2015/11/13 のログ
ご案内:「エウレリアの邸宅」からエウレリアさんが去りました。
ご案内:「エウレリアの邸宅」からシャロンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/玩具店」にティネさんが現れました。
ティネ > 別に買い物がしたいわけでもないし、できもしない。
とくに目当てがあったわけでもなく、目についた店舗が
たまたま戸を開けていたため、ふらふらと入り込んでみただけだ。
客はまばらだ。

おもちゃ、といえば、やはり人形だ。
さまざまな人形、そしてそれを住まわせるためのドールハウスが並んでいる。

「すっごいな~」

ティネはドールハウスが設置された棚をてくてくと歩いていた。
見るものがいたなら、陳列された人形が動き出しているように思えたかもしれない。

ティネ > ティネより大きい乳児サイズのものもあればもっと小さいものもある。
ぜんまい仕掛けの男の子向けのものから、愛らしさを追求したものまで。
それらの数々に、ティネは気圧されてしまう。
なにしろティネの服は布の切れ端を加工したもので、
しかも結構長い付き合いなためにところどころほつれている。
きちんと仕立てられた人形たちの服に比べると、ありていに言ってみすぼらしい。

「…………」

大きめの人形の足元にすわりこむ。
おまえは人形にすらなれないと言われているようで、
似たような大きさの人型に囲まれてなお、寂しさを感じた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/玩具店」にイアさんが現れました。
イア > 馴染みの客に小遣いを渡されて、別れ際に放り込まれた玩具店。
店内に並んだ子供向けの玩具の数々を適当に眺めて回る。
心惹かれるものがあるとは、とても思えなかったけれど。
ふらり、ふらりと視線が漂い。
女児向けの人形がずらりと並んだ近づきがたい空間に、見覚えのある造形を見た気がして立ち止まる。

「……なんか、あれ見たことが……ある、ような」

じっと見つめる。
紫の羽根、赤と金の混じる髪。他の人形と比べて貧相な格好の。
じーっと見つめながら近づいていき、両足を掴もうと手を伸ばした。

ティネ > 「んにゃ」

ぼけーっとしていたら突然に掴まれて声を出してしまう。

「……って、イアじゃん。
 こんちは。ノットフォーセール。
 おつかいか何か?」

見知った顔であったことに安堵し、脚を掴まれたままてへへと笑った。
人形のフリはしなくてよさそうだ。