2023/06/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 カフェ『アネクドート』」にコルボさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 カフェ『アネクドート』」にベルナデッタさんが現れました。
コルボ > 富裕地区の大通り沿いに先日開いたばかりのカフェ。
逸話の名を冠す通り、それまでのカフェとは一線を画すべく試行錯誤を繰り返した結果満を持してオープンと相成った。

テラス席をメインに据え、砂漠の国の要素を取り入れたサンシェードを用いることで天候問わず快適な空間を席ごとに保証する。

それだけでなく気温調整、騒音緩和などをコモンルーンを用いて取り入れたことで、
チャージ料金こそ取るがそれに見合った快適な空間を提供することが可能となった。

しかし、新しい店でもあり、野心溢れる新機軸は新規客を阻害しやすい。

故に店主は顔見知りの人々、とりわけ人脈が広い者に声をかけて意見を取り入れることとした。

いわゆるプレオープンの形式を確立させて、料理、設備ともに要望を出さなければならない客が集まる中、

男は一人待ち人が来るまで書類に目を通す。

「早く来過ぎたな……」

店主に声をかけられた男は、代金は全て持つからと待ち合わせの知人を誘って訪れたが、
お互いデートというわけでもなく。

男と女。しかし恋愛対象は共に女。
しかし不思議と競合しない知人に、この店の紹介を兼ねて誘いもかけたわけで。

……それ以外にも、席に完備された簡易的な認識阻害のコモンルーンも当て込んでの
密談もあるわけだが。

ベルナデッタ > 「お待たせしました」

そう声がする方を向けば、いつの間にか目当ての人物が向かいに座っているのに気付くだろう。
彼女はコルボがいつも目にするような主教の修道服姿ではなかった。
富裕地区でよく見られるようなファッションをした異端審問官は、場の雰囲気によく溶け込んでいた。

「中々面白いお店ですね?」

周囲を見ながら言うベルナデッタ。
注文を問われれば、コルボのオススメを求めるだろう。
そして彼女は、コルボが手に持っていた書類にちらりと目を向けて。

「…お仕事の話に入りますか?それともしばらくは世間話?」

にこにこと笑顔を浮かべながらそう問うて。

コルボ > 異端審問官、時には潜入して魔を見出し打ち払う。
故に潜入が得意でもあろう。事実、己もまた人の隙間に入り込む情報屋でありながら、
彼女の絶妙な間、意識の間隙に潜り込み、いつの間にかそこに”在る”その手並みは未だに敵わない。

「富裕地区なら、貴族がどれだけ快適か、周囲に自慢するのも売り込みの一つになりますからね。
 コモンルーンは初期投資こそ値が張るが、一度確保してしまえば元はいくらでも取れる。
 上手いこと考えてると思いますよ。」

 今はオープンフェアで異国の茶葉も出してますよと言いつつ、
 それに合う濃厚なチーズケーキも併せて進めながら。
 他にも新鮮な素材を使ったサンドイッチもありますよと言いながら、
 メニュー表も併せて渡して。

 ここは自分が出すのだから遠慮することもないでしょうにという笑みを浮かべて。

「たまにはゆっくりでもいいんじゃないです?
 ベルさん王都でデートとかそういやするんです?」

 合わせて自分もダージリンのホットにフォンダンショコラをオーダーしつつ。