2015/11/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 装飾店『灰水晶の瞳』」にキルネさんが現れました。
キルネ > うらぶれた店内に小さな音が静かに響く。
自ずから作った装飾品の数々を手入れする音。

たまに来る客も手にとって見たいだろう。

それはわかるが、やはり触れれば多少は汚れてしまう。
手袋をしている客もいるが…やはり手入れは大事だ。
カウンターにゆらめくランプの輝きに照らされたリングは、汚れ一つ無く妖しく輝いた。

それを見て、フードの下の唇がうっすらと笑みを浮かべる。
さて、次はどれの手入れをしようか、と視線をめぐらせる。

キルネ > 「…。」
チャラリ、と小さな金属質な音を立ててブレスレッドを手に取る。
微かに呪力が弱まっている…と感じた。

カウンターの奥に座り、はめ込まれた緑柱石に指先を当てる。
僅かな輝きが指先に灯りゆっくりと魔力が編みこまれていく。
…当然、客の前ではしない事。

できれば工房で、とも思うのだが…開店中である。
少しばかりの時間ならば構わないだろう…。

キルネ > 少しの間そうしていた。
はめ込まれた宝石に光がわずかに灯り、消えるのを見届けると一つ息を吐く。
続けてクロスを手に取るとゆっくりとそれの手入れを始めた。

手入れをしながら、物思いに耽っている様子。
次はどのようなものを作ろうか…と先日仕入れた素材のリストを手元に置きながら。

また店内に静かな時間が流れ始める…。

キルネ > ふと、時計を見るといい時間だと気づく。
装飾品を置き、出入り口へと向かった。

CLOSEの看板をかけると、ゆっくりと店奥の闇へと消えていく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 装飾店『灰水晶の瞳』」からキルネさんが去りました。