2015/10/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 地区の割に安いレストラン」にカレンさんが現れました。
カレン > (魔王アスタルテの呪いにより、貴族たちに輪姦されてから数日後。
 富裕地区では食事する場所にも苦労する有様であった。
 もし現場にいた貴族に見つかっては何をされるかわからない。
 出歩かなければいいだけの話なのだが、騎士団の中にいると、部下たちを誘惑してしまいそうで恐ろしい。
 ということでこのレストランに来ているのであった)

あの少女は何者だったのだろうか…

(ワインを食前酒に楽しみながら、他ならぬ魔王アスタルテについて考える。
 男に女を犯させて喜ぶ少女。
 恐ろしい人物もいたものだ。
 おそらく王族か貴族だろうと推察している)

カレン > (元々性に奔放な性格ではあったが、先日の事件はやり過ぎた。
 やられすぎたともいう。
 何度もあんなことが起きては騎士団にいられなくなるかもしれない)

その時は冒険者にでもなるか…

(言いながら、運ばれてきた前菜に手を付ける。
 値段の割にしっかりした味わいで美味しい。
 この店は当たりだったようだ。
 周囲の客を見回すと、平民のような格好の客もいる。
 安さは大きな武器である)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 地区の割に安いレストラン」にワルセイ・イダーヤさんが現れました。
ワルセイ・イダーヤ > (旧時代的な貴族の黒い服をまとった男が富裕地区の道を歩く。男に刺さる視線は様々で、羨まし気なものから、侮蔑的なモノまである。まったく、ウンザリだと思い、鼻で溜息をつく。)

……ふん。

(男は好んでこの地区に来たわけではなく、富裕地区のとある貴族の女の治療を秘密裏に頼まれたのだ。まあ、治療は成功し、その帰りなのだが…)

腹が…減ったなぁ…

(そう、男は空腹なのである。いくら人嫌いとはいえ、空腹ならレストランに入るしかない。だが、貴族どもの使う店にはいる気にはならない。ちょうどいい店は無いものか…そう思っていて見付けたとある一軒の安レストラン。その中を覗くと、どうやらそれほど人がいるわけでは無いようだ。あり難い。)

……邪魔をするぞ。

(一瞬、店がざわつく。男の見た目は古臭くても貴族風。この地区では安い店に入るとは…という視線を受け、再び溜息。そしてイブニングドレス姿の女の隣の席に座る)

……とりあえず、食前酒とハーブサラダ。後、オムレツを頼む。

(軽く注文し、薬学の書物を読んで暇をつぶそうとするが、隣の女から、何とも言えない雌の残り香を感じて、じろり、とその顔を見てしまって)

カレン > (客が入ってくるたびにこっそりと顔を伺ってしまう。
 こちらを知っているのではないか。
 何か脅しか何かをかけてくるのではないか。
 そんな疑心暗鬼)

…。

(隣りに座る男に、どうやらその気配はないと感じ、一安心。
 食事に戻ろうとするが、顔を見られれば聞かずにはいられない)

…あの。わたくしの顔になにかついていますか…?

(上流階級チックな微笑みだが、背中は汗でびっしょりである)

ワルセイ・イダーヤ > …いや、気を悪くさせたなら謝罪しよう。

(そう軽い謝意のこもった言葉を言って)

ただ、年寄り心からの忠告だが、そなたはできるだけ男臭い場所には行かぬことだ。そなたからは、何とも言えぬ雌の香りを感じるのでな。男たちにとっては毒だよ。

(そう言いながら、持て来られた食前酒を飲む)

だが、不思議よな。そなたは性に溺れても溺れすぎるタイプには見えぬ。誰かに、強制されたか?もしくは…呪いなどで弄ばれたか?

(そう表情を少しも買えず言いながら。サラダにナイフを入れる)

カレン > 謝って頂く程のことではありませんが…

(軽く上品に微笑んで見せる。
 しかし誤魔化せていないらしい)

雌の香り…

(目の前が真っ暗になるような感覚。
 なんの事情も知らない人物からもそう見られてしまうのか。
 騎士団は男やもめなのにこれからどうしよう、と肩を落とす)

お年寄りには見えませんが?

(などと返してみる)

そっ…ご慧眼をお持ちですね。
呪い…そうかもしれませんね…実は自分でもよくわかっていないのです…

(人の心を見通す人間というのはどこにでもいる。
 こちらからすれば恐怖でもあり、時にありがたい存在でもある。
 スープを口に運びながら、相談してみようかな、などと考える)

ワルセイ・イダーヤ > ……っふ、まだ俺の若さも捨てたものではないらしいな。

(老人に見えないといわれれば、ふっとかすかに唇を動かし。)

…まあ、そなたよりは長く生きているからな。呪いについての知識も少しはあるさ。だが、俺は術は使えん。だからそなたに掛かっている淫猥な呪いについて治すことはできぬ、

(そう言いながら、男はオムレツを口に運んで)

だが、呪いを薬でごまかすことはできる。今一つな料理の味を、良き香りでごまかせるように……っぐ!

(そう言っていると、男は突然せき込む。男は慌ててカバンから乳白色の液体の入った瓶を取り出し、あおって)

ごほ、ごほ……っぐ…ふぅ…いきなり咳いてすまんな。定期的にこれを飲まんと、命にかかわる。

(そう言いながら、男は女のほうを向く)

どうする?そなたは、淫猥な呪いを薄める薬を望むか?その場合、そなたが対価を支払うのなら、譲ってやろう。この薬は俺には必要ない故に。

(そう言って、小瓶を取り出し、中から液薬をとりだして。毒ではないと、一滴舐めて見せる)

カレン > お年を召していらっしゃるのですか?

(どう見ても青年である。
 声色にどことなく年季を感じるが)

……ということは…私は呪いにかかっているのですね?

(納得がいくと同時に、逃れられないことを悔しがる)

薬で…あっ、大丈夫ですか!?

(男に駆け寄り、背中をさすってやろうとするだろう)

お命に…それは私の呪いなどよりよほど重大な問題では?

(心配そうにそういった)

薄める薬…対価…そんな物騒なお話をする前に、自己紹介させていただきます。
私はクラフト男爵家の娘、カレンと申します。

(一度近づいた距離を一歩離れ、スカートの端を持ち上げて一礼する)

ワルセイ・イダーヤ > うむ、確かに、お互い名前も知らぬのに対価うんぬんの話では無いな。俺はワルセイという。家名も一応あるが、追い出された身ゆえ、名乗れないのを許せ。

(そう言いながら、古い男貴族の礼をとる。そして体を心配されれば)

ああ、まあ、自業自得なものだ、気にしないでくれ

(そう言ってはぐらかし、薬の説明に入る。)

…では、薬の説明だ。
女性は、例外なく男を誘惑する香りを持つ。そなたにかかっているのはそれを強めるものだろう。この薬はその香りを消すものだ。
いくつか注意がある。この薬の効果は1滴で効果があるが、あくまで一時的なモノだ。呪いを上掛けされたり、そうだな…5時間ほどで効果は切れる。切れたら、もう一滴飲めばいい。

…それで対価の話だが…その前に、そなたはこの薬がほしいか?

(そう聞いて、目を細める)

カレン > ワルセイ様、ですね。
こんな見ず知らずの女を気にかけてくださりありがとうございます。

(再び礼をする)

(そして、立ったまま薬の説明を聞くのであった。
 小瓶の量からすると、結構な期間は使えそうである。
 訓練中に発情するほど騎士団は甘くないし、プライベートで使えば良い。
 しかし…)

…対価にもよりますが、欲しいです。
職業が娼婦なら、便利な呪いだったでしょう。
しかし私は王家に忠誠を誓った騎士でもあるのです。

(格好は下級貴族であったが、眼差しは騎士のそれであった)

ワルセイ・イダーヤ > ……うむ、その眼差し、気にいった。では、対価の話に移る。
カレン。人の体液の中で最も神聖なものは何だと思う?俺は、俺は母乳だと思っている。
生命の源である血液から造られ、赤子の生きる力となる…そして、人間の母乳は、俺にとって生命線だ。

(そこで言葉を切って)

俺が命を保つには、母乳を定期的に摂取しなければならない。自分の体を実験台にするうちにそういう体になったんだ。
そなたが払う対価は、母乳だ…ああ、心配しなくてもいい。そなたに妊娠しろと言うのではない、ただ、母乳を出すための薬を飲んでもらいたいのだ。

(そこで言葉を切って)

まず、今俺は君にこの薬を渡そう。で、後日、俺のアジトに来てほしい。そこで、薬を飲んでもらいたい。……そなたは、約束は破らない人間と見た。さあ、どうする?

(そう聞く男の目は真剣で、ふざけていっていないのがわかる)

カレン > 母乳…ですか?

(重要なのは血液だろうが、神聖と言われればそれは個人の価値観だろう。
 乱れている時の自分なら精液と答えるだろうし。
 普段の自分なら仲間の血液が思い浮かぶだろう)

では、さっき飲まれていたのは母乳なのですか…
…子を授かっても乳が出ない母親に、薬草を飲ませる風習もあると聞きます。
その進歩したものでしょうか… 

(とにかくこの親切な男が母乳を欲しがっているのは分かった)

いえ、先払いされると心が引けます。
騎士ゆえ、己を守る技にも長けております。
「匂い消し」は、報酬として受け取ります。
よろしいでしょう、母乳を対価に。

(こちらを試してくるならば、こちらも試させてもらう。
 そんな目つきで言う。
 実際今まで被害はなかったし、危険な場所に行く予定もない。
 戦場に出れば香りがあろうがなかろうが負ければ犯される。
 そんな覚悟)

ワルセイ・イダーヤ > ……うむ、その覚悟やよし。では、この薬は後日、母乳を対価に払ってもらってからだな。

(そう言って男はカバンに薬品を片付けて。)

……では、物騒な話はここまでにして…ここのレストランの料理を楽しもうではないか。

(そういって、男はメインディッシュを食べ始める。そして二人が席を立つ時、男はカレンに自分のアジトの書かれた手がみを手渡す)

この手紙はマジックアイテムだ。この薬がほしくなったら、この紙に来れる時間を書けば、俺に伝わる。では、な。

(そう言って男は、レストランを後にした)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 地区の割に安いレストラン」からワルセイ・イダーヤさんが去りました。
カレン > 覚悟を決めて、騎士になりましたので。

(テーブルに戻ると、冷めてしまったスープを口に運ぶ)

(メインディッシュに手を付けながら、母乳が対価というのはいささか奇妙ではないかと思い直す。
 しかし、体を売るよりはマシであるし、何より男は本当に母乳で命をつないでいるようだった。
 貴族に弄ばれるのは騎士の勤めではないが、貴族を助けるのは騎士の勤め。
 それで男よけが手に入るのなら安いものではないか。
 などと考え、店をあとにするのであった)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 地区の割に安いレストラン」からカレンさんが去りました。