2015/10/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 娼館」にロゼッタさんが現れました。
ロゼッタ > (月の出ない薄暗い夜。街灯の光が朧に照らす路地裏で、瀟洒な造りの建物はよく目立つ。その前を通る者を見つけては、厳かに眼を光らせた。男でも女でも構わない。明らかに金のなさそうな輩でなければ、滑るように寄っていく。羽振りの良い中年男性の傍らで、営業用の朗らかな笑みを浮かべ)

―――男も女も、幅広い年齢層で取り揃えております。
当店の従業員は「ノー」という返事を持ち合わせておりません。お客様のご命令は絶対。お申し付けを何でも、叶えさせていただきます…… いかがでしょう、決して損はさせませんよ。

(口をついて出てくる誘い文句に、男は適当なあしらい文句で返答し去って行った。 ――――クソ。聞こえないように悪態を呟き、「いつでもお待ちしております」を去る背に投げかけた。 月のない夜は客足が奮わない。肌寒そうに背を丸め、店の前へすごすご戻る。再び通りを眺めつつ、客引きのタイミングを待とうか。)

………他の店に客、とられちゃたまんねえしなァ…。

ロゼッタ > (この通りを少し先に行けば明るい通りに着く。其処には娼館が多く建っており、噂を聞いたところによると、サービスも値段もなかなからしい。そんな噂が立っているから、客たちは皆そちらへ行くのだ。――――こちとらサービスどころかNGは無いと謳っているが、客入りは弾まない。成金共め、はした金を惜しみやがって。阿呆のように支払って欲を十二分に満たせば良いのに。脳に占める愚痴。)

はあー…… 今日は冷えるな……。

(人通りの少なさは、この寒さの所為か。手を擦り合わせ暖を取る。早く室内に戻りたい―――が、収穫がひとつもないと戻り辛い。仕方なしに煙草をふかし、手持無沙汰を弄んだ。)

ロゼッタ > (―――今日はもう望み薄か。諦めが頭を過った時だった。街灯の微かな光を背に、誰かが歩いてくるのが見える。はっとして煙草を足元で揉み消し、其方に駆け寄っていく。案の定、常連客である。顔に満面の笑みを張り付けると、客の前で大仰に頭を下げ)

お待ちしておりました。
きっと来て頂けると思っていまして、お客様好みの少女をご用意しております。
どうです、ご商売の方は――― 件の取引、もし宜しければ私が仲介させていただきますが……

(客の荷物を受け取り、世間話を口にしながら店へ向かう。漸く金蔓が舞い込んだ。絞れるだけ搾り取ってやろうと、明朗な笑みの奥で企んで。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 娼館」からロゼッタさんが去りました。