルの下、逆に見せつけるようにバーカウンターの上でと淫らな交わりを続ける人間から精気を頂き、その見返りに極上の快楽を与える。
そう言った交わりが苦手そうな女性の持つグラスに媚薬を落とし、快楽こそ至上と錯覚させる。
淫魔にとって快楽こそすべて。
人間に快楽を与え、精気を頂く。その無限ループの中に人間を堕とす。
精神が疲弊してはいけない。
正常なまま堕ちて貰わないと……
「精気が不味くなっちゃうのよねぇ」
嬌声が徐々に高まり、あちこちでドレス姿の女が男を受け入れ、極上の精気を発する。
女だけではなく、男も男を受け入れ、女が女を受け入れる。
情報が集まった今、もうこの場所に用はない。
この場の人間を快楽地獄に堕として置けばそれで済む。
人間を適当につまみ食いできれば一番いいのだろうが……
獲物を求めて淫魔の瞳が室内を見渡す。
■フレイ > 今夜は興が乗らない
それだけの理由で人間の精を頂くにとどめて。
飲み物の置かれたテーブルやバーカウンターで魔力を使用する。
そこにあるガラスの瓶の中の液体が、媚薬に変化する。
人間を性の快楽に堕とす為に。
そこまですれば、用はない。
こちらに言い寄るしつこい男を物陰に連れ込み……強めに精を吸い上げる。
男の口から快楽の声が響き……やがて呻きに代わる。
ガクン、とその場に崩れ、床に身を横たえた男の股間から、通常では考えられない精のシミ。
表情は快楽に蕩け、至福の表情。
ヒクヒクと急な絶頂のもたらす至上の快楽に身を焦がす男を一瞥。
精に爛れた男を尻目に目の前で異空間を開く。
その裂け目に身を滑り込ませ、半身を室内へと向けて。
「貴重な情報を頂いたお礼だ。たっぷり狂うがいい」
媚薬を口にすれば性衝動を抑える事が出来なくなるはず。
一言いい置いて空間が閉ざされ、何もなかったかのように。
その後、これまでにない性の快楽に夢中となった者は多く、またその時の悦楽を求めて淫らな会合が催されるはず。
今は淫魔に仕込まれたとも知らず媚薬に酔い、精に溺れて。
これまでで一番凄惨な有様と成り果てた社交場には、爛れた声と精の淫らな香りがいつまでも漂い続けて………
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族の社交場」からフレイさんが去りました。